シパダンとの別れはさびしくて、船から降りるのはうれしくてな最終日。
超薄ロールケーキともとうぶんお別れ。
バナナはとうの昔になくなっている。
きょうのダイビングは、バラクーダ・ポイント→ドロップ・オフ→バラクーダ・ポイントとあらかじめ決まっている。
シパダンのJettyも、もしかしてきょうが最後?
新しいJettyはなんのために作っているんだろう?
トムはJettyの建築というのはとても難しくて、そうそう簡単には完成しないと言っていたから、まだまだかな?
それにしても、島はどんどん痩せてきている。
ハンギング・ガーデン前の木々は倒れてしまい、ライトハウスはジャングルな木立の入り口にあったのに、今はビーチの外にむきだしになってしまっている。
ところで、セレベス・エクスプローラーの新艇は今なお建築中、来年の暮れに就航できればよいなー、ってな感じで、まだ具体的なことは何もわからないようだ。
マブールにオープンする新リゾート・レパレパにはパーミットが60人分あるらしい!キラーン♪
なんでも、州知事の息がかかったリゾートだそうで、それでこんなぎょーさんパーミットをとれるらしい。
不公平だってなんだって、キレイな環境でシパダンに潜れるならそれはそれでよい。
お高いだろうけど。
これから数年で、シパダンをめぐるあれこれについては、いろいろと変わってゆくのだろう。
1st dive Barracuda Point
もちろんけさもギンガメから。
きょうもトムは、みんなをゴースト・パイプフィッシュの家に連れて行ってくれた。
相方はどこ?
スミレナガハナダイは女子会中。
なんか噂してそう…。
やっと名まえを覚えたラボックラス発見。
あとはいつもと変わらぬBP…。
ちょうどタートルロックらへんから外洋側を見ていたら、グレーリーフシャークが1匹、ふらふらと水深12mあたりを漂っていた。
だいじょうぶだろうか?心配だ。
けさもBumpheadsのバの字もなく、ふたたびギンガメに戻ってエキジット。
ギンガメちゃんたち、またあとで来るからね。
セレベス・エクスプローラーのラウンジには4つテーブルがあって、三々五々、定位置化する。
ひとつはスタッフが主に占有し、あとの3つにゲストが分散する。
今回は日本人4人で一卓、ブラジル人4人組+無口なフランス人単体+美男美女スペイン人カップルで一卓、アイルランド人父娘+メタボスペイン人夫妻に勢力地図が分かれている。
スペインの2カップルは、同じ言語なのにいまいち仲良しになれなかった模様。
そして、きのうあたりから、なぜかスペイン人の美男美女は日本人テーブルで食事をとるようになった。
とはいっても基本、二人の世界なのだが。
若くはない二人なのだが、ダンナはイケメン、奥様は、ぽっこりおなかだけど、超美人なのだ。
大げさに言えば、ふたりが会話している顔だけ見ていると、まるで映画の1シーンを見ているよう。
ちょっとだけスペイン語で話しかけてみたら、ふたりとも心を許しはじめた。
そして食後は、なぜかイケメンダンナと小一時間話をすることになった。
なぜならば、奥さんは食後、速攻で焼きに行ってしまうからだ。
残されたダンナは、スペインの景気や中米からの移民問題の話とか、むずらかしい話をたくさんしてはった…。
それと同時に、シパダンのような素晴らしい海は見たことがないということで、「そうでしょう、そうでしょう。」
「コーヒーを入れましょうか?」とか、さすがだねー、と思う紳士っぷりであった。
セレベスでフランス人やスペイン人に会うと、なんで学生のとき、どちらの言語も中途半端に投げ出してしまったのだろう、と悔いる。
それと同時に、どうして、簡単なマレー語やインドネシア語をやっておかなかったんだろうと悔やまれる。
まあ、語感的には、のびーるイタリアーノの方が好きだけど…。
2nd dive Drop Off
水面にはマダラタルミの群れ。
最終日まで透明度がもってくれて、よかった。
カバーンを出たところにたたずんでいた巨大ハタ。
そしてギンガメエキジット。
あと1本しかないっ!
