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ビオトープ管理士

2009年12月22日 20時39分04秒 | 自然観察
9月下旬に受験した「ビオトープ管理士資格試験」の結果が12月19日に発表されました。
結果はめでたく『合格』でした (^_^)v


「ビオトープ(Biotop、Biotope)」の概念はドイツで生まれました。ギリシア語からの造語で「bio(生命)」+「tops(場所)」。
「有機的に結びついた生物群の生息空間」あるいは「野生生物の生息環境で、特定の共通した性質がある空間」という意味です。
しかし、『ビオトープ』と聞くと、開発事業などによって環境の損なわれた土地や都市の空き地・校庭などに造成された生き物に配慮した空間を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
そういった復元または創造された場所もビオトープには違いありませんが、それはビオトープの一面にしかすぎません。
「生物群の生息空間」という本来の意味からすれば、森林や河川、干潟、草原、さらに砂漠にいたるまで生態系の成り立っている空間すべてがビオトープと言えます。



さて、私が今回取得した「ビオトープ管理士」は、日本生態系協会が認定する民間資格で、「計画管理士」と「施工管理士」の2種類があり、
【ビオトープ計画管理士】は、『地域の自然生態系の保護・保全、復元、創出の理念や、野生生物等の調査技術を踏まえた、広域的な地域計画(都市計画、農村計画など)のプランナー』
【ビオトープ施工管理士】は、『地域の自然生態系の保護・保全、復元、創出の理念や、野生生物等の調査技術を踏まえた、設計・施工にあたる事業現場担当の技術者』
という位置づけになっています。
さらに、それぞれの部門がレベルにより1級と2級に分かれており、私が合格したのは「2級ビオトープ計画管理士」です。

試験の出題範囲は、共通科目として、生態学、ビオトープ論、環境関連法。専門科目として、土地利用計画(計画管理部門)、土木・造園(施工管理部門)と広範にわたります。
職業柄、生態学に関する基礎的知識はあったものの、環境関連法規や土地利用計画などは私が知らない部分がほとんどで、また、本格的な勉強を始めたのも6月半ばからと遅かったので少々不安だったのですが、合格できてホッとしました。(受験料、交通費等が無駄にならずによかった・・・)
しかし、試験に合格したことよりも、試験勉強を通じて生物多様性保全に関する知識が増えたことのほうが大きな収穫だった感じています。

折しも来年は名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されます。
この会議を機に生物多様性保全や身近な自然への理解が進むことを期待しています。


Life in harmony,into the future
いのちの共生を、未来へ





COP10支援実行委員会公式サイト

生物多様性(生物多様性センター)  環境省


                                    

おまけ
今宵の月

月はきれいだけど、ビオトープではありませんね