げんきくんのわくわく日記

グリーンコープひろしまの活動報告ブログです。
いろんな行事の報告、おすすめレシピ等々、
お伝えしていきます!

楽ecoナチュラルライフ№2 無添剤スプレー

2017-03-22 10:23:07 | くらし全体会
お家でのおしゃれ着洗いなどに使われる「お洗濯のしゃぼん無添剤」、皆さんはお使いですか?



この「無添剤」は、
せっけん分99%の粉せっけんで、
ソフトで肌に優しい洗い上がり
なので、
赤ちゃんの衣類を洗うのにもおすすめです。

あらかじめ水に溶かして使うとより便利に使えます。

数年前にリニューアルされてから針状のせっけんに改良され溶けやすくなっているので、
水に入れて放置するといつの間にか溶けています。

アルカリ助剤やキレート剤(金属封鎖剤)が入っていないので
水に溶けてもさらっとしていて固まりにくく、
スプレーに入れてお風呂や洗面所、トイレの掃除に大活躍です。

運動靴などを洗う時も、シュッシュッとスプレーしてブラシでこすると
繊維の奥から汚れをかき出してくれます。

赤ちゃんのおもちゃを洗っても、せっけんなので安心ですし、
肌に直接使う化粧筆やファンデーション用スポンジなども、
無添剤液とぬるま湯で洗うと清潔に保てます。

まず、水200mlに小さじ1~2杯から試してみて
用途に合わせて濃度を変えてみてください!

遺伝子組み換え学習会

2017-03-21 16:00:41 | くらし全体会
2月1日(水)安芸区民文化センターで遺伝子組み換え学習会を開催しました。『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』のDVDを上映、その後グリーンコープではおなじみ科学ジャーナリストの天笠啓祐さんのお話を聞きました。





映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』(原題:GMO OMG)の監督であり、3人の子どもの父親であるジェレミー・セイファート氏は、種が大好きな長男の影響で遺伝子組み換え作物(=GMO)に興味を持ちこの映画を制作されました。
冒頭子どもたちに『これは遺伝子組み換え食品?これを食べたい?』と尋ねるシーンがあります。子どもたちは『食べたくな~い。』と答えます。私たちには知る権利と選ぶ権利があります。モノの本質を知りそして考え、選択するのは自分。教育はとても大切だと感じました。(ノルウェーは学校で遺伝子組み換えについて学ぶそうです。)

遺伝子組み換えとは、生命の基本である遺伝子を操作し、他の生物の遺伝子を導入すること。現在作られているのは、主に2種類あります。
①「除草剤耐性」
除草剤をかけても作物は枯れず、雑草だけが枯れる。
②「害虫耐性」
作物自体に殺虫能力を持たせたもので、それによって殺虫剤を使わなくて済む。

農家にとっては作物の生産性が上がるというふれこみですが、自然の摂理に反し生態系や環境に影響があり、安全性にも疑問があります。

遺伝子組み換え食品を与え続けたラット実験では、オスよりメスの方が腫瘍の発生率が高く、その大半は乳がんでした。
オスは肝機能障害と腎臓の肥大など、解毒臓器への影響が目立ちました。
(人間でいうと30~40才くらいで発症しています。)
フランスやEUではこの結果を重く受け止め対策をとっていますが、日本の食品安全委員会は無視を決め込んでいるそうです。

遺伝子組み換え作物とは何か?それを食べ続けると人間はどうなるのか?

アメリカではその事実を知っている人は少なく、遺伝子組み換えであるかどうかの表示義務すらありません。
日本でも詳しい内容については知らない人が多く、表示制度も大きな穴の開いたザルのようなルールのため、ほとんど表示されずに済むようになっています。加えて大企業が作っているから安全…とか、CMしているから安心…とか、そんな心理が働き疑問にもならないのかな?と思いました。(ヨーロッパでは表示義務が厳しくそして消費者が買わなくなった結果、今では遺伝子組み換え作物は流通していないとのことです。)

2010年1月、ハイチで震災がありました。その時に貧しいはずの農民たちが、寄付されたトウモロコシや野菜の種475トンを燃やす出来事がおこりました。
ハイチの人々はこの種が遺伝子組み換えの種であり、この不自然な種を植えることで土や環境、生態系にとって良くない事を分かっていたのです。
この種を寄付したのは巨大バイオ企業“モンサント”。
ホームセンターなどで売っているラウンドアップなどを販売している会社です。
映画では監督自らモンサント社へ取材に行っています。しかし取材には応じてくれず「質問されても困る」と言って追い出されていました。巨大企業は利益の追求だけを目指しており、人間の健康はないがしろにされています。6才の長男の言葉『買うのをやめれば、この会社は潰れちゃうんでしょ?そうすればいいじゃない?』シンプルな意見だけど本当にそうだと思いました。

