
今回は、ATのオイル漏れの修理です

上の画像でもわかる様に、ここはMB5速722.6ATの定番でEGSカプラ(ATのECUとAT内の基盤をつなぐカプラ)から漏れていました


いつもと同じ様にATFを排出してオイルパン、フィルターなど取り外していきます

外す中でオイルパンのボルト、ドレインボルトが固く閉まっていて、オーバートルクで締め付けてあることが気になりました

そしてEGSカプラを外しにかかります・・・・が
カプラ内のM4サイズのボルトがいつものトルクのかけ方でも外れる気配がしません嫌な予感がしたものの、このカプラからのオイル漏れを直したいので外さない訳には行きません
思い切って長めの工具をつかって、エイ

パキ


がしかし、カプラを見てビックリ

折れとるやん

こうなったら基盤を外してを確認するしかありません

基盤の中でしっかり折れております
以前交換された作業者の方はかなりのオーバートルクで締め付けたようです
お願いです
こうなってしまうとお客様に迷惑をかけてしまうのでAT周辺のボルト類はトルクを知らずに締めないで下さい
ここのトルクは2.5Nm、オイルパンは8Nm、ドレインボルトは20Nmと決められていますので、きちん規定トルクで締めて下さい
こうなっては基盤交換しかありません、オーナー様にご連絡して事の次第をご説明し新品を取り寄せました

新品です

当然ながら折れてません

あとはサクサクと作業を進めて







作業終了です

ただし今回ATFにニューテックの「ZZ≠T1改」を使用して、シフトショックの低減及びダイレクト感の向上を図っています5速ATにはオススメです
普通なら3,4時間の作業が2日がかりになってしまいました
次回は近日中にブレーキ修理のお話をしたいと思います
