毎年9月にとる遅い夏休みは、今年も、セレベス・エクスプローラーでシパダン・ウィーク。
日曜に乗船して、月曜から土曜まで、6日連続毎日シパダン。
天候さえ許せば、シパダンだけで23ダイブ♪
6日間連続でシパダンに潜るのは、シパダンがクローズして以来、はじめてのことだ。
過去、9月で大潮にあたらないとき、ハンマーヘッドを何度か見ているので、ハンマーに期待。
9/17 MH85便 羽田発01:35 コタキナバル着06:20
羽田からのKK直行便が就航して間もなく1年。
遅まきながら、やっと、長年待ち望んでいた羽田→KK直行便で飛ぶことになった。
金曜日1日仕事をして、家に帰って、パッキング。
シャワーして、ごはん食べて、余裕で22時半頃家を出て、23時をちょっとまわった頃には羽田。
そしてフライトは、午前1時半すぎの出発で、朝7時前にはKKにいられるという、無駄のないスケジュール。
セレベス・エクスプローラへの乗船は、9/18、日曜日。
日曜の直行便からタワウゆきに乗り継いで、午後にはマブールでドボンというスケジュールが一般的。
でも、せっかく土曜日はお休み。
東京にいるより、迷わずKKで1泊。
さらに、早起きがいやなのと、マブールでのダイビングよりもKKが好きなので、日曜のKK→タワウは午後便にして、セレベス・エクスプローラー乗船は午後おそめ。
マブールでのオリエンテーションをスキップして、月曜朝のシパダンからダイビング。
私的には、PERFECTなプランである。
さて、マレーシア航空は、空港チェックインだと、チェックインカウンターオープン直後でも、ど真ん中の席しか空いていないという憂き目にあうことが多いので、Webチェックインをしておいた。
私も友だちも、窓側に引きこもって爆睡したかったので、各自窓側をとっておいた。
ただ、せっかくWEBチェックインをしても、羽田にWebチェックインずみの人むけのカウンターがなく、普通に行列。
荷物をドロップするだけなのに、20分弱並んだ。
敬老の日と秋分の日の祝日を控えた週末なので、混んではいるが、1組あたりのチェックインにかかる時間が長すぎ。
私も荷物を預けるだけなのに、思ったよりも時間がかかった。
三席並びの隣に座ったのは、地味で一風変わったカップル。
女子は、座る、という動作以外、自分では何もしなかった。
ブランケットすら自分でかけない。
ジミー大西似の彼氏が寒くないようブランケットをかけるや否や、彼女はすぐに眠ってしまった。
まあ、午前1時半だから無理もない。
水平飛行になり、クルーがマレーシアへの入国カードを配りにきたときも、ジュースのサービスをしにきたときも、毎回隣のカップルの彼氏=ジミーちゃんが張り切って、えへらえへらと「2人分です!」を強調し、Vサインを出すので、クルーは2つ置くと去っていってしまう。
なので、毎回私はクルーに「ちょっと待った!」状態。
ピーナッツは、ジミーちゃんのせいでもらえなかったが、クルーを呼び止めてまで欲しくもないので、許してあげよう。
一方、女子は、何をしていても、すぐどろどろと眠ってしまう。
入国カードを前に、ペンをにぎるが、パスポートの自分の写真のページをしばしなでていたかと思ったら、入国カードを書きながらまた眠る。
「Fish or chicken?」
日本時間の、深夜3時ちょっと前に、ミールのサービス。
過去に、この羽田-KK直行便に乗った人々は皆、真夜中のミールがとてもつらいと言っていたが、夜の空港、滑走路の誘導灯、夜景ずきの私は、らんらんとして起きていたので、どうってことない。
毎回、私がジミーちゃんのVサインに阻まれているのを学習したクルーは、先に私に声をかけてくれた。
あらかじめ、フィッシュミールをリクエストしてることを伝えると、すぐに持ってきてくれた。
狭い機内とサービスには変わりがないものの、関西線に比べると、羽田線のクルーはずっとプロフェッショナルだ。
ドリンクの希望を聞かれ、本来なら「Tiger」というところ、眠り呆けている隣の女子を起こしてトイレにゆくのは、面倒なことになりそうなので、「7up please...」にしておいた。7upをギャレーから持ってきて、差し出しかけたクルーは、つぎが悪かったと、わざわざギャレーに戻り、注ぎ足して持ってきてくれた。
そして、ジミーちゃん、ミールをたずねられ、眠る女子の肩を何度もたたくが、女子は目覚めない。