遺伝子組み換え食品が日本の食卓に出回る確率はトウモロコシ74%、大豆85%、ナタネ90%、綿実(食用油の原料)94%(平均値)
日本人が世界で一番遺伝子組み換え食品を食べているとのことです。
表示のカラクリに紛れ、知らず知らずに食べていたことが分かりました。

グリーンコープでは、きちんと表示してあるので安心して買うことが出来ます。そこがグリーンコープのステキなところだと再確認♪

講師の天笠啓祐氏が言われました。
『食の安全を守り、生物多様性を守り、未来の世代を守るため、正しく選びましょう。私たちは1日3回も世の中を変えるチャンスがある。』と。

遺伝子組み換え食品はわたしたちには不安な食べものです。当たり前ですが、カラダは食べたものから出来ています。3度の食事は、自然でありのままの食べものを頂きたいと強く思いました。
遺伝子組み換えの技術は日々変化しています。私たちの知識も日々更新していかないといけない事も学びました。何度聞いても勉強になるお話しです。今回来られなかった方も、ぜひ次の機会にご参加ください!

最後に、安心して食べるために私たちにできること
◆毎日食べるものに気をつかう
◆油はごま油、オリーブ油、国産100%の油をつかう
◆オーガニック食品を買う
◆ラベルを読んで成分を知る
◆農家とつながる
◆自分で料理をつくる
◆パブリックコメントを出すなど、国にはたらきかける
◆スーパーや食品店に意見を届ける
◆地産地消を心がける
◆遺伝子組み換え食品の表示をさせる運動に加わる

出来ることから始めませんか?

平和学習会

2016-11-04 15:35:54 | くらし全体会
9月30日(金)安芸区民文化センターにて、平和学習会を開催しました。
会場にさっそうと入って来られた講師のイ・ヂョングンさんは、1928年生まれと聞いていましたが、とても若々しいお姿。カジュアルな服をおしゃれに着こなされていました。



在日韓国人ということで、幼少期から地域の大人や学校で差別といじめを受けていたと語られました。
1945年8月6日の朝。その日は服装のことでお母様と口げんかをしてしまい、いつもより遅くなって職場に向かわれたそうです。そして荒神町の橋の上で被爆されました。16歳の時でした。
あの日、普通の家庭が…普通の生活が…一瞬にして奪われたのでした。
今は、とてもお元気ではつらつとされていますが、当時は火傷に苦しみ、生死をさまよわれたそうです。何の罪もない人々がこのような地獄の苦しみを味わうなんて、このようなことが二度とあってはなりません。



伺ったお話を、家族や周りの人に伝えようと思いました。
そして、二度と同じような過ちを犯さぬよう、いけないことは「いけない」と言える社会にしていきたいと思いました。

イ・ヂョングンさん、お辛い体験を語ってくださりありがとうございました。前向きなお姿から元気と勇気をいただきました。

「日本と原発4年後」映画上映会を行いました。

2016-08-18 16:03:10 | くらし全体会
 グリーンコープは今、食べものと同じように安心安全な電気の共同購入のために「新電力」事業にも踏み出しています。グリーンコープがなぜ自然エネルギーの電気に取り組んでいるのか、原発の何が問題なのかを学ぶ機会として、6月29日(水)西区民文化センター2階スタジオで映画上映会を行いました。



 「日本と原発4年後」は、原発の仕組み、歴史、東日本大震災での原発事故から現在に至るまでが、弁護士の視点で描かれたドキュメンタリー映画です。

 製作・監督の河合弘之さんは弁護士の堅いイメージと違って、おしゃれでやわらかい印象の方でした。まるで映画の主人公のようにどの場面でも現れ、当事者へのインタビューや、塾の講師のようにホワイトボードで難しい内容を分かりやすく図解したり、自然エネルギー設備の見学にヨーロッパへ飛んだりと、内容はドキュメンタリーですが「河合弘之 製作・主演・監督の映画」といった様子でした。

 映画の冒頭では、福島の原発事故の当時の映像や被災者の方の発言を交えて福島の方たちの苦悩や憤りが自然な言葉で引き出されていました。飯館村から避難した菅野栄子さんの
「フレコンバック(除染用の黒い袋のこと)の中に入った自分が丹精して作ってきた有機肥料はどこへ行くんだべか。」
と心配する言葉が心に残りました。

