最近は「飛ぶボール」の影響なのか、本塁打が量産され大安売り状態です。東京ドームが
「ドームラン」と揶揄されて叩かれていますが東京ドームが誕生した当時は「広い」「巨人は
本塁打が激減するゾ」などと言われていました。それくらい以前の後楽園球場は狭かったの
でした。何しろ西武球場と横浜スタジアムが広い球場の双璧と言われていた程でしたから。
球場の広さに関する記事がありましたが、ビックリするような数字が載っていますが当時は
話題にならなかったのでしょうかね?観客動員数と同じくアンタッチャブルな問題だったか・・
・・・下田コミッショナーの「各球場の規格は同一の方が望ましい」の発言に端を発した球場問題も
一朝一夕には解決しないのである。せめて「誇大表示」くらいは止めてくれよ、がファンの声だが・・
「実際はね、81㍍しかないんだよ。フェンスを高くして 90㍍にしてるんだ」 マスコミ関係者が声を
ひそめて言った。テレビ中継でおなじみの後楽園球場の両翼のフェンスにはハッキリと 「90m」 と
書かれているけど実際は9 ㍍も短いと言うのだ。あるスポーツ紙が実測したところ 82.08 ㍍だった
などの話も耳にするが、大変な誇大表示である事は間違いない。「でもね後楽園だけじゃないよ。
広島、ナゴヤ、もちろん川崎球場も全てフェンスの高さを計算に入れて表示してる」「横浜や所沢は
実測94㍍だから後楽園とは10㍍以上違う」 これが本当だとすると "青少年の模範となるべき
プロ野球がインチキをしていることになるではないか!" ・・・・下田コミッショナーの「横浜を規格に
したい(両翼94m 中堅122m)」発言を真剣に考える時期に来ているのではないか。
東京ドームは左右中間の膨らみが無いので狭く感じますが両翼100㍍は本当らしいです。つまり
後楽園球場は20㍍も短かった・・米メジャーが王選手の「世界新記録」を無視したもの頷けます。
ならば当時の狭い球場は野球規則違反なのかと言うとそうではありませんでした。公認野球規則
にはこう書かれています。
・・・本塁よりフェアグランドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は
250フィート(76.199㍍)以上を必要とする・・・
後楽園球場の「81㍍」は充分、野球規則をクリアしていたのです。ちなみに1970年代以降
プロ球団が本拠地にしていた中で最も狭かったと言われていた 「東京球場」 の形状は後の
東京ドームそっくりで左右中間の膨らみの無い、投手泣かせの球場でした。
完璧に個人的意見ですけど人工芝球場は嫌いです。文字通り「人工芝」の緑は美しくなく
いつ見ても色褪せた感じです。初めて見た野球場は神宮球場で、内野の土は黒色に近く
外野の芝の緑とのコントラストが実に綺麗でした。今も有るかどうか分かりませんが内野の
ダイアモンド部分の人工芝を土色にしている球場がありましたが、アレは無いです・・・。
いま現在、天然芝球場が甲子園と広島だけとは残念です。人工芝に加えてドームとなると
最悪です。たまに守備についている選手がツバを吐いている場面を目にしますが、ドームで
風雨で流されないアレらはどうなるのでしょうか?想像すると気分が悪くなります。定期的に
清掃はしてるんですかね、じゃないと密閉された球場内は悪臭が漂う事に・・・維持費の面で
人工芝を採用しているのでしょうが、選手寿命も考慮してみて再考して欲しいです。
よくぞこんな小さなところでプロ野球をやってたものだと思いますが、ナイターを見に行った時、カクテル光線に照らされたグランドが眼の前に開けた時の感激は今でも忘れられません。ドーム球場じゃだめですね。