くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

ゴールデンウィークだ!シパダンだ! 4月29日(日) セレベス・エクスプローラー乗船編

2012-05-30 16:05:40 | ボルネオ
夜明けのKK
まさか夜明け前に、設営中のサンデーマーケットを、ダイビングバッグごろごろ引いて歩くとは、思わなかった。
しゃがみこんで犬屋さんの小犬のケージをのぞくと、黒々とした鼻と目がこちらを見つめており、いやされる。
そうこうするうちに、タクシースタンドのあるミリメワから、すっかり離れてしまった。

市役所側に出て、長距離バスターミナル前を通ると、バスのおにいちゃんに、「ラブアンはこっち」と手招きされる。
私は、ラブアンにはいかないよ。
どーみたって、ラブアンに行きそうもないでしょ!?
だいたい、ラブアンゆきのバスを使う日本人なんて、めったにいなそう。
こっちのローカルの若い男の子は、みんなラブアンが好きで、休みになると、こぞってラブアンに行ってたけれど・・・。
DUTY FREEでお酒がいっぱい飲めて、DISCOなんだそうだ。
私がお酒飲みに行きそうに見えるってことですかい?
あ、そういえば、このゴールデンウィーク、e-diveのラヤンラヤンチャータークルーズもウィッシュリストに入っていて、ラブアン発だったなぁ、とふと思う。
ラブアンは島だし、ここからそう遠くないJETTYから、船があるのに、バスもあるんだ。バスごとフェリー扱いになるのかな?
高等裁判所前を通り、カンポンアイルのタクシースタンドに近づくと、タクシーのおじさんたちが、手招きしていて、無事、乗車。
タクシーの窓から外を見ると、インディゴの空の中、真っ黒なキナバル山の稜線が、くっきり浮かび上がってきた。


KKIA(Kota Kinabau International Airport)
ジスコのピックアップ時間よりも早く空港に着いてしまったので、空港はとても静か。
カウンターはがらがら。
荷物をドロップしたら、朝食をとりたいが、ここ数回、いつも使っている空港のローカルフードレストランは、まだやっていない。
もう一度、車寄せに出て、キナバル山を見る。
時計はまだ、5時30分をまわったところであるが、真っ黒だったキナバル山も、稜線がオレンジがかってきた。


やがてゴールドになり…


空も薄紫に。


わずか1分の間にも、空はどんどん明るくなる。


それでも、太陽は昇りそうで昇らない。




そしてついに・・・



なんだかんだで40~50分、キナバル山を見ていた。
すっかり明るくなり、逆光でまぶしいので、空港のビル内に戻ると、お目当てのレストランもオープンしていた。
もちろん、ここではいつもの海鮮汁麺。



食後は、マックの前にゆき、WiFiを使わせていただく。
そして、ゲートへ移動。
トイレから出てくる知人とばったり会い、ゲートでみんなと再会。


MH2121便 コタキナバル07:30 タワウ08:15
いつものように、ローカル紙のDaily Expressをとって、離陸までローカル新聞を読む。
離陸すると、KKの町と、南シナ海に浮かぶ、マヌカン、マムティック、スルグ・・・


機体が旋回すると、夜明けには、あんなにクリアだったキナバル山には、早くも雲がたなびいていた。


キナバル山が見えなくなると、下界には、ボルネオの原生林に覆われた山々が続く。
そして、着陸体制にはいると、タワウのボルネオ・グリーン。


このボルネオ・グリーンと、泥んこの川の、マットな感じが、ボルネオっぽい。


ボルネオ・グリーンが、椰子の葉だとわかる高度になったら、まもなく着陸だ。


南シナ海、KKの町、キナバル山、レインフォレスト。
もう何十回、この景色を見たことか。
わずか45分間、ボルネオの醍醐味が凝縮された景色には、飽きることがない。


タワウ~センポルナ
タワウの到着ホール出口には、C/Eのいつものドライバー。
きのうの朝、CXのディレイ騒動で、あわててパッキングをして家を出たため、Tシャツ不足だったことに気がついた。
今回のゲストは14人。
私の荷物はさっさと出てきたし、全員が揃うのに時間がかかりそうだったので、空港のブティックというか、バティーク&Tシャツショップに物色にゆくが、おらんぷてぃ(白人)で混みあっていた。みんな大柄で、間を縫って短時間で物色するのも大変そうなので、あきらめることに…。
ふたたび出口に戻り、みんながそろったら、ワンボックス2台に分乗。
なんだかバランスの悪い乗り方で、もれなく、混んでいる方に乗ってしまった。
いつもの椰子の木農園ドライブは、寝てすごすはずだったのに、一睡もせず、しゃべり倒した。


