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NEO-Gucchan号を前オーナーから譲り受けたのが2016年7月16日でした。
早いものでもう1年が経過します。
2017年7月24日に進水式を行って以来、
1年間の出航回数は32回を数えました。
ゴムボートからトレーラブルボートのNEO390に変えて、
出航場所での準備や片付けは非常に楽になりました。
それを見ていてかどうかはわかりませんが、
我々のホームはボートのトレーラブル化の嵐が吹いています。
11Feet未満のカートップ用ボートや、インフレータブルボートまで
トレーラブルで運ぶ人が増えました。
この場合、その気になればすぐにトレーラーからボートを降ろせますし、
トレーラーを海水に浸ける必要はほぼないので、
単純に準備片付けが楽になるだけかもしれません。
トレーラブルでボートを陸上輸送をする際の、
船底に対する衝撃や、船外機によるトランサムへの負担は半端ないので、
船底やトランサムが破壊されないよう補強をする必要があります。
そうでなければ、船外機を含む重量物をすべて取り外し車に乗せて移動する必要があるでしょう。
でも、それではトレーラブルの魅力半減ですよね。
NEOのようなトレーラブル専用艇は、
ボートは海に浮かんでいるとき以外、トレーラーの上に乗せっぱなしです。
トレーラーは公道を走る「車両」ですから、
常に安全整備には気を配り、トラブルは未然に防がなければなりません。
ボートを降ろせれば簡単なメンテナンスも、ボートを乗せたままでは結構難しいです。
トレーラブル専用艇のトレーラーは、毎回出航の度に海水にどっぷり浸かりますので、
錆や電気系のトラブルがつきものです。
これらのトレーラーやボートのメンテナンスは、
現地で行えるわけではありませんので、
基本自宅などのボート保管場所で、釣行前に行うことになります。
これ、けっこう大変で、お金もかかります。
ゴムボート時代は準備・洗浄を含めほぼすべてを出航場所で行い、
自宅に帰ってもボートは車に乗せたままでしたから、
現地で手間をかけるか、自宅で手間をかけるかの差ですね。
トレーラブルの大変さは他のボーターには見えないんですよ。
これからトレーラブルボートを計画している人は、そのあたりを十分考慮してください。
「新品を買えばいいんじゃね?」
と思われるかもしれません。
ボートもトレーラーも新品はとっても高額です。
さらに最初のトレーラー車検が来る2年後には、
トレーラーのコンビネーションランプやタイヤのベアリングなど、
どこかしら交換を要するパーツが出てくると思います。
毎回釣行後に船外機だけでなくトレーラーや牽引車の塩抜きをしっかりやらないと、
それらの寿命を著しく短くすることになりますよ。
前置きが長くなりましたが、
NEO-Gucchan号はボートもトレーラーも2006年12月に登録ですから、
譲り受けた段階で両方とも10年選手だったわけです。
前オーナーも何度かベアリング交換を行ったようですし、
ボートのステアリングケーブルの交換もやったと言われていました。
自家用車でも10年も使えばあちこち不具合が出ますよね。
ボート&トレーラーだって同じです。
今回は、この1年でNEO-Gucchan号にかけたメンテナンス費用を書いていこうと思います。
譲り受けた段階でトレーラーのカプラーやハンドルはけっこう錆びていました。
簡単に交換できるパーツはどんどん変えていこうと思いました。
カプラー、ハンドル、チェーンは新品に交換しました。
全部で12000円くらいでしょうか。
これは安い部類のパーツですね。
トレーラブルでのバック時や、ボートをトレーラに戻すために操船するとき、
トレーラの向きやアプローチすべき場所がわかりやすいように、
サイドサポートローラーガイド、約20000円です。
こんな感じ。
軽トレーラー&NEO390だと取付けもギリギリです。
普通トレーラーにするか、NEO374にすればもっと納まりが良くなりますね。