3rd dive Barracuda Point
ギンガメのるつぼを横目にさっさと深い方へ。
でも、壁にも外洋にも、特別なことは何もない。
砂地にあがって、とうとうカンムリブダイに一度も会えなかったなぁ…と思う。
こんなこと、何年ぶりだろう?
6日間23ダイブ、本当に地味だった。
海が青くてキレイなのはとてもよいのだけれど、物足りないのもまた事実…。
それでも、ここがいい…。
ここで潜っていると、他のところに行きたいという気持ちが薄れ、次のシパダンはいつにしようかということばかり考える。
ふと、目の前に小さな小さな生き物が。
なんの幼魚だろう?
テンス、ベラ、ブダイのたぐい?
なにしろ最初の1カット目、離れたところから撮ったら、トカラベラの顔とはなんという大きさの違い?
これでいいかげんグループから遅れてしまったので、あわててリカバリ。
目をギューっとつむっているアオウミガメ。
ぶれてしまうから、また撮りに来たいフタイロカエルウオ。
平凡だったけど、シパダン、また1日も早く戻って来よう…。
と思っていたら、大御所・バラクーダが、きょうはムギュっとびっしり登場。
群れはその形を変えながら…
徐々に近づいてくる。
そしてわれわれダイバーに降臨。
寄れるし…
寄ってくるし…
周りが暗くなるほど輪に入れてくれるし…
なんていい奴ら!?
こちらは、下部組織のみなさん。
縞々がまだ曲がってる若者たち。
大好きなバラクーダサークル。
イソマグロが沖からダッシュ。
襲うのか?と思ったら、ただ群れを猛スピードで突っ切って行っただけだった。
そして、われわれの浮上にあわせるかのように、バラクーダも水面近くまで上がって来た。
安全停止はバラクーダの中。
ボートを待つ間も、水中をのぞけばバラクーダ。
バラクーダとかれこれ30分たわむれ、終わりよければすべてよし!
去年・おととしはギンガメの見送り、今年はバラクーダの見送りとステップアップ!?
母船に戻ると、大嫌いな器材干し&ランチ。
いつものごとく、遠ざかるシパダンに思いをはせるヒマはない。
でも、今年もありがとう、シパダン。
また来年!
昼下がりのセレベス・エクスプローラー
きょうは天気もよく風もあるので、器材はデッキに干せば、さっさと乾きそうだ。
みんな明日の下船なのに、直火、いや直日干しにしている。
機材によくないのになぁ…。
私たちは、センポルナに着いたら船を降りるから、けっこう焦っている。
通常のパッケージでは日曜下船、日曜シーフェスト・ホテルをデーユースである。
このシーフェストをデーユースするのには、1泊分とられるので、だったらシーフェストで1泊させてもらおうという理論。
船の狭い部屋よりは、いくらシーフェストが残念な感じでもマシだ。
さらに、あわよくば、タワウまで行ってしまおう。
18時までにセンポルナを出ることができなければ、タワウへの移動手段は絶たれる。
今のところわかっているのは、船は降りる、今夜はセンポルナかタワウのどっちかで泊まるということだけ。
まあ、なるようになるだろう。
ランチがはじまるとジェリーがビルを締めていいかと聞いてくるので、まだ早い!と「めっ!」
不慣れな仕事で、早く計算に着手したくてしようがないようだ。
これからしっかりタイガーも飲むんだから、そうは行かないよーん。
それにしても、ダイビングをしない午後。
エアコンが入っていても超暑い。
ビールがまわってさらに暑い中、デッキへ器材チェックにゆくと、いい感じで乾いてきている。
器材以外のパッキングが一段落したところで、ジェリーに「お会計お願いしまーす。」
ビルをチェックしたら、ソフトドリンクもしっかりタイガーの料金でカウントしてくれたので、また「めっ!」
やっぱり、この人にはダイブマスターでいてほしい。
これ以上潜らせるのは痛々しくもあるが、どう考えても会計はあわなさすぎ!
