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点数の世界VS井の中の蛙。。 予備校編 Part8

2013-06-24 09:44:12 | gumrie


今、テレビを点けると東進スクールの林修先生が出づっぱり。
この人はある種「人を引き込む話術」の才能を磨いたことで成功。
当然の結果だけど先生としては変わり種。
この人だけではない。
予備校の先生って、不思議とギラギラしてアウトローなものを抱えてる。
ワタシの時代もそうだった。


◆17歳の夏 予備校デビュー。。◆

ワタシの高校は地方の私立で女子のみ。
通称「滑り止め」と呼ばれる高校。
不運にも県立高校を落ちた者と最初からここを目指す者の集まり。
入学当初は同じクラス内で個々の学力には雲泥の差があった。

だが2年半も経つと、優秀な成績の者は1%しか残らず。
年中サカリのつく者、数年後にはお嫁さんになると漠然と思う者、
ドンドン混ざって同化。
高校受験の失敗を大学受験で再起をかけようとする1%の者は、
女子ルールでは理屈ではなく、皮膚感覚的にアウトロー…
それは深い井戸の中で物を見てる感じに似ていて、
その場所には今の自分を客観的に測る物差しがなかった。

それに加えて担任のセンセが全国模試の結果表を紛失。
もうここではアドバイスも活路も見出すことは100%不可能。
ガッコウに見切りをつけた時だった。

ある予備校で1カ月間集中夏期講習を開講。
高校三年生であれば受講可能の募集。
即座に決め、世の中の受験生を初めて見る事になった。


◆はずかしや~ 井の中の蛙。。◆

この1カ月間は浪人受験生と飛び入り参加の現役高校生が、同じ授業を受ける。
英語と古文は国立・医大・私大合同なため、超難問。
予備校のカリキュラムは既に応用編から実践用に切り替わっていた。

ソコヘ小さな脳味噌のカエルと力のある殿様カエル二匹が加わった。
殿様カエルは同じ高校の友人で、高校では常にトップ。
田舎の田んぼから出てきたカエル二匹。。

こんな面白いオモチャを予備校の看板講師のMが見逃すはずもなく、
その日から名前は呼び捨て。

一番前の真ん中がワタシ達の席になり、情け容赦のない基本質問の連続。
質問に答えるワタシ達は、毎日狂言回しに。
がんばっても、がんばっても歯が立たなかったのは言うまでもない。
当然、予備校でのワタシの成績は最低ラインだった。

1カ月後予備校の夏期講習が終わり、Mに挨拶に行った時だった。

M「○○、志望校はどこ?」

ワタシ「◆☆大学 ▼○学部です」

M「じゃあ、来年4月にここに来いや~」

ワタシ「そうします」

これがワタシの予備校講師Mに貰った最大のアドバイスだった。
そうして高校卒業と同時に予備校へ向かった。

殿様カエルの友人はMの予想通り、東京の女子大に現役合格。
彼女は間もなく「アダムとイブの世界」に入っていった。

              つづく


**gumrieのつぶやき。。**

可笑しく、恥ずかしく、言ってる事とやってる事が違ったり。
18歳から19歳の間に、驚くような事ばかり。
でもさ・・17歳の夏に巡り会った物差しもアウトローだったの。。

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