散る桜 残る桜も 散る桜
これは良寛の辞世の句です
「何ごとであれ常ならず」という仏教的な無常観を詠み込んだ、禅僧らしい辞世の句になっていて
大東亜戦争末期、散っていった特攻隊員たちが、自分たちの身の上をたくして愛唱したとも聞いています
麓はこの良寛の「散る桜 残る桜も 散る桜」を北海道にくるまではあまり意識していませんでした
でも北海道に暮らすようになって
厳しい四季の営みの中で
そう、沖縄では12月に開花宣言がだされるのに
北海道の麓の住んでいるところで桜が咲くのは5月20日前後
半年近くも遅いのです
長く、極寒の雪の中をじ~っと耐え
マイナス30度の寒さです
人間みたいに住む家もなく、暖もない中ずっと立っている桜の木
4月になって全国各地で開花宣言がだされる中
北の大地はようやく雪の毛布から解放され
雪がとけて水となり
大地を潤し
でも大地の表面下はまだ凍っている中
蕾はじっと耐え固く蕾んだまま
そして5月18日ごろになると
薄い、可憐な花を咲かせます
天気が良くて数日
雨が降れば一日の命
ましたや北海道の麓が住んでいるところは
自然が残された地域=緑が多いなかで
薄く色づいている桜は
意識してそこに近づき、愛でないことには
緑の軍勢に負けてしまいます
その頃の道民は、ようやく雪から解放され
畑などの作業に大忙し
ましてや雨が降るとなれば休む暇もないくらい働きます
そして、雨が降ったあと
地面に散っている桜の花びらを見て
「あぁ、桜咲いていたんだな...」と思うことさえあります
麓が桜に想うこと、それは「鍛えられたしなやかさ」です
この「鍛えられれたしなやかさ」は、そう麓が20年ぐらい前から人生の課題としている言葉です
桜は散ります
でも、翌年必ず花を咲かせます
今この時期も翌年の数日の花のために桜の木は一生懸命だと思います
だから麓の花はいつ咲くかわかりませんが
頑張りたいと思います
咲いて、散ってしまうかも
いえ必ず散りますが
再び咲く
そんな「鍛えられたしなやかさ」の人生を歩みたいと願っている麓です
(さくら)森山直太朗・森山良子
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サクラの開花は南と北とではずいぶんと咲く時期が違うようです。
サクラを追いかけて北へ旅をするのが夢です。
やられてる方もいるようです。
「たのしい一隅」 片山敏彦
白い花びらを顔に受け
散り敷いた白い花びらを
なるべく踏まないやうにしながら
さくらふぶきの夕影みちを
あるいて行くと道ばたに
小さい女の子が
ひとり静かに立ってゐる。
雪を浴びるやうに
白い花びらを頭から浴びながら
空いろのきものを着て
夕あかりにほほゑんでゐる。
向ふには麦のはたけの緑が見える。
さくらふぶきで不思議に明るい
夕方のこの一隅へ
ひとりの天使が
そつと舞ひ下りて来てゐるのか?
道草さん
桜前線、半年かけて日本を北上するのですね
ひとりの天使がそっと舞い降りてきたのかな?
いいですね
としあきさん、麓も一度桜を追っかけてみたいものです