要介護5からの復活・菰野町周辺の四季

事故で脊髄の3.4.5番損傷。寝たきり状態から歩けるまでに復活