明らかに、ミールはいらないのだろうが、男子は、しばらく思案して、チキンとフィッシュをひとつずつオーダー。
ミールを目の前に置かれても意識不明の女子をゆすり起こし、
「ひとつずつ頼んでおいたから♪」
すると女子は、おもむろにデジカメを取り出し、ミールの写真をとった。
サカナを2、3口食べ、また箸を持ったまま眠りの世界へ。
結局、ジミーちゃんが、「こっちの方がおいしいぞ!」と言いながら、女子のミールをぺろり。
1個ずつたのんだのは、あんたが両方食べたかっただけじゃん。
そして、「あしたは朝食がついていないからね。」となんども無反応な彼女に力説し続けていた。
食事がツアーについていなきゃ、食べない気だね。
ちなみに、フィッシュミールの中華風あんかけよりも、普通のミールのイタリアン風トマトソースかけのほうがおいしそう。
私も、食べ終わったら、さっさと就寝。
あまり時間の経過を感じないまま目が覚めると、外はしらみはじめていた。
眼下に広がるのは、雲ばかり。
少したつと雲のあいだから、もう、キナバル山の頭が見えて来た。
下界には、朝の静かな海、緑の大地、泥んこの河。ああ、ボルネオ。
キナバル山の頂上は、いつもKKから見る形とは違う。
裏キナバル山だ。
機体が下降しているため、すぐにウィングにはばまれ、そのあと雲の中に突入し、みえなくなってしまった。
やがて、緑だけだった陸地に、ところどころに集落が見え始め、1Borneo、UMS、ヤヤサン・サバ、リカスを通過。
あっという間にKKの町の上空に到達。
ハイアット、センターポイント、ストゥラ・ハーバーを過ぎ、ランディング。
まだ新しいKKIA(コタキナバル国際空港)。
なのに、すでに空港名、全部点灯してないぞ…。
このとき6時18分。ほぼ定刻。
みんな、KK直行便はきゅうくつでつらいというが、5時間50分で着くのはありがたい。
確かに、マレーシア国内線より狭い座席というのはひどすぎる。
ビジネスクラスも、これがビジネス?と思える小スペースだ。
でも、KL乗り継ぎをするよりは、ずっとましだ。
お隣のカップルが、仲良く手をつないで降りてゆく後姿を、生暖かい目で見守りながらあとに続く。
それにしても、見渡す限り、外国人は1カップルだけ。
見事な日本人フライトだったなあ。
日曜に乗船して、月曜から土曜まで、6日連続毎日シパダン。
天候さえ許せば、シパダンだけで23ダイブ♪
6日間連続でシパダンに潜るのは、シパダンがクローズして以来、はじめてのことだ。
過去、9月で大潮にあたらないとき、ハンマーヘッドを何度か見ているので、ハンマーに期待。
9/17 MH85便 羽田発01:35 コタキナバル着06:20
羽田からのKK直行便が就航して間もなく1年。
遅まきながら、やっと、長年待ち望んでいた羽田→KK直行便で飛ぶことになった。
金曜日1日仕事をして、家に帰って、パッキング。
シャワーして、ごはん食べて、余裕で22時半頃家を出て、23時をちょっとまわった頃には羽田。
そしてフライトは、午前1時半すぎの出発で、朝7時前にはKKにいられるという、無駄のないスケジュール。
セレベス・エクスプローラへの乗船は、9/18、日曜日。
日曜の直行便からタワウゆきに乗り継いで、午後にはマブールでドボンというスケジュールが一般的。
でも、せっかく土曜日はお休み。
東京にいるより、迷わずKKで1泊。
さらに、早起きがいやなのと、マブールでのダイビングよりもKKが好きなので、日曜のKK→タワウは午後便にして、セレベス・エクスプローラー乗船は午後おそめ。
マブールでのオリエンテーションをスキップして、月曜朝のシパダンからダイビング。
私的には、PERFECTなプランである。
さて、マレーシア航空は、空港チェックインだと、チェックインカウンターオープン直後でも、ど真ん中の席しか空いていないという憂き目にあうことが多いので、Webチェックインをしておいた。
私も友だちも、窓側に引きこもって爆睡したかったので、各自窓側をとっておいた。
ただ、せっかくWEBチェックインをしても、羽田にWebチェックインずみの人むけのカウンターがなく、普通に行列。
荷物をドロップするだけなのに、20分弱並んだ。
敬老の日と秋分の日の祝日を控えた週末なので、混んではいるが、1組あたりのチェックインにかかる時間が長すぎ。
私も荷物を預けるだけなのに、思ったよりも時間がかかった。
三席並びの隣に座ったのは、地味で一風変わったカップル。