センポルナ
17時すぎにセンポルナに着いた。
タワウに行けるチャンス濃厚。
恒例の記念写真を撮って下船。
セレベス・エクスプローラー…
シパダンのために、また乗るよ…。
さて、「シーフェストに行くのか、タワウにゆくのか?」と問われるたびに、「ミニバスやタクシーがあるならタワウに行く。」と答えているが、実際、ローカルスタッフにも、センポルナからタワウへの交通手段が何時まであるかはわかっていないようだ。
とりあえず、ローカルの人びとの船が付くJETTYに着いた。
ロナルドの先導で、バスステーションの方へ行くことに。
「ミニバスか、エクスプレスバスか?」と聞くので、乗れる方ならどっちでもいいと答える。
ロナルドが車を1台捕まえる。
中には、色の黒い、ガラガラ声のおじさん。
白タクでタワウに行くのかな?
車はおそらく1970年代のものと思われ、見たこともないような旧式な内装である。
ロナルドが値段を聞いて、3人だからひとり1リンギット的なことを言われている。
そのうち、「じゅぷんか?」という話になり…
するとおじさん、突然、「ココニチャーチーアーリー、アーオーイーソーラー」と歌い始めた…。
ここにちゃーちーあ~り~は、ここにさーちーあーり…
懐メロだぁ~!!!
なんでもおじさんの母親が日本語を独学してるんだそうだ。
それにしても、そのお母さんがチョイスした日本の歌が「ここに幸あり」というのがウケる。
まさかセンポルナで見知らぬオジサンから、年に一度、TVの懐メロ番組で聞くような歌を聴くとは思わなかった。
結局、この白タクは、バス乗り場に連れてゆくために捕まえたことが判明。
エクスプレスバスの乗り場に着くと、何人かベンチに座っている。
でも、バス券売り場にロナルドが尋ねたら、きょうはもう終わりという。
ピーンチ!
きょうはシーフェスト、ディナーはドラゴンインか?
するとロナルドは、ミニバス乗り場の方へ歩き始めた。
途中、ロナルドが誰かに話しかけるが、相手はファンキーシェフだった。
中居くんもびっくりないでたちのシェフ…
上下とも柄って感じ…。
センスはどうあれ、次回乗る時も、この人の料理をぜひまたいただきたいものだ。
ミニバス乗り場にたどりつくと、ミニバスはまだ止まってた。
バスの元締めは、われわれを快くバスに乗せてくれた。
やったー!これで今夜はタワウ!
グルメナイト大決定!
先客はこどもをふたり連れたおばさんと、ムスリムガールが3人。
ムスリムガール3人は、ローカルふうおやつの入った袋をまわしあって、ひたすら食べている。
私たちが乗ったところですでに頭数は8人。
でも、あと3人は乗れ、定員いっぱいになるまで粘るようで、いつまでたっても発車しない。
夕暮れの中、野良犬の子供たちがじゃれあって走っていて、ほほえましいが、いつまでたってもバスは出ないし、ムスリムガールはお菓子を食べながら人をガン見するしで、いらいら。
やがて、色黒なおばさんと男の子がやって来たが、子どもに一席与えることをしぶるミニバス。
かわいそうに、こどもは母親の前のレッグスペースに座らせられた。
安全上ありえないあしらいだ。
ところが、非常にイケてない中国人の若いカップルがやってきたら、その親子は降ろされてしまった。
おばさん、憤慨してた。
さもありなん。
おとな二人の運賃をとった方がもうかるからなのだろう。
ひどい話だ。
こうしてなんとか満員になり、バスがタワウに向けて出発したのは18時だった。
サンセットの中、いけてないチャイニーズ女子がコンデジ片手に、林家パー子のように車窓からの景色をとりまくっている。
できることなら、キャーハハハハーと笑ってほしかった。
ほどなく日もとっぷり暮れ、景色が見えないので、タワウまでの1時間半が本当に長く感じる。
イケてないチャイニーズカップルは、タワウ空港で降りて行った。
きっと、Air AsiaでKLにでも帰ってゆくのだろう。
タワウ
タワウのサビンド・スクエアというのが、ミニバスの終点である。
ミニバスは、3リンギットだったかの追加でホテルまで行ってくれるというので、ミニバスでLAホテルに乗りつける。
われわれをホテルまで連れてゆく都合か、他の乗客たちは、サビンド・スクエアに入る手前で「着きましたけど」的な感じで降ろされ、みんな路肩でぷち茫然と立ち尽くしていた。
たぶんみんなセンポルナ界隈のローカルで、タワウの土地勘はありないと見た。
無秩序で自由な乗り物、ミニバス!?
