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鉄板英雄伝説

2009-10-01 | DVD(映画)
鉄板英雄伝説 特別編
 安かったので、ついつい買ってしまった。
 題名からも見当が付く通り、米国産のアホなパロディ映画だ。この作品を鑑賞するのにあたって、もとネタの映画を少しは知っておくべきだ。と、私は思う。本編に登場する主な映画ネタは、次の通りだ。特に重要な映画は、太字にて表記しておく。
 「ナルニア国物語」「ハリー・ポッター」「チャーリーとチョコレート工場」「X-MEN」「スーパーマン」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ナチョ・リブレ」
 太字表記の映画に関しては、最低限あらすじ程度は知っていないと、本編のネタが殆ど理解できず、放心状態のまま90分を過ごすことになりそうだ。そして、これは一番重要な事柄なのだが、実は下ネタが非常に多い。というか、全編を通して、低俗な下ネタのオンパレードなので、バカを楽しめない人には不向きだ。
 パロディとしては、モノマネがそこそこ似ているので、首がむず痒くなるような違和感を得ることは無いと思う。しかし、ひどく俗物的な笑いを強要されることは覚悟しておこう。テンポも悪いし、オチも酷い有様だ。
 また、何かにつけて歌や踊りで誤魔化される。とはいえ、意外とノリの良いチョイスで、楽しいことは楽しい。ちなみにラップ系が殆どだ。

 さて、アホな映画であることは大前提なので、ここまで書いた限りの事柄に関しては、その他多くのパロディ映画にも当てはまるので、何ら気に留めるべき点とはいえないかもしれない。そこで、この映画の長所も述べておこう。それは、1つ1つのギャグの分かり易さだ。ギャグかマジか、一瞬理解できずに戸惑ってしまうことは、洋画のコメディではよくあることだ。しかし、この作品に限っては、"ここが笑うところ"ということが非常に明確である。
 理解度に関して個人差こそあれ、この分かり易さというものは、実はとても重要なことだ。と、私は考える。ギャグがすべる以前に、理解不可能という事態は非常に致命的だ。そういう意味では、大味になろうとも下ネタになろうとも、分かりやすいネタを盛り込むことが、何よりも大事なのである。

 私的感想としてはこんなところか。まぁ・・・忙しい人向きではないと思う。金と時間の無駄、という意味で。
 というわけで今回の「鉄板英雄伝説」、100点満点中、88点を付けさせて頂きます。


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