グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

木を大切にする民

2009年12月15日 | 植物

じゃじゃんっ。
なんの木でしょう^^?!

答えはイチョウでした♪
このイチョウ、高さは30メートル近くあるでしょうか、とても大きくて、枝ぶりも良く、この辺りを通ると黄色く色づいた大きな塊がぱっと目に飛び込んできます。
このあたり、道路拡幅工事が長い期間行われている地帯ですが、このイチョウは切り倒される事なく今も町の入口に立ち、私たちを静かに見下ろしています。



山をバックにドーン。
下には何もなく、駐車場のようになっていて、そこには一面、イチョウの葉が敷き詰められ、黄色いじゅうたんになっています。

(あまり綺麗でなくてごめんなさいっ(汗)

木の真下に入ると、上からはらはらと葉っぱが舞い降りて、思わず落ちる前にキャッチしようと走り出したくなります^^


この木はたぶん実をつけません。
というのも、イチョウというのは雄と雌の木が半径50メートル以内の範囲で存在しないと実をつけないらしいのですが、残念なことに、ここから50メートルあたりにこんなふうなイチョウの木は見当たりません。

そう考えると、あぁ、あの木も実をつけなかったかな・・・
なんて、イチョウはイチョウでも臭くならない木がある理由がわかりますね!


それにしても、この木はきっとこれからも大切にされていくのだろうなぁ。
この時期にこの木の傍に立つと、そう思ってしまいます。
町の人とともにずっと生きてきた、町の人の歴史を知っている木・・・

そんな事を木に対して感じる民なのですね。日本人の心?いや、人間の心??
そうやって、時代が変わって道路が作られても、切り倒されずに残されている木も多いですよね。

つい昨年は、大きな道路を作るために泣く泣く切り倒された松がありましたが、それでも少しでも生かしていきたい、という思いで道路の真ん中に松のエリアが残された例もありました。

ドイツだったかな、町にある道はクネクネと曲がりくねっているそうなのですが、その理由が、木を切り倒すよりも自分たちがクネクネと通ればいい、という発想からなのですって。

そういう心ってステキですね。
これから先、私たちの大好きな地球が、自分たちの手で守られていくようにきっとなりますよね!

そんな時代にネイチャーガイドというお仕事をさせてもらえる事、本当に光栄に思います。
自然は私たちのすぐそばでいつでも私たちを待っていてくれます。
どうぞ、私たちと一緒に自然の素晴らしさを実感しに来てくださいね^^♪

(友)
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2 コメント

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やぶ椿さんへ ()
2009-12-16 11:23:24
ほんと、存在感がありますよね!
電線とか入らずにステキに撮る角度があったかな、もう少しじっくり考えてみたかった・・
ぜひカッコよく撮影したものを見せてください~^^♪
工事も自然との調和を考えながら進めれていくようになっていきたいものですね。

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心癒してくれます (やぶ椿)
2009-12-15 20:59:15
泉津の入り口でこの季節いつも見上げてしまいます。
存在感のある銀杏の木ですね。
いつも被写体になってくれて一昨日も撮ってきました。
工事には弊社も一寸関わっているのでご容赦m(__)m
この奥の道の椿トンネルの手前にも素敵な銀杏の木を見ることが出来ます。

工事の為に今までの景観を壊す事の後悔を設計者は知っているのでしょうか?
現場調査もしないマスタープランのない、ただ図面上だけの工事は今後の大島の自然維持の為にも考えさせられますね。

便利さだけ追った開発のツケはいつか自分たちにも及んでくるのも知らないお役所仕事にはこれからも眼を光らせたいものです。
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