去年も泊まったLAホテル。
チェックインにものすごーく時間がかかり、部屋に入ったのは20時をまわっていた。
キャビンのベッドから解放され、きょうはよく眠れそう。
アイロン台があるから、洗濯もしよう。
コンプリメンタリーのサバティーとミネラルウォーターもある。
薄型テレビで映すものは、残念ながらあまりない。
悪夢の器材洗いをしなくてはならないが、荷物を置くや否や、待望のタワウ飯に出発。
肉骨茶かココナッツプリンの店か一瞬迷うが、やはりココナッツプリンの店である。
かに玉スープ。
ナシゴレンシーフード。
野菜を適当に炒めてといったら出てきたメニュー。
少しでも多く、おいしく食べられるよう、おなかにゆとりを、で、Tigerは封印。
ひたすら中国茶で流す。
デザートはココナッツプリン。
ことしもタワウに来れて良かったと思うひととき。
願わくは、この円卓いっぱいの人数でやってきて、もっともっといろんなメニューを楽しみたいが、二人では非力すぎ。
この道中のグルメというのも、シパダンをやめられないゆえんである。
超薄ロールケーキともとうぶんお別れ。
バナナはとうの昔になくなっている。
きょうのダイビングは、バラクーダ・ポイント→ドロップ・オフ→バラクーダ・ポイントとあらかじめ決まっている。
シパダンのJettyも、もしかしてきょうが最後?
新しいJettyはなんのために作っているんだろう?
トムはJettyの建築というのはとても難しくて、そうそう簡単には完成しないと言っていたから、まだまだかな?
それにしても、島はどんどん痩せてきている。
ハンギング・ガーデン前の木々は倒れてしまい、ライトハウスはジャングルな木立の入り口にあったのに、今はビーチの外にむきだしになってしまっている。
ところで、セレベス・エクスプローラーの新艇は今なお建築中、来年の暮れに就航できればよいなー、ってな感じで、まだ具体的なことは何もわからないようだ。
マブールにオープンする新リゾート・レパレパにはパーミットが60人分あるらしい!キラーン♪
なんでも、州知事の息がかかったリゾートだそうで、それでこんなぎょーさんパーミットをとれるらしい。
不公平だってなんだって、キレイな環境でシパダンに潜れるならそれはそれでよい。
お高いだろうけど。
これから数年で、シパダンをめぐるあれこれについては、いろいろと変わってゆくのだろう。
1st dive Barracuda Point
もちろんけさもギンガメから。
きょうもトムは、みんなをゴースト・パイプフィッシュの家に連れて行ってくれた。
相方はどこ?
