Born Free

"融通"


本屋で単車のレースの雑誌を立ち読みしてた。

7月末に行われた"鈴鹿8時間耐久"のコトを
大体的に取り上げてたさかいに
時間を忘れてまう程、見入ってた。

ワシはこのレース、1987年から1995年までと
1997年の合計10回、生で観戦したんやケドも
その頃は、かなり人気があった。

それが最近ではかなり観客も減ってしもたみたいで
あの手、この手でもういっぺん盛り上がりを
取り戻そうとしてるみたいである。

そんな中で、こんな記事を見付けた。

59歳と61歳になる二人のレーサーが
今年のレースでこのレースの参戦を最後にする
っちゅうコトで、エントリーしてた。

ところが、このレースは"世界耐久選手権"っちゅう
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の
世界格式のレースであり、ルールで定められた
"55歳定年"っちゅうルールを遵守するっちゅうコトで
公式日程に入ってから、エントリー不可を告げられた。

MFJ(日本モーターサイクル連盟)や
鈴鹿サーキット側がかなり
FIMの説得に働いたみたいやったケドも
結局認められず、決勝レース前に二人レーサーが
コースをパレードするセレモニーのみ行われた。

この"55歳定年"っちゅうのは
ワシが観に行ってた時から聞かされて知ってた。
何年か前に、ワシが高校の時から現役やった
そのウチの一人、水谷勝選手が出てたさかいに…

「まだ走れるん?」

っちゅう風に思てた。

コレも難しいハナシである。

スポーツマンシップ的な目で見たら
「ルールはルール」やし、世界的にこのルールが
遵守されてるんやったら、それを通すべきやと思う。

せやケドも、温情的な目で見たら
やっぱ、まだ走れるんやったら走らせたって欲しい。
ワシはかなりこっちの考えに近い。

ただ、どうせやったらエントリーを
受け付ける時点までに、MFJや鈴鹿サーキット側に
ルールの確認やら、交渉やらをキッチリやる必要が
少なからずあったと思うんやケドも…

この辺は、最近全日本のレースを見て無いワシには
あんまり闇雲に批判する道理は無いさかいに
あんまり言及するコトは控えたいと思うケドも
それにしても、エントリーを受け付けたモンを
追い返すカタチになったんは、素人目で見たら
結構不細工になってまうんやないかなぁ?

FIM側にも非はあると思う。

2009年。二年前にもこの二人のレーサーは
エントリーをしてて、予選、決勝と走ってる。
二年前、即ち、現在61歳と59歳の二人が
59歳と57歳っちゅうコトで、この時点でルールに
抵触してるワケである。道理が合わん。

結局、物事を定めるんやったらやっぱり
確認と徹底っちゅうのは必須条件である。
それが機能出来て無いワケやさかいに
ある程度の"融通"や"柔軟"さはあるべきなんやないかぁ?

それに考えてもみぃなぁ、あんた!
二十年前の55歳と今の55歳。全然ちゃうどぉ!

今のオッサンはホンマに元気やでぇ~!(笑)


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