 一方でこの映画には推進派の方のインタビューも取り入れられていました。
 評論家で元原子力委員会の委員だった木本教子さんの「原発は必要よ。」との発言がそのまま使われていますし、原子力委員会委員長を務めた近藤俊介氏にも話を聞いています。

 映画の中で被災者についてどう思うかと問われた近藤氏は「原発は絶対に安心、安全と説いてきた立場としては、大変申し訳なく思っている。」と発言しています。

 各地の裁判の様子や採決について『司法は生きていた』の垂れ幕など、ニュースで見た映像もたくさんありました。3・11の被害などはニュースで流されなかったような悲惨な映像も混じっていました。

 何より、東電社長・当時の首相の菅さん、広報担当の枝野さんのコメントと、同時刻の原発の実際の状態を交互に映像で見せることで、誰がどんな風にごまかしていたのかがよくわかりました。

 また、CG映像で原発内部が詳しく解説されていて、参加者の一人は「私、この映画で初めて『メルトダウン』が何なのかということが分かりました。」と話していました。

 まさにこの映画は原発を告発するための映画です。それなのに決して見るのが嫌になるような映画ではなく、原発立地地域の美しい景色と住民たちの日常風景も描かれていたり、ヨーロッパの自然エネルギー設備の見学に行く様子をレポートすることで再生可能エネルギーという未来のエネルギーの形を私たちに示し、希望を与えてくれています。
20年も前から原発訴訟に参加し、3・11を経て、河合氏にとってこの映画は「脱原発の戦いに勝つための〈訴状〉なんです」と断言されています。

多くの人に見てもらいたい映画です。



2016年度楽ecoナチュラルライフ№1「せっけん学習会」

2016-06-15 12:43:08 | くらし全体会
グリーンコープのせっけんメーカーのひとつである『太陽油脂』の方を招いて、せっけん学習会を行いました。

まず、界面活性剤とは何か?を教えていただきました。
せっけんと合成界面活性剤の違いについては、
歴史、原料、作る環境、タンパク変成作用、生分解性の面から
丁寧に教えていただきました。


印象的だったのは、
「もしもせっけんを飲んでしまったら、
体の中でどういうことが起こるのか?」の実験です。

胃の中にせっけんが入って胃酸と混ざったら…?
コップの中で「せっけん+酢(酸)」で試しました。
すると、白いプニプニの物体が出てきました。
それは、せっけんの原料である油が分離して出てきたものでした。

つまり、飲んでしまっても体にとって害はないのです。

もし、合成界面活性剤を飲んでしまったら…?
合成洗剤は、タンパク質と結合するので、
体内で結合してしまい、危険なんだそうです。





次に、
「もしもせっけんが海に流れてしまったらどうなるか?」の実験です。

海水とせっけんを混ぜると、白いふわふわしたものが出てきました。これは、海水中のカルシウムと結合してできた、カルシウムせっけんで、別名「食用せっけん」といい、魚や微生物の餌となります。

せっけんは、環境にとって安全だということが分かりました。


そして、実際に使うときのコツも教わりました。




<食器洗い>
 食器に残った酢(酸)とせっけんが合わさると、元々の原料(油とアルカリ)のうち、アルカリは酸で中和されるので、「油」が出てくる。(もしも飲んでしまったら…の実験をご参照ください)
 ⇒事前に汚れを拭き取ってから洗う。

<洗濯>
 汗(Ca、Mg、乳酸)とせっけんが反応して
 Ca+せっけん → 白いもの(カルシウムせっけん)が付く。
 乳酸+せっけん → 油が出てくる(脇の汗じみ)
 ⇒予洗いをしてから、せっけんで洗濯する。
  アルカリウォッシュを溶かした水に、汗の付いたものを浸しておく。


《参加者の感想》
・使用感などだけで選んでしまっていましたが、体や環境への影響を聞き、怖いと思いました。せっけんの性質を知り、上手に使っていきたいと思いました。
・実際にせっけんの仕組み(反応)を見ることで、環境、人体にどのくらい安全で自然な洗剤であるかが、実感できました。
・もっとたくさんの人に合成洗剤とせっけんの違いを聞いていただき、知ってもらいたいと思いました。



 
 家庭から流される汚水は、下水処理場で処理されています。しかし、下水処理場の容量にもよりますが、東京都湾岸部では時間雨量3mmの雨でも「雨天時越流」が起こる処理区があり、未処理の下水が川や海に流れているそうです。そして雨の後、数日間は影響を受けるので、年間で100日くらい、処理していない下水が川や海を汚します。
 環境への負荷の少ないせっけんを、ぜひ一人でも多くの方に伝えていきたいと強く思いました。