スミレナガハナダイは女子会中。
なんか噂してそう…。
やっと名まえを覚えたラボックラス発見。
あとはいつもと変わらぬBP…。
ちょうどタートルロックらへんから外洋側を見ていたら、グレーリーフシャークが1匹、ふらふらと水深12mあたりを漂っていた。
だいじょうぶだろうか?心配だ。
けさもBumpheadsのバの字もなく、ふたたびギンガメに戻ってエキジット。
ギンガメちゃんたち、またあとで来るからね。
セレベス・エクスプローラーのラウンジには4つテーブルがあって、三々五々、定位置化する。
ひとつはスタッフが主に占有し、あとの3つにゲストが分散する。
今回は日本人4人で一卓、ブラジル人4人組+無口なフランス人単体+美男美女スペイン人カップルで一卓、アイルランド人父娘+メタボスペイン人夫妻に勢力地図が分かれている。
スペインの2カップルは、同じ言語なのにいまいち仲良しになれなかった模様。
そして、きのうあたりから、なぜかスペイン人の美男美女は日本人テーブルで食事をとるようになった。
とはいっても基本、二人の世界なのだが。
若くはない二人なのだが、ダンナはイケメン、奥様は、ぽっこりおなかだけど、超美人なのだ。
大げさに言えば、ふたりが会話している顔だけ見ていると、まるで映画の1シーンを見ているよう。
ちょっとだけスペイン語で話しかけてみたら、ふたりとも心を許しはじめた。
そして食後は、なぜかイケメンダンナと小一時間話をすることになった。
なぜならば、奥さんは食後、速攻で焼きに行ってしまうからだ。
残されたダンナは、スペインの景気や中米からの移民問題の話とか、むずらかしい話をたくさんしてはった…。
それと同時に、シパダンのような素晴らしい海は見たことがないということで、「そうでしょう、そうでしょう。」
「コーヒーを入れましょうか?」とか、さすがだねー、と思う紳士っぷりであった。
セレベスでフランス人やスペイン人に会うと、なんで学生のとき、どちらの言語も中途半端に投げ出してしまったのだろう、と悔いる。
それと同時に、どうして、簡単なマレー語やインドネシア語をやっておかなかったんだろうと悔やまれる。
まあ、語感的には、のびーるイタリアーノの方が好きだけど…。
2nd dive Drop Off
水面にはマダラタルミの群れ。
最終日まで透明度がもってくれて、よかった。
カバーンを出たところにたたずんでいた巨大ハタ。
そしてギンガメエキジット。
あと1本しかないっ!
3rd dive Barracuda Point
ギンガメのるつぼを横目にさっさと深い方へ。
でも、壁にも外洋にも、特別なことは何もない。
砂地にあがって、とうとうカンムリブダイに一度も会えなかったなぁ…と思う。
こんなこと、何年ぶりだろう?
6日間23ダイブ、本当に地味だった。
海が青くてキレイなのはとてもよいのだけれど、物足りないのもまた事実…。
それでも、ここがいい…。
ここで潜っていると、他のところに行きたいという気持ちが薄れ、次のシパダンはいつにしようかということばかり考える。
ふと、目の前に小さな小さな生き物が。
なんの幼魚だろう?
テンス、ベラ、ブダイのたぐい?
なにしろ最初の1カット目、離れたところから撮ったら、トカラベラの顔とはなんという大きさの違い?
これでいいかげんグループから遅れてしまったので、あわててリカバリ。
目をギューっとつむっているアオウミガメ。
ぶれてしまうから、また撮りに来たいフタイロカエルウオ。
平凡だったけど、シパダン、また1日も早く戻って来よう…。
と思っていたら、大御所・バラクーダが、きょうはムギュっとびっしり登場。
群れはその形を変えながら…
徐々に近づいてくる。
そしてわれわれダイバーに降臨。
寄れるし…
寄ってくるし…
周りが暗くなるほど輪に入れてくれるし…
なんていい奴ら!?
こちらは、下部組織のみなさん。
縞々がまだ曲がってる若者たち。
大好きなバラクーダサークル。
イソマグロが沖からダッシュ。
襲うのか?と思ったら、ただ群れを猛スピードで突っ切って行っただけだった。
そして、われわれの浮上にあわせるかのように、バラクーダも水面近くまで上がって来た。
安全停止はバラクーダの中。
ボートを待つ間も、水中をのぞけばバラクーダ。
バラクーダとかれこれ30分たわむれ、終わりよければすべてよし!