女子は、座る、という動作以外、自分では何もしなかった。
ブランケットすら自分でかけない。
ジミー大西似の彼氏が寒くないようブランケットをかけるや否や、彼女はすぐに眠ってしまった。
まあ、午前1時半だから無理もない。
水平飛行になり、クルーがマレーシアへの入国カードを配りにきたときも、ジュースのサービスをしにきたときも、毎回隣のカップルの彼氏=ジミーちゃんが張り切って、えへらえへらと「2人分です!」を強調し、Vサインを出すので、クルーは2つ置くと去っていってしまう。
なので、毎回私はクルーに「ちょっと待った!」状態。
ピーナッツは、ジミーちゃんのせいでもらえなかったが、クルーを呼び止めてまで欲しくもないので、許してあげよう。
一方、女子は、何をしていても、すぐどろどろと眠ってしまう。
入国カードを前に、ペンをにぎるが、パスポートの自分の写真のページをしばしなでていたかと思ったら、入国カードを書きながらまた眠る。
「Fish or chicken?」
日本時間の、深夜3時ちょっと前に、ミールのサービス。
過去に、この羽田-KK直行便に乗った人々は皆、真夜中のミールがとてもつらいと言っていたが、夜の空港、滑走路の誘導灯、夜景ずきの私は、らんらんとして起きていたので、どうってことない。
毎回、私がジミーちゃんのVサインに阻まれているのを学習したクルーは、先に私に声をかけてくれた。
あらかじめ、フィッシュミールをリクエストしてることを伝えると、すぐに持ってきてくれた。
狭い機内とサービスには変わりがないものの、関西線に比べると、羽田線のクルーはずっとプロフェッショナルだ。
ドリンクの希望を聞かれ、本来なら「Tiger」というところ、眠り呆けている隣の女子を起こしてトイレにゆくのは、面倒なことになりそうなので、「7up please...」にしておいた。7upをギャレーから持ってきて、差し出しかけたクルーは、つぎが悪かったと、わざわざギャレーに戻り、注ぎ足して持ってきてくれた。
そして、ジミーちゃん、ミールをたずねられ、眠る女子の肩を何度もたたくが、女子は目覚めない。
明らかに、ミールはいらないのだろうが、男子は、しばらく思案して、チキンとフィッシュをひとつずつオーダー。
ミールを目の前に置かれても意識不明の女子をゆすり起こし、
「ひとつずつ頼んでおいたから♪」
すると女子は、おもむろにデジカメを取り出し、ミールの写真をとった。
サカナを2、3口食べ、また箸を持ったまま眠りの世界へ。
結局、ジミーちゃんが、「こっちの方がおいしいぞ!」と言いながら、女子のミールをぺろり。
1個ずつたのんだのは、あんたが両方食べたかっただけじゃん。
そして、「あしたは朝食がついていないからね。」となんども無反応な彼女に力説し続けていた。
食事がツアーについていなきゃ、食べない気だね。
ちなみに、フィッシュミールの中華風あんかけよりも、普通のミールのイタリアン風トマトソースかけのほうがおいしそう。
私も、食べ終わったら、さっさと就寝。
あまり時間の経過を感じないまま目が覚めると、外はしらみはじめていた。
眼下に広がるのは、雲ばかり。
少したつと雲のあいだから、もう、キナバル山の頭が見えて来た。
下界には、朝の静かな海、緑の大地、泥んこの河。ああ、ボルネオ。
キナバル山の頂上は、いつもKKから見る形とは違う。
裏キナバル山だ。
機体が下降しているため、すぐにウィングにはばまれ、そのあと雲の中に突入し、みえなくなってしまった。
やがて、緑だけだった陸地に、ところどころに集落が見え始め、1Borneo、UMS、ヤヤサン・サバ、リカスを通過。
あっという間にKKの町の上空に到達。
ハイアット、センターポイント、ストゥラ・ハーバーを過ぎ、ランディング。
まだ新しいKKIA(コタキナバル国際空港)。
なのに、すでに空港名、全部点灯してないぞ…。
このとき6時18分。ほぼ定刻。
みんな、KK直行便はきゅうくつでつらいというが、5時間50分で着くのはありがたい。
確かに、マレーシア国内線より狭い座席というのはひどすぎる。
ビジネスクラスも、これがビジネス?と思える小スペースだ。
でも、KL乗り継ぎをするよりは、ずっとましだ。
お隣のカップルが、仲良く手をつないで降りてゆく後姿を、生暖かい目で見守りながらあとに続く。
それにしても、見渡す限り、外国人は1カップルだけ。
見事な日本人フライトだったなあ。