センポルナ Milimewa Superstore
センポルナエリアに入ると、なんとなく車の流れが緩慢。
日曜朝って、トラフィックジャムるの?
スーパーミリメワに寄り、各自、必要なものを購入。
私が買うのはTIGER BEER。
船に積んでないことを懸念して、いやむしろ、載ってなければいいな、くらいな感じで、Tigerを1カートンGET!
他にミネラルウォーターも仕込んでおきたいが、Tiger1カートン抱えたら、狭苦しい売り場の中、なんとなく身動きがとれなくなったので、船のぬるい飲料水を飲んでしのごう。

一抹の不安はあるが、VISAで支払おうとしたところ、キャッシャーのお姉ちゃんに「ここではできないから、あっちのレジで」と言われた。
奥のレジのお姉ちゃんが、明るく「こっちこっち」と笑顔で呼んでくれたが、カードをシュっとやったら、「オフライ~ン」。
端末がつながっていないから、2階にゆくように言われた。
キャッシャーのお姉ちゃんと一緒に2階へ向かうが、なぜかお姉ちゃんは階段を駆け昇るので、私も駆け昇る。
この界隈で、走る人なんていないぞ。
持ち場を長く離れないプロ意識!?
2階でなんとか、無事決済。
あとは、不正使用されないことを祈るのみ。
そして、また駆け足で、1階のもともとのレジへ戻り、ビールを引き取った。
他の女子たちは、ジュースをいろいろ買い込んでいた。
ジュース・・・ねぇ・・・
私は、終日サバティーでいいや。
甘い飲み物がほしくなったら、練乳か、マイロだ。
みんな買い物をすませ、またワンボックスに乗り込みJETTYへ向かうと、何台か前の車が、別の車をこすったようで、もめていて、またまたぷち渋滞。
当事者たちは、数分でなんとか決着をつけたようで、車は動き出し、新JETTYゆくのかと思いきや、ドラゴンインの方にまがり、炎天下のシーフェストホテル前で降ろされた。
そのあと、段取り悪く、しばらく乗船できずに、暑い、暑い。


セレベス・エクスプローラー
いつもの送迎用ボートで母船へ移動。
母船の後ろには、いまなお屋根のないダイビングボートと、木造の平船がつけてある。
まぢですか?
去年の9月、「先週のストームで屋根がふっとんだ」とかって言って、「屋根はもう発注してある」とか言っていたくせに、くせに、くせに・・・。
あの、屋根がない船をまだ使ってるなんて、ありえない。

ラウンジに入ると、スタッフ席に、なぞのアジア人が数名、感じよくあいさつ。
下船待ちの、1週前のクルーズのゲストかな?
そして、船にトムはいるが、ジェリーはいない。
聞いたら、ジェリーは2日間のオフだそうだ。
トム以外のダイブマスターは、去年9月にもいた、クリスチーナと、ボートマンだったロナルド。

ゲストカードに記入していると、アジア人たちは、なにやら50センチ角くらいのダンボールから、機械を取り出している。
あれ?今から荷物とりだして、帰るんじゃないの?