去年・おととしはギンガメの見送り、今年はバラクーダの見送りとステップアップ!?
母船に戻ると、大嫌いな器材干し&ランチ。
いつものごとく、遠ざかるシパダンに思いをはせるヒマはない。
でも、今年もありがとう、シパダン。
また来年!
昼下がりのセレベス・エクスプローラー
きょうは天気もよく風もあるので、器材はデッキに干せば、さっさと乾きそうだ。
みんな明日の下船なのに、直火、いや直日干しにしている。
機材によくないのになぁ…。
私たちは、センポルナに着いたら船を降りるから、けっこう焦っている。
通常のパッケージでは日曜下船、日曜シーフェスト・ホテルをデーユースである。
このシーフェストをデーユースするのには、1泊分とられるので、だったらシーフェストで1泊させてもらおうという理論。
船の狭い部屋よりは、いくらシーフェストが残念な感じでもマシだ。
さらに、あわよくば、タワウまで行ってしまおう。
18時までにセンポルナを出ることができなければ、タワウへの移動手段は絶たれる。
今のところわかっているのは、船は降りる、今夜はセンポルナかタワウのどっちかで泊まるということだけ。
まあ、なるようになるだろう。
ランチがはじまるとジェリーがビルを締めていいかと聞いてくるので、まだ早い!と「めっ!」
不慣れな仕事で、早く計算に着手したくてしようがないようだ。
これからしっかりタイガーも飲むんだから、そうは行かないよーん。
それにしても、ダイビングをしない午後。
エアコンが入っていても超暑い。
ビールがまわってさらに暑い中、デッキへ器材チェックにゆくと、いい感じで乾いてきている。
器材以外のパッキングが一段落したところで、ジェリーに「お会計お願いしまーす。」
ビルをチェックしたら、ソフトドリンクもしっかりタイガーの料金でカウントしてくれたので、また「めっ!」
やっぱり、この人にはダイブマスターでいてほしい。
これ以上潜らせるのは痛々しくもあるが、どう考えても会計はあわなさすぎ!
センポルナ
17時すぎにセンポルナに着いた。
タワウに行けるチャンス濃厚。
恒例の記念写真を撮って下船。
セレベス・エクスプローラー…
シパダンのために、また乗るよ…。
さて、「シーフェストに行くのか、タワウにゆくのか?」と問われるたびに、「ミニバスやタクシーがあるならタワウに行く。」と答えているが、実際、ローカルスタッフにも、センポルナからタワウへの交通手段が何時まであるかはわかっていないようだ。
とりあえず、ローカルの人びとの船が付くJETTYに着いた。
ロナルドの先導で、バスステーションの方へ行くことに。
「ミニバスか、エクスプレスバスか?」と聞くので、乗れる方ならどっちでもいいと答える。
ロナルドが車を1台捕まえる。
中には、色の黒い、ガラガラ声のおじさん。
白タクでタワウに行くのかな?
車はおそらく1970年代のものと思われ、見たこともないような旧式な内装である。
ロナルドが値段を聞いて、3人だからひとり1リンギット的なことを言われている。
そのうち、「じゅぷんか?」という話になり…
するとおじさん、突然、「ココニチャーチーアーリー、アーオーイーソーラー」と歌い始めた…。
ここにちゃーちーあ~り~は、ここにさーちーあーり…
懐メロだぁ~!!!
なんでもおじさんの母親が日本語を独学してるんだそうだ。
それにしても、そのお母さんがチョイスした日本の歌が「ここに幸あり」というのがウケる。
まさかセンポルナで見知らぬオジサンから、年に一度、TVの懐メロ番組で聞くような歌を聴くとは思わなかった。
結局、この白タクは、バス乗り場に連れてゆくために捕まえたことが判明。
エクスプレスバスの乗り場に着くと、何人かベンチに座っている。
でも、バス券売り場にロナルドが尋ねたら、きょうはもう終わりという。
ピーンチ!