このトレーラには足をかけるステップが無かったので、
最初は脚立を買って車載していましたが、
サイドステップ。
安いのを探しましたが、送料別で7500円くらいしたと記憶しています。
装着するとこんな感じ。
NEOは横幅が広いので、上に乗るとステップがボートの下になって見えません。
それでも慣れれば、簡単に足をかけて乗り降りできるようになります。
このトレーラー最大のトラブルは、
アーム部分の破損でした。
これは特殊な専用品で、既製品の代替品がありません。
板金屋さんで修理補強していただきました。
この補強修理、安くやってもらいましたが、それでも20000円ほどかかりました。
同時に錆びついたウインチをステンレス製に変えました。
このウインチ、23000円ほどします。
思ったよりもハンドルが長いために巻きやすい反面、
ハンドルが上がってきたボートに接触してしまうのが難点です。
10年間ずっと頑張ってきたワイドタイヤ、
まだ山は十分ありましたが、
ゴムの劣化も考えて新品に変えました。
このタイヤ、1本25000円以上します。
ヤフオクで2本40000円ほどで新品を買いました。
アームは補強しましたが、
さらに万全を期すために、
もう一本アームをかましました。
このアームはいただきものなのでコストゼロですが、
これをトレーラーに接続するボルトナットが2000円余かかっています。
そして最大の高額艤装品、これはトレーラーではなくボート側です。
固着したボートのステアリングケーブルを交換しようとしたんですが、
どうせなら半永久に硬くならない操舵システムに換えてしまおうということで、
マロールの手動油圧操舵システムを組み込みました。
これは値引き価格ではありましたが、部品代が約120000円。
NEOのFRPを削って再形成しないと取り付けられなかったため、
工賃はやや高めの70000円ほど。
トレーラージャッキも怪しくなってきたので高級品に交換しました。
フルトンのアルミ製ダブルタイヤジャッキは実売で40000円です。
トレーラブルだからというわけではありませんが、
船外機のスタビライザーも購入しました。
結局使用しなかったアタッチメントも含めるとこれも20000円コースです。
これ以外に警告ブザーが鳴り続けて船外機の修理に出した時に、
サーモスタットとインペラーの交換をしてもらって、工賃込みで約25000円。
忘れていましたが、
最初にエスティマにヒッチメンバーを取り付けた時の部品代+工賃が約120000円。
これだけ手間とお金をかけて、
何事もなかったようにNEO-Gucchan号は海に浮かんでいるわけですね。
もちろん、ここに書ききれなかった細かいGoods、
例えばタイヤ止めとか…。
船外機なら必ず必要となるエンジンオイル、点火プラグ、オイルフィルターなども、
30馬力船外機ですからゴムボート時代よりは高額になりますよね。
いかがでしたか?参考になりましたでしょうか?
ゴムボートやカートップボートの、
メンテナンス費用は3倍増しくらいになると思います。
ぐっちゃんのように操舵システムにこだわったりすると、
簡単にゴムボート1艘分くらいの費用が飛んで行きます。
トレーラブルボートに憧れている方、
これくらいの手間とお金がかかることを覚悟して飛び込んできてください。
じゃあ、ゴムボートの方が良かったのか?と聞かれたら、
「いいえ、トレーラブルの方がいいです!」
と答えます。
増えたメンテナンス費用を補って余りある、
片付け時の簡便さと海上での快適さがあるんですね。
ちょっとだけ、トレーラブルは苦労知らずだと思っている方への忠告でした。
それではまた おやすみなさい
私はあまりこだわらないので最初にしっかり水準を上げておいて、何年かで総替え・・・というタイプです。
最初は海水に浸さないエントリーをしていましたが、今はどぶ漬け・・・
トレーラーの優位性を最大活用するには、犠牲が伴いますね。
私のトレーラーサイズは日本に1台しか残っていないものなのでフレームは大事なんです。