さて、ゲストカードに記入して、もらった部屋は前方。
前の方って、狭いからいやだなぁ。
今回、私とルームシェアで申し込んでいた友達はキャンセルとなったので、初対面の方と相部屋。
この部屋割りも、何度も来ているのに、狭苦しい前方で相部屋だったり、ヘビーリピーターでもないのに、後方のゆとりある部屋で、シングルチャージも払っていないのに 一人部屋だったり、わかりかねる。
もっとも、チャーターの場合は、旅行会社の一存らしいので、これはC/E側ではなく、ジスコめ・・・、なのだ。

みんなルームキーをもらったら、バッグから器材を出して、各自部屋に入る流れなので、ラウンジからは三々五々人が消えた。
私も外に出ようとすると、床に、業務用掃除機のような形で、中では液体がぼこぼこしている機械が2台置いてあるのに気がついた。
アジア人の一人が、その機械をアピり、「air cleaner」だとにこやかに言う。
ダンボールの中身はこれだったのね。
ふむふむ。この船の空気を浄化するのはいいことだ。
よく見たら、なぞのアジア人の一人は、C/Eの大ボスだった。
「エアクリーナーを用意していただいたことをあぷりしえいと」だとか言って、その場を去る。

それにしても、なかなか出発しない船。
「まだ出発しないの~??」が、そこここから聞こえてくる。
毎度のことだけれど、何かあると、すぐにゲストリレーションズのエリエルを呼んでしまう。
エリエルいわく、「レンタルの人たちが戻ってきていない」との事。
今回は、器材レンタルの方々が3名。
センポルナで送迎ボートに乗った場所が、まさに、器材をレンタルするボルネオ・グローバルのまん前なのに、わざわざ一度、母船まで連れてきて、また、陸に戻ってレンタルさせるというムダさ。
どーして、乗船前にレンタルさせない?

ランチも終わり、1時をすぎて、やっと船が出た。
いつのまにか、社長ご一行様の姿もなくなっていた。
空気清浄機の稼動を見届けに来たのだろう。
そして、予想はしていたが、トムも消えていた。
この人の日本人嫌いにも困ったもんだ。
船が動き出してしばらく、ラウンジに人も少なくなった頃、「トイレが流れない」、と眉をひそめながらあがってくる人あり。
「トイレ流れないよぉ~!」と、またエリエルにせまると、「この海域にはゴミが多くて、パイプが壊れるから、走行中は流せないんだよ。」だそうだ。
なんですと???

確かに、センポルナからマブールまでは、プラスチックバッグ、ペットボトル、木片など、いろいろなものが浮いている。
こうしたゴミの不法投棄や、ダイナマイトフィッシングは、いったい、いつになったら撲滅できるのだろう?
だから、たぶん、海水をくみ上げるときに、ゴミがつまるんだろう。
エリエルは、「かわりにスプレーガンで流せるよ」とさらり。
スプレーガンは、ふれっしゅうぉーたーでしょ!?
今回、あんたたちのよく言う、水を使いすぎる、全員日本人なんだから、水なくなったらどーすんのよー???
シパダンがなかったら、どう考えても、乗ることはない船である。

ダイビングのチーム分けも、8名、6名。
わたしは、ロナルドチーム8名に所属。
出発が遅かったので、マブールに着いた頃には、もう、陽が西に傾きはじめていた。
2ヶ月ぶりのダイビング。
2ヶ月前に、モルディブでこっぴどくやっちまった耳はどうなんだろう。
4月になってやっと完治したと思ったら、先週、また新たに軽い風邪をひいた。
マブールでのオリエンテーションが、パラダイスリーフだったら行こうかな、と思ったが、SMART HOUSE REEFなので、寝不足だし、風邪気味だし、きょうは休憩。
皆はしっかり2本目ナイトも潜っていた。


きょうは、なぜかおやつはなく・・・
船の缶入りクッキーを、ひたすら食べる。
みんながナイトに出かける頃には、ビアタイム。
今回、船にはビールは大量に搭載されていたが、ははは...買ってきちゃったもん。
飲まなきゃ。
さっそくビールをごくごく。

そして、ディナーが20時からと、この船にしては、遅めのスタート。
初日から、お魚1テーブルに一皿と、マンゴてんこもり。




ディナー後は、まだ初日だというのに、酒宴全開。
ポン酒にウォッカにジンにウィスキーに梅酒に、つまみも潤沢。
日本人ダイバーって感じ。
初日なのに、23時まで飲んでしまった。


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