きょうはシーフェスト、ディナーはドラゴンインか?
するとロナルドは、ミニバス乗り場の方へ歩き始めた。
途中、ロナルドが誰かに話しかけるが、相手はファンキーシェフだった。
中居くんもびっくりないでたちのシェフ…
上下とも柄って感じ…。
センスはどうあれ、次回乗る時も、この人の料理をぜひまたいただきたいものだ。
ミニバス乗り場にたどりつくと、ミニバスはまだ止まってた。
バスの元締めは、われわれを快くバスに乗せてくれた。
やったー!これで今夜はタワウ!
グルメナイト大決定!
先客はこどもをふたり連れたおばさんと、ムスリムガールが3人。
ムスリムガール3人は、ローカルふうおやつの入った袋をまわしあって、ひたすら食べている。
私たちが乗ったところですでに頭数は8人。
でも、あと3人は乗れ、定員いっぱいになるまで粘るようで、いつまでたっても発車しない。
夕暮れの中、野良犬の子供たちがじゃれあって走っていて、ほほえましいが、いつまでたってもバスは出ないし、ムスリムガールはお菓子を食べながら人をガン見するしで、いらいら。
やがて、色黒なおばさんと男の子がやって来たが、子どもに一席与えることをしぶるミニバス。
かわいそうに、こどもは母親の前のレッグスペースに座らせられた。
安全上ありえないあしらいだ。
ところが、非常にイケてない中国人の若いカップルがやってきたら、その親子は降ろされてしまった。
おばさん、憤慨してた。
さもありなん。
おとな二人の運賃をとった方がもうかるからなのだろう。
ひどい話だ。
こうしてなんとか満員になり、バスがタワウに向けて出発したのは18時だった。
サンセットの中、いけてないチャイニーズ女子がコンデジ片手に、林家パー子のように車窓からの景色をとりまくっている。
できることなら、キャーハハハハーと笑ってほしかった。
ほどなく日もとっぷり暮れ、景色が見えないので、タワウまでの1時間半が本当に長く感じる。
イケてないチャイニーズカップルは、タワウ空港で降りて行った。
きっと、Air AsiaでKLにでも帰ってゆくのだろう。
タワウ
タワウのサビンド・スクエアというのが、ミニバスの終点である。
ミニバスは、3リンギットだったかの追加でホテルまで行ってくれるというので、ミニバスでLAホテルに乗りつける。
われわれをホテルまで連れてゆく都合か、他の乗客たちは、サビンド・スクエアに入る手前で「着きましたけど」的な感じで降ろされ、みんな路肩でぷち茫然と立ち尽くしていた。
たぶんみんなセンポルナ界隈のローカルで、タワウの土地勘はありないと見た。
無秩序で自由な乗り物、ミニバス!?
去年も泊まったLAホテル。
チェックインにものすごーく時間がかかり、部屋に入ったのは20時をまわっていた。
キャビンのベッドから解放され、きょうはよく眠れそう。
アイロン台があるから、洗濯もしよう。
コンプリメンタリーのサバティーとミネラルウォーターもある。
薄型テレビで映すものは、残念ながらあまりない。
悪夢の器材洗いをしなくてはならないが、荷物を置くや否や、待望のタワウ飯に出発。
肉骨茶かココナッツプリンの店か一瞬迷うが、やはりココナッツプリンの店である。
かに玉スープ。
ナシゴレンシーフード。
野菜を適当に炒めてといったら出てきたメニュー。
少しでも多く、おいしく食べられるよう、おなかにゆとりを、で、Tigerは封印。
ひたすら中国茶で流す。
デザートはココナッツプリン。
ことしもタワウに来れて良かったと思うひととき。
願わくは、この円卓いっぱいの人数でやってきて、もっともっといろんなメニューを楽しみたいが、二人では非力すぎ。
この道中のグルメというのも、シパダンをやめられないゆえんである。