進め!Gucchan号!

愛艇NEO-Gucchan号を手放して、奈良県へ単身移り住みました。和歌山県の海と琵琶湖水系が新しいフィールドです。

4カ月ぶりのNEO-Gucchan号!まさかの悲劇が…(本編)

2020年08月05日 | NEO390 釣行記

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予告編で書いたように、8月2日の日曜日、館山湾に釣行しました。

ずいぶん久しぶりなので自宅で船外機をかけてみたところ、ちゃんとかかりました。

先日グリスアップした際、トレーラーをジャッキアップしたのですが、

変な「コポコポ…」という音がしていました。

おそらく、この4ヶ月間で降った大量の雨水が、少し船底に溜まっているのでしょう。

まだ暗い4:10、ドレンコックを開けてみると…、

出るわ出るわ。

水道の蛇口から出るくらいの勢いで大量の水が噴出しました。

しかも一向に止まる気配なし。

この写真は4:16。6分経ってもこの勢いです。

結局20分ほど水が出続けました。

もちろん後半はチョロチョロになりましたけどね。

試しに味見してみると塩分はゼロ。つまり海水ではなく純粋に雨水です。

ずーっとボートカバーをしていたので、それほど雨水が入り込むところはないはず。

スターンの物入れの中が濡れていたので、おそらく船外機前のハッチの防水が十分でなく、

少しずつ漏れ入って船底に溜まったものと思われます。

それにしても、軽く100リットルは出たのではないでしょうか?

海上係留だって可能なはずのボートなのですが、これでは欠陥品ですね。

 

すっかり時間を食ってしまいましたが、気を取り直して出発です。

既に空は明るくなっています。

現地に着いたのは7:00頃。

外房と違って朝まづめが狙えるわけではないので、十分な時間です。

知り合いでは3.5馬力さん、エクスプローラートレーラブルさんが参戦。

全体では10艘ほどが出ていたのではないかと思います。

 

え、悲劇というほどのものじゃないって?

いえいえ、悲劇はドレンの水抜きなんかじゃないんですよ。

 

さて、準備を進めます。

あっという間に完了して、めでたく4ヶ月ぶりのNEO-Gucchan号出航です。

時刻は7:35。

港内を徐行し、

港外に出たら速度アップ。

風はほぼ無風。

細かい波が少々ありますが、ベタ凪の部類です。

上の写真の停泊していた緑色の大型船を横に見ながら、沖へ…。

約2km走ったところで、本当の悲劇が訪れました。

プ、ププ、プププン、プスプス、プス、プッ…。

船外機が突然パワーを無くし、そして停止してしまいました。

時刻は7:45ころ。

出航してからわずか10分です。

な、なんだ?

4ヶ月間放置しましたが、昨日も今日も一発始動でした。

慌てて何度もセルを回しますが、船外機はかかるものの5秒ほどで力なく止まります。

「・・・やばい(汗)」

スズキの船外機はインジェクション仕様で、何度もセルを回してエラーで停止をすると、

セルを回さないようリミッターが働きます。

しばらく放置してまたセルを回すと、ちゃんとかかりますがすぐに停止。

「・・・まじか!?」

冷却水は出ていましたから、オーバーヒートではありません。

念のため冷却水の排出口から神経締め用のワイヤーを差し込んでみましたが、

何も引っ掛かりがありません。問題なしです。

何度か目に警告ランプを確認しましたが、「エンジン不良」のマークがつきます。

一番理由がわからないヤツです。

船外機の止まり方を見るとガス欠のような感じなので、

ガソリンを送りこむポンプを何度もシュポシュポ押しますが、

やはりセルを回すと一度かかって5秒でダウン。

 

さてどうしたものか…。

航行距離は約2km。

ミニボートは何艘か出ていますが、声がかけれるほど近くにはいません。

幸い無風、波もなく、潮流もそれほど激しくありません。

ここはやっぱり、あれでしょう。

i-pilot。

i-pilotを投入し、出航場所に向かって舵を切ります。

ゆっくり、ゆっくりボートは港に向かって進み始めました。

距離にして2km。

i-pilotによる全開走行の速度は約2km/h。

理屈では1時間で戻れる計算です。

この写真は8:21。

港の入り口近くまで戻ってきたところです。

既に40分もi-pilotで操船しています。

ここまでくれば、他のミニボーターに頼らずとも帰航できるでしょう。

ようやくホッとしました。

 

8:45、ようやく帰港。

予想通り1時間近くかかりました。

移動距離は本当にちょうど4kmです。

1時間12分のほとんどはi-pilotで帰航に要した時間ですね。

ロープを引っ張りボートを移動させ、トレーラーに乗せて一件落着です。

とはいえ、船外機を修理しないと次回以降の釣りができません。

 

この地区でボートの販売や修理をしている高尾商会さんに電話しました。

状況を説明したところ、どこも悪くなさそうだけど…、と電話口の高尾商会さん。

「近いから見に行ってあげるよ」

いい人です。

感謝感激です。

高尾商会さんが来る前に、なんとか原因を探ろうとボートに乗り込むぐっちゃん。

燃料タンクが入ったシート下の物入れを開けてみました。

「・・・ん??」

違和感を感じました。

わかります?

