GOREとにゃんこの桃源郷

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Negligent Collateral Collapse

2008-11-10 | CDレビュー
 Negligent Collateral Collapse(通称NCC)の通算3枚目となる事実上のラスト・フルアルバム「Sick Atoms」である。曲数は19、題名のSickは病的、病気という意味だろう。だが、Atomsは何だろう。原子力という意味の他、スラングで屁とも言うが、英語が苦手な俺には皆目見当がつかない。
 前作のParanormal Nanodivisionと比較すると、SEがロック風に、曲の雰囲気はサイケ風に変化した。音作りや録音に関しては、前作ほどインダストリアルな観が薄れたくらいだろうか。彼らのうち2人がJig-Aiとは俄かに信じられない。

 ドラムは相変わらずのカンカンスネアで、"遅いグラインド"との評判を裏切らない。ボーカルも相変わらずの豚&蛙で、聴いてて心地よい。ギターは以前ほど空間的な音ではないと思う。ベースも同上。今回は様々な趣向を凝らしているものの、俺にとっては裏目に出た結果となっている。「あぁ、だから解散したのかぁ」と思ってしまった。嫌いではないので、悪くは無いのだが、どうしても前作と比較してしまう。まぁ、それだけ2ndが良作だったということだが・・・。

 ボーカルスタイルが特殊なので、聴く人を選ぶだろう。しかし、こういう楽曲を好む人もいるはずなので、変わり者の貴方にお薦め。特にお薦めしたいのは、アルコール等の摂取でダウナーになる人に。この坦々としたリフ構成で沈めるのではないだろうか。いや、俺はアッパー系なので悪しからず。


Negligent Collateral Collapse
Paul (Vo)
Robocop (Gt)
Brain (Gt)
Buraq (Bs)
lerich (Dr)


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