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奈良)奈良マラソン 師走の古都駆ける
2018年12月11日03時00分
「奈良マラソン2018」のマラソン(42・195キロ)と10キロの2種目が9日あった。奈良市のならでんフィールド(市鴻ノ池陸上競技場)を発着点に、国内外から集まった約1万6千人が順次スタート。師走の古都を駆け抜けた。
マラソンは平城宮跡や奈良公園を通り、天理市役所近くで折り返す起伏の激しいコース。10キロは奈良市中心部で東大寺や春日大社を巡った。この日は奈良市で最低気温2・4度を記録するなど、今季一番の冷え込みだったが、沿道には多くの人が集まった。ならでんフィールドに続く上り坂では、「ナイスラン!」「あと少し!」と盛んに声援が飛び、ランナーらは最後の力を振り絞ってゴールを目指した。
マラソン男子の部は大阪市の大学生、塚本裕也さん(22)が2時間18分56秒で初優勝。女子の部は、横浜市の山口遥さん(31)が2時間40分50秒で2回目の優勝を飾った。いずれも大会新記録だった。
山口さんは「記録を更新できてほっとしました。奈良マラソンは山道がとてもつらいけど、街中は沿道の声援が温かくて楽しいです」と話した。(加治隼人)
宮崎亮記者 ペース配分失敗、なんとか完走
フルマラソンは2度目。前回は若さに任せて乗り切ったが、運動不足の直近3年で8キロ太った。「やせてかっこよくなる」と3カ月走り込み、レース前日には後輩に「3時間台いけるかも」と軽口をたたいた。
当日。沿道の応援に力をもらい序盤から飛ばした。途中、五輪女子マラソンメダリストの有森裕子さんがランナーとタッチを繰り返していた。私も「有森さんだ」とときめき、右手でタッチさせてもらった。
が、20キロ台後半。天理市内の山道で、太ももが経験のないほど張ってきた。
30キロ手前。「お疲れ様です。結構速いですね」という声に振り向く。娘(6)の親友のお父さん(42)だ。
「イヤ。飛ばし過ぎて」
「ははっ。僕はここまでイーブンのペースです」
力なく笑い返すと、パパ友の背中はあっと言う間に遠ざかった。心が折れて極端にペースが落ち、それが新たな困難を呼んだ。
寒い。Tシャツ一枚の体が急に冷えたのだ。行くも地獄、止まるも地獄。前半抜き去った人に次々と抜かれた。レース中に故障してズルズル後退する競走馬のようだ。
何とか4時間22分23秒で完走したが、マイペースを守ったパパ友は約4時間。タイムが予想以上だっただけに、悔いが残る。これからは計画的に生きようと思った。
「お好み焼き風」の客室も 大阪府咲洲庁舎にホテル完成
2018年12月11日05時03分
大阪湾岸にある大阪府咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)内に民間のホテルが完成し、報道関係者らに10日、公開された。2019年1月下旬から一部開業する。訪日外国人客を意識し、大阪城やお好み焼きなど、「大阪」のイメージが数多くデザインされている。
名称は「さきしまコスモタワーホテル」。55階建て庁舎の7~17階に入り、全371室で最大約1千人が宿泊できる。2人部屋で1泊1万8千円(税抜き)前後。109室で営業を始め、20年5月に全面開業する。
ロビーには大阪城をイメージした石垣をあしらい、豊臣秀吉の「黄金の茶室」を再現して展示。協賛企業が手がけた客室の1室は壁や天井にお好み焼きのソースが描かれている。
咲洲庁舎の入居率は約64%。維持管理費が府の負担になっている。ホテルの完成で入居率は約84%に上がるという。ホテルは自転車販売業のリコジャパン(堺市)と不動産会社の西辻工務店(大阪府和泉市)、建物管理会社の日本管財(兵庫県西宮市)が出資した会社が運営する。
松井一郎知事は「25年万博も決定した。ぜひ大勢の皆さんにホテルをご利用いただき、ベイエリアの活性化の拠点になってほしい」と語った。