折々のうま-当たらぬでもなし

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アイアンシェフの蹉跌、私はこう見る

2013年02月01日 23時58分38秒 | テレビ
週刊文春2月7日号(1月31日発売)によれば、
フジテレビ系アイアンシェフが3月末で打ち切られるという。
地デジにより魚を捌く姿がグロテスクになったとか、
主宰の玉木宏の女癖が災いし、綺麗どころが出てくれないとか、
原因探しが喧々諤々になっている。

私がアイアンシェフを見て驚いたのは、ある回のレシピのスーパーに、
「ノイリー酒」と出ていたことだ。
ノイリー?何の酒だ。ノイリー・プラットをようやく思い出した。
ノイリーといえばマティーニに入っているベルモットだ。
チンザノ、ノイリーとマティーニの語源にもなったマルティニは、
カクテル好きなら誰でも知っている。
「ノイリー酒」は聞いたことのない言い回しである。
この番組は長く持ちそうにないなと思った。
低視聴率も宜なるかなである。

アイアンシェフは経済状況でもグロテスクでもなく、
ましてや女性陣の華のなさで負けたのでもない。
一言で言えば素養のなさで負けたのである。

ベルモットやポルトが分からないようなレベルでは、
まともな料理番組は作れない。
ヨーロッパではメインディッシュに砂糖を使うことが少なく、
これらの酒が甘さのベースになる。

世の中が沈滞したときこそ、
本当の価値が問われるのである。
本物は時代を超えて生き残るのものである。

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