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歌舞伎と映画と美術と読書の感想

【映画】孤狼の血 LEVEL2

2021-08-22 23:07:14 | 映画
酸鼻度高めのシーンは苦手ながらもぐいぐい引っ張られ最後まで目を離せず。

人物像の第一印象そのままではないこと一度ならず、ものがたりもまた。
想定内と想定外の振れに持っていかれ、
観客にも全体構造が見えた頃に、劇中で日岡が告げることばとか、
何とも言えない妙味。

しかし何なんだろうこの人たち(日岡と上林)。
今まであまり描かれたのを観たことのない関係性というか。
宿命の対決相手のステレオタイプな執着ではないし。
合理性だけでもないし。いや、合理性なのか。どうだろう。
心理的にはさらっとしてそうで(=相手がいないと自分が成り立たない
人たちでない)、チンタを間にして初めて相互関係が立体化してるのかな。
分かり易くなさに興味を引かれて、観終わってからも引きずってる。

そうして、組織の歯車歴が長い私は、
嵯峨管理官(滝藤さん)のキレかたがかなりお気に入り。ステキー。

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(2021.8.22)