Born Free

オトコの"履歴書"


 夕方単車を走らせてたら、ある会社のロゴが入ったクルマに
見覚えのあるカオをしたヒトが乗ってた。なつかしい!

ヒトコト挨拶をする。

「○○さん! △△の"がみ"で~す!」
「お~~~っ! ひさしぶりやなぁ!」

ぢつは、ムカシのハナシやけども
親父が亡き後に商売を継いで、我がで商いをしてた時があった。
"○○さん"とは、その当時の御得意さんやった。

信号待ちでの会話やったんで
ホンマにちょこっとコトバを交わす程度の会話やったケドも
ホンマになつかしかった。

それから、単車を走らせ乍ら
"社会"っちゅうフィールドに放り出されてからの
我がの人生っちゅうのを振り返ってみた。

前にも、ココでハナシをしたかも知れんケドも
ワシには"新卒入社"っちゅう経験が無い。

"単車関係のフリーのモノ書き"

っちゅうモンに憧れて、短大卒業前に決まってた
就職先の就職内定を入社直前に辞退したトコから
様々なコトを経験するコトになった。

いっぺんだけ、"サラリーマン"も経験した。
"椎間板ヘルニア"になってしもて一年で終えるコトになった。
その一年後、親父が急逝した。

ワシは親父の商売を継ぐっちゅう気はまったく無かった。
せやけども、カラダの不調や親に甘えてたっちゅう現状は
どないかせんとならんなぁとは真剣に考えてた。

その時に、親父の友達連中に囲まれて
真剣に"継いでみたら?"っちゅうて言われた。
ものごっつう悩んだ。悩んだ末にやるコトを決心した。

せやけども、ワシには実務経験っちゅうモンが無い。
せやのに得意先から"社長"と呼ばれる。
(個人事業主に社長もクソもあるかい!)

なんか、おちょくられてる気がしてしゃぁなかった。
せやさかいに、"ナメられてたまるかい!"っちゅう風に
毎日、毎日思てた。親父と比べられるんがイヤやった。

せやけども、それが見事に空回りしまくってた。
その有り様は日本野球に慣れん外国人選手が振り回すバットの様に
強風だけを放つかの如しやった(苦笑)。

あと、理不尽なコトが大嫌いで
目の前に起こる理不尽なコトに対して
一切の妥協を許さん、融通の利かん面が強かって
それが、商売を止める元凶になってもた。

「とりあえず、アタマを下げとけって…」
「いや、我がトコの人間注意せんと
   下請けを処罰するっちゅうのはなんかちゃうで!
      そんなんをまかり通すトコの下では働けん! 
             こんな仕事、いつでもやめたるわ!」

こんな調子やった。

それからっちゅうモノの
何をやっても長続きせんし、何をやっても上手くやれん。
ホンマに二度と戻りたく無い堕落人生が続いた。

「ココ止めたらシャレにならん! ワシは終わりや。」

っちゅう風に望んで
小さな事務用品店の配送員になったコトが
大きな"ターニングポイント"となった。
ココではいろんなコトを経験させて貰た。

営業マンのみが"正社員"やったんで
ワシは俗に言う"アルバイト"での採用やったんやけども
実際には"正社員同様"のシゴトをさせて貰た。

朝、社長の次に早く出勤して
配達商品のパッキングをして、モノが揃い次第出発。
配達中は御用聞きもしたりする。ちょこっと営業的なコト?。
帰社したら、電話で受注した商品をまたパッキング。
倉庫に籠り在庫を調べ乍ら、足りんモンに気付いたら
メーカーに発注する。

ある時から、ワシを尋ねてメーカーの営業マンのヒトが
尋ねて来る様になった。あの時はホンマに嬉しかった。

せやけども、そこも"社長の理不尽"にキレてしまい
自ら縁を断ち切ってしもた。それからはそこには近付いて無い。
後々聞いたハナシでは、ワシが辞めた後
一年弱の間にワシが働いてた時のメンバーが
全て退社したっちゅうコトらしい(笑)。

それから、"超特急郵便"っちゅうモンのライダーを
募集してた貼り紙を見て、ハナシだけを聞きに行くつもりで
面接を受けたら採用されてしまって
単車に乗る仕事を始めたワケやけども
コレが無ければ今のワシが無いっちゅうコトである。

"郵政の公社化"でその居場所を失い。
やってみたかった"デザイナー"の道に進むモノの
タバコを吸わんワシがヒトのタバコ掃除をやるコトに対する嫌悪感と
同時に入社した専門学校卒のセンスを見て感じた劣等感が交差してた時
道を走る箱を積んだ単車を見て郷愁感を感じてもた
最終的に半月働いた分の給料明細を見て諦める決心をした。

「専門学校出てるヤツにこの先、勝つ事は無いやろうなぁ。」

その決心も無ければ今のワシが無い。

その後、今の仕事に繋がるワケやけども、更に荒波が待ってた。
前の会社が事務所を閉鎖を理由に突然解雇を言い渡して来た。
まさに"晴天の霹靂"とはこのコトなんやろうなぁ。
恨みは勿論あった。せやけども恨み続けたく無かった。

「まぁ結局、会社ってこんなモンやねんやろうなぁ。」

ワシが実感したんは、コレだけやった。

いろいろ文字を叩き込んで来たケドも
今までの人生を形容したら、ホンマに…

"レールを外れた暴走列車"

"アルバイト""アルバイター"

っちゅうコトで様々な差別や偏見、侮辱も受けて来た。
せやけども、それらをして来たヒト達に比べたら
決して"安定"っちゅうモンは無いし、持って無いモンもある。

せやけども、"経験"っちゅう財産はあるし
それと同時に得た、得たくも無かった"教訓"っちゅうモンがある。
"得たく無い教訓"なんか自ら得れるコトは無いから
それは貴重な"財産"になる。

それと同時に、リストラとか理不尽な"ヒト切り"に遭遇して
会社はヒトを守ってくれんっちゅうのも
我がで我がをキープする"術"っちゅうのを持たんとならん
っちゅうのを肌で感じるコトが出来たっちゅうのも貴重な体験。
まぁ、こんなんは味わいたくないでしょうがねぇ。

さぁ、これからの人生。どんなコトが待ってるんでしょうか?
イバラの道はまだまだ続く(泪)。

それを考えると夜も眠れなくなっちゃいます~(古ぅ)
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