アロエを買ってみた。
どこにでもあるが、どこでもちょっとずつ姿形が違う。
軒先でほったらかしにされ続けたアロエはさらに味わいが増している。
そのワイルドなフォルムは美しい。
美は乱にあり、というところか。
美しい形は夜に良く似合う。
とげとげが変化を作りラインをさらに強調する。
ただ、にょろにょろした姿はタコの足にも似ていて笑える。
モノクロームにしてもラインは際立つ。
アロエと違い直線的な美しさだ。
東山植物園の温室の住人で、幅は約120センチくらいある。
ここまで大きくなると○○さん、と呼びたくなる風格だ。
くねくねと伸びても、まっすぐ伸びてもとにかく天を目指して今日を生きる。
アロエの姿は大昔のヒット曲「異邦人」を思い出してしまい、只今頭の中をオートリピート中で困った。
「鳥や雲や夢までも」つかもうとしているようにも見えるのだ。
夢までつかめ、緑のたこ足達、アロエよ!
嗚呼、ボタニカル!