重心低く、普通トレーラーにしたおかげで、遠距離ドライブもカーブも快適ですが、場所は取りますね。
さすがにトレーラブル乗りですね。共感いただけたのではないかと思います。
カートップボートのパーフェクターベースとはいえ、飛竜丸さんは16フィートですから、事実上トレーラブル専用艇だと思います。パーフェクター16を軽トレーラーで運ぶ猛者もいますが、さすがにこのサイズは小型以上が必須だと思います。
きっちりしているというより、一気にメンテナンスするお金と時間がないということで、次々と五月雨式に修理しています。
トレーラブルの表に出ない苦労をわかってもらえたら、この記事を書いた意味があるんですけと、どうでしょうか。既にトレーラブルの人にはあまりに当たり前の事かもしれませんね。
オイラのトーハツエンジンの油圧チルトが
海上で使用中・・バキッと・・・万円
ステアリングケーブル・エンジンオイル
オイルエレメント・インペラは自分で交換しました
トレーラーのタイヤが内べりしていたんで交換
約1万(安いタイヤで)でした
極力トレーラーを塩付けしたくないんで
レールを使って浮かべてます
でも・・・海はいいです。
りょうちゃんの釣日誌、いつも参考にさせていただいていますよ~。同じボートだし、メンテナンスはとてもためになってます。
ジョンさんがステアリンぐケーブルで格闘されていたのを読んで、おいらには無理と油圧操舵システムに換えたんですよ(笑)
油圧チルトは痛いですねー。海上で壊れたらおいららパニックです。延長レール、おいらも買ったんですが使い勝手が悪く面倒なのでやめてしまいました。これ、記事には書いていませんが50000円の無駄な出費ですね。
ブログの更新、楽しみにしています。たまにはこのブログにも足跡残してくださいね。よろしくお願いします。
でも今の内に費用をかけ、ちゃんとメンテナンスしておけば後は安泰じゃないですか。
ゴムボも準備や後片付けが大変ですが、人のゴムボに乗るのは楽なのでいつでもお声がけくださいね。
この他に車の高速代やガソリン代、現地の駐車場代にボートの燃料代とランニングコストがかかりますよね。そう考えるとちょっと贅沢な遊びだと思います。
メンテナンスはやってもやっても次から次へと課題が出てくる感じです。これだけやっておけばもう安心、とはなかなかいかないですね。もちろん10年選手の中古艇だからというのもありますが…。
茨城再チャレンジ、もちろん行きますよ。釣行日が決まったら連絡くださいね。できれば前日ではなく前々日くらいには…。一応自分なりに準備がしたいので(笑)
艤装も失敗談含め大変参考にさせて頂いております。
ボートで50kg、荷物を合わせると100kg近い物体を海から砂浜に揚げて引く様はエジプトの奴隷もかくやという状況で漠然とトレーラブルを検索して再び辿り着きました。
苦労は金で解決出来るのは真理ですが、具体的な金額の指標面で参考になるお話、有難うございました。
先ずは免許取得して出直します。
ゴムボート&2馬力でのスタートは標準的なところでしょうが、やはり時と共に固いボート、馬力の大きな船外機、楽に出航可能なトレーラブルと目が行きがちですよね。
僕はお盆に砂浜から出航して、帰航時にライフセーバーに怒られて砂浜の端っこから駐車場にボートと荷物を運んだことがあります。その時は、このまま熱中症で死ぬんじゃないかと思いました(笑)
トレーラブルは現地で見るとメチャクチャ楽そうですが、帰宅後のメンテナンスや走行中のわずらわしさも存在しますし、書かれているようにコストは数倍に跳ね上がります。お金をかけるだけじゃなく、最低限のメンテナンスの知識も必要ですし、意外に心休まる日が無いのが実情です。
また、トレーラーやボートの備品ってどこでも売っているわけじゃないので、購入ルートも確保する必要がありますね。
公式ホームページ(今では更新不可・笑)にそのあたりも書いていますので、参考にしてください。
T.Nさんのトレーラブルデビュー、期待しています!