私が若い頃働いていた職場に、
k君という同僚がいました。
k君とは、
3年以上、休み以外は
毎日顔を合わせていました。
不思議なことに、k君は
いつ如何なるときも、
絶対に小銭を持っていませんでした。
この男のお決まりのパターン
飯屋で一緒に昼飯を食べたとします。
最後、レジでお金を払うとき、
後から清算する積りで、
私が一緒に払ったとします。
k君は、店から出ると必ず決まって、
1万円札を差し出します。
「お釣りが無いです、小銭もってませんか?」
と尋ねると、
K君は必ず「小銭は持っていません」
と答える。
自然な流れとして
私は「ならば、後からでイイよ」と答える。
そのあと、絶対に自分からお金を持ってこない・・
こちらとしても、
後から小銭を催促するの気が咎める。
催促するのを忘れてしまうことも、
たまにはある。
このことに限らず、
k君は如何なる場面でも、それを徹底していた。
絶対にその場で小銭を出さない。
3年位の仕事上の付き合いの中で、
数十回彼と喫茶店に入ったり、
食事をしたがことがあるが、どんな時も
彼は一万円札しか持っていなかった。
彼は如何なる場合でも、
金銭の支払いに関する場面になったときは
「どうしましょう・・」と連呼するのみであった。
「私ががまとめて払って、後から集めます」とか、
「少額なので今回は私が払っておきます」とか・・・
そんな気の利いた言葉を発することは
一度もなかった。
誰かが、その言葉を発するまで、
自分からは絶対に声をあげない。
このことは、
私に対してだけではなく、
同じ職場で働くすべての人に対して同じであった。
もし、、その金額が少額で
100円とか200円とか、
なら、
細かい事を言うのも煩わしいから、
「要らないよ、私が出しておくよ」・・
とつい言ってしまう。
その言葉を期待して小銭を絶対に
持ち歩かないようにしているとも推測される。
私だけけに限らず、誰もが彼の行為に対して、
内心は不愉快に思っていた。
「こんなことにムキになるのも大人げない」
・・・と想い、周囲の誰もが
苦笑・冷笑するに留めていた。
ひょっとしたら・・・
彼は小銭を隠し持っていたのかも知れません。
まったくもって不可解な性癖です。
自分では得した気分でいるのかも知れませんが、
こんな事をしていて、
長い目で見て、得をする筈はありません。
もし、それが分からないなら、
これは何かの障害である可能背も感じられます。
私は専門家ではないので、
これがどういう名前の障害で
あるかは分かりません。
k君ほど
「小銭持ち歩かない」を徹底している人は
見たことがありませんが、
42年の社会生活のなかで、
k君のような
不思議な傾向を少しだけ持つ人を
数名見たことがあります。
(どういう訳か?すべて男性です。)
「小銭持ってません癖」
これは、
私が勝手に付けた名称です。
「小銭持ってません癖」の傾向がある
人間に共通して言えることは・・・
1 ・ 金運が無い。
2 ・ 友達が少ない。
3 ・ 人望に乏しい。
どうしてこうなるかの
説明は差し控えますが・・・
このことを深く掘り下げて考えれば、
貧乏にならない為の鉄則が分かってきます。
フロイド的な推論をするなら、
ごく普通の正常なひとも、
小銭持ってません症候群の種を内在している。
逆説的に考えるなら・・・
「小銭切持ってません癖」 の
反対の事をすれば、金運があがる。
如何なる時も、必ず小銭を持ち歩く
小銭を切らさないよう、意識する
これは若い時にK君から学んだ教訓です。
これまでの人生、
「絶対に小銭を切らさない」
(特に、人と一緒に行動するとき
このことを念頭に過ごして来ました。)
その効力か???
おかげさまで現在、貧乏ではありません。
貧乏神を瞬時に追い払う方法・・
出すべき金は、その場で瞬時に差し出す
小銭は「貧乏除けのお守り」りです。
ウサギ講 心得
お金は世のため自分の為、一日一偽善!!!