矢印部分、ちゃんと嵌っているように見えて、

実は外れているんです。

ぐっちゃんの推測はこうです。

もともと、このジョイントはがっつり嵌る直前で中途半端に嵌った状態だった。

それでもちゃんとガソリンは通っていって船外機は動いていた。

4ヶ月に渡る自粛期間中に気温が上がり、タンクの中の空気が膨張した(実際にタンクがかなり膨らんでいました)。

内圧が上がったことで中途半端に嵌っていたジョイントが外れてしまった。

 

前日に燃料の追加をしているので、しっかり見ているのですが、

上の写真のような状態だったのでまさか外れているとは思いませんでした。

試しにジョイントを押し込んでみると、「カチッ」と音がしました。

恐る恐るポンプを何度か押して、セルを回してみると…。

ちゃんとかかりました(汗)

もちろん止まりません。

もともとこのエンジンは燃料のポンプがほとんど硬くならず、

燃料が供給されているかわかり辛い特徴があるのです。

と言い訳してみても、ただただ恥ずかしいだけ。

ちょうどそこに高尾商会さん到着。

事情を説明し平謝りするぐっちゃん。

「これでまた経験値が上がったので良かったじゃないですか?」

と笑って許していただきました。

本当に申し訳ありませんでした。

 

時刻はまだ9:30です。

高尾商会さんには「もう心が折れました」と再出航を否定しましたが、

時間とともに再度チャレンジしたくなりました。

もう一度最初からやり直しです。

 

2度目の出航。10:15。

3時間近くロストしました。

港外に出ると、

「え、風が強い!」

何とけっこうな北西風が吹いています。

少し沖に行くとウサギがチョコチョコ飛んでいる状態。

こんな状態での機関停止じゃなくて良かった…。

いつもは館山湾に来てもあまり向かわない方向に舵を切り、よさげな根を探します。

魚探反応がけっこう出ている、15m~30mに落ち込んでいる根を発見。

よく見ると周りにプレジャーボートが2、3艘います。

ここはポイントなのか?

半信半疑で水深25mほどのポイントでジグを落としました。

しゃくり始めて数回目、

「ゴンッ」

明確なアタリ。

そして明らかに青物の引き。

久々なので結構な強さに感じましたが、ドラグは全く鳴りません。

リールはストラディックSW5000XPなのですが、

1月に90cmオーバーのヒラマサをかけた時のセッティングのままでした。

ほぼゴリ巻きで浮かせたため、

水面まで来て大暴れしましたが、

50cmクラスのイナダゲット。

いかにも中途半端なサイズなので、写真を撮ってリリース

 

なるほど、イワシベイトを追ってイナダが相当数入ってきているようです。

2投目、着底してしゃくり始めてすぐに、

「ドンッ」

またしてもアタリ。

1本目より少しパワーアップしたファイトを見せてくれたのは、

サイズアップしたイナダ。

55cm、1.5kgくらいでしょうか。

またリリースしようと思ったのですが、その時に、

こいつのこの目線を思い出しました。

1本くらいワンコのご飯として持ち帰ってもいいかな、血抜き処理をして水くみバケツへ。

 

2投で2本なので、何本でも釣れる入れ食い状態なのかと思ったのですが、

血抜き処理をしている間に群れが通り過ぎてしまったのか、

その後パタッとアタリが無くなりました。

ここで確実にお土産を追加しようと、ひとつテンヤを試すことに。

ところがこれが大失敗。

風が強く潮の流れとボートの流される方向が一致しないために、

底が取り辛くて根がかり連発。

ミニカサゴが釣れたくらいで、

テンヤ3個をロストしてあえなく撃沈。

もう一度ジギングに戻した時には、全く魚っ気が無くなってしまいました。

 

結構な時間になったので、別のポイントを探してウロウロすることに。

何ヶ所か実績ポイントを探した中で、

こんな激熱反応があるポイントを発見。

しばらくこのポイントでジグをしゃくりましたが、

残念ながらアタリはありませんでした。

 

昼に一度納まりかけた風も、再び吹き出しました。

13:40頃にストップフィッシング。

今度は朝の倍以上の距離を10分ほどで帰り着きました。

 

再出航から帰航までは23km強、あまり遠くまで行かなかった割には距離が出ましたね。

 

持ち帰ったイナダは、

骨を全部取り除いて素焼きにして冷凍。

1食毎に1切解凍してご飯に混ぜてこゆきに与えます。

漁師さん曰く、

「定置網に大量にイナダが入るからけっこう奥まで来ているはずだよ、脂が乗ってけっこう旨いよ」

だそうです。

確かに人間が食べる分も持ち帰っても良かったかもですね。

 

というわけで、久しぶりのマイボート釣行はトラブル連発でした。

海上で機関停止する恐ろしさを体感してしまいました。

まあ、自分のミスですが…。

朝イチからちゃんと釣りをしていれば、

ひとつテンヤに浮気しなければ、

もっと釣果が伸びたかもしれませんね。 

 

天気は良かったし、海はとてもきれいだったし、

恐怖体験もしたけど楽しい1日でした。

ちょっと4ヶ月は開けすぎでしたね。

 

それではまた おやすみなさい

 

追記:

今回の釣行でNEO-Gucchan号での出航がちょうど100回になりました。

4年で100回は初代よりややペースダウンです。

昨年の天候不良と今年のコロナ禍が痛いですね。

初代は118回出航しました。NEO-Gucchan号がこの記録を抜くのはいつになるでしょうか…。

 

追々記:

え間違いがあってこの釣行はNEO-Gucchan号で99回目でした。

失礼しました。

 

 

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コメント (8)
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