三島由紀夫 著 『三島由紀夫評論全集』 4巻 「川端康成氏再説」の一節
無神論も、徹底すれば徹底するほど、唯一神信仰の裏返しにすぎぬ。
無気力も、徹底すれば徹底するほど、情熱の裏返しにすぎぬ。
近ごろはやりの反小説も、小説の裏返しにすぎぬ。
若い頃
私は、無神論者を軽蔑していた
神を信じない人間は
人格に何らかの欠陥があり
魂の霊的レベルの低い人間であると決め付けていた
でも、今はそうは思っていない
多くの人間を観察してきて思う事だが
人望や、人徳、実績は
神を信ずる、信じない
とは無関係に思える
人間の堕落や腐敗は
神を信じる、信じない、という事に対して
決定的な因果関係はないように思える・・・
四つのタイプに分類するなら
① 神を信じていて 信仰心が強く、奉仕の精神が旺盛で、他人に幸福を与える人。
② 神を信じているにも関わらず、犯罪を犯す人、他人に迷惑をかける人
利己主義な人、他人に不快感を与える人、人を不幸にする人
③ 神を信じていないが奉仕の精神をもち、他人に幸福を与えるひと。
④ 神を信じていなくて、犯罪を犯したり、他人に迷惑をかける人、
他人を不幸にする人
この中で一番罪の重い人間はどのタイプだろう?
私は
② 神を信じているにも関わらず、犯罪を犯す人、他人に迷惑をかける人
利己主義な人、他人に不快感を与える人、人を不幸にする人
だと思っている
こういう人を何人か見た事がある
私の一番嫌いなタイプの人間である
ならば一番立派な人は?
① と ③ のタイプだと思う
特に、③ の
神を信じていないが奉仕の精神をもち、他人に幸福を与えるひと。
こういう人は人間味があって
私の目から見て好感が持てる
実に魅力的
神仏を否定する人の話や
「 あの世 」を否定する人の話は
興味深く 面白い
そういう話をする人が
立派な人であればある程、頼もしく思えてならない
無神論も、徹底すれば徹底するほど、唯一神信仰の裏返しにすぎぬ。
無気力も、徹底すれば徹底するほど、情熱の裏返しにすぎぬ。
近ごろはやりの反小説も、小説の裏返しにすぎぬ。
若い頃
私は、無神論者を軽蔑していた
神を信じない人間は
人格に何らかの欠陥があり
魂の霊的レベルの低い人間であると決め付けていた
でも、今はそうは思っていない
多くの人間を観察してきて思う事だが
人望や、人徳、実績は
神を信ずる、信じない
とは無関係に思える
人間の堕落や腐敗は
神を信じる、信じない、という事に対して
決定的な因果関係はないように思える・・・
四つのタイプに分類するなら
① 神を信じていて 信仰心が強く、奉仕の精神が旺盛で、他人に幸福を与える人。
② 神を信じているにも関わらず、犯罪を犯す人、他人に迷惑をかける人
利己主義な人、他人に不快感を与える人、人を不幸にする人
③ 神を信じていないが奉仕の精神をもち、他人に幸福を与えるひと。
④ 神を信じていなくて、犯罪を犯したり、他人に迷惑をかける人、
他人を不幸にする人
この中で一番罪の重い人間はどのタイプだろう?
私は
② 神を信じているにも関わらず、犯罪を犯す人、他人に迷惑をかける人
利己主義な人、他人に不快感を与える人、人を不幸にする人
だと思っている
こういう人を何人か見た事がある
私の一番嫌いなタイプの人間である
ならば一番立派な人は?
① と ③ のタイプだと思う
特に、③ の
神を信じていないが奉仕の精神をもち、他人に幸福を与えるひと。
こういう人は人間味があって
私の目から見て好感が持てる
実に魅力的
神仏を否定する人の話や
「 あの世 」を否定する人の話は
興味深く 面白い
そういう話をする人が
立派な人であればある程、頼もしく思えてならない