古着屋GREEN HEAVEN日記「OUT IN G.H.」

moe.=萌えではなくて・・・モー!

毎度お馴染み流浪のコーナー、GH的音楽レビューです。
本日ご紹介するのは・・・「moe.」です。


USジャム系ロックの代表格「moe.」(読み方は"モー"です!)
1989年ニューヨーク州立大学バッファロー校にて結成。
ハロウィンパーティで演奏するために作ったバンドが発端だそうで。

現メンバーは・・・
Rob Derhak – ba/vo
Chuck Garvey – gt/vo
Al Schnier – gt/key/vo
Vinny Amico – dr
Jim Loughlin – per/flute/etc. の5名。

サウンド的にはGRATEFUL DEADを源流とするジャムバンド。
ジャム=ジャムセッション、要するに即興演奏。
元の曲を即興で展開を膨らませて延々と演奏してしまうのです。
(似た感じのバンドだとPHISHとかSTRING CHEESE INCIDENTとか)

moe.はジャム系の中でもブルースロック色が強い音ですね。
ロックを土台にファンク、フォーク、ジャズなど混ぜ混ぜ。
土臭く、カラッとしたいわゆるアメリカンなサウンド。
演奏は極めてタイトで、ほどよく歪んだギターが唸ってる感じ。

そして、演奏がめちゃくちゃ上手い!!!
moe.のみならずジャム系バンド全般に云える事なんですが、
即興演奏を売りにしているバンド、テクの力量が格段に違う!

ここいらで自分の話をちょっとしちゃいますが・・・
私が中学生の頃にギターを遊びで嗜むようになって、
最初に入れ込んだのがハードロック&ヘビィメタル。
基本的にテクニック至上主義!(全てとは言いませんが)
ギンギンに歪んだギターでソロパート弾きまくり!みたいな。

ですが、18歳くらいの頃にクロスオーバー系やオルタナに出会い、
ギターソロを極力省いたリフ/リズム中心の音楽にノックアウトされ、
その反動か今まで熱を上げていた音楽を遠ざけるようになりました。

しかし、
その後色々な音楽を聴いて、それなりに歳もとってw
ジャム系ロックというジャンルに徐々にのめり込み、
その高度で安定した演奏テクニックを目の当たりにし、
また改めてテクニックの重要さを見直してきたというわけです。

若かりし中高生の頃、朝昼晩狂ったように聴いていた、
あの「テク至上主義」の片鱗を感じずにはいられませんでした。
ま、あくまで演奏テクという観点の話でありますので、
実際鳴ってる音やグルーヴ感は違ったものでありますが。

「でも、きっとジャム系ロックのミュージシャンも、
その手の音楽(HR/HM)を通ってきたのではないか?」

そんな妄想を抱いて勝手に親近感沸いています。
(つか、同じ目線で物事語っている私って一体・・・orz)

2010年のフジロックでmoe.初体験しました。
もちのろんで最高でした!ぶっ飛びました!
あの時すごく疲れていたのに気づいたら踊ってたな~。

ジャム系の即興演奏は徐々にボルテージが上がっていくので、
静かに観ていたのに気が付いたら踊っていたなんてザラ!
独特のライティングなども相まってトリップ感が非常に強い!

あ~、あの時のトリップ感また味わいたいな~。
できれば本国のアメリカで味わえたらいいな~。
絶対楽しいんだろ~な~気持ちいいんだろ~な~。

テクがあるのに、さらに曲が良くてかっこいい。
そんな非の打ちようのない素敵なバンド・moe.!
問答無用でおすすめです!読み方は"モー"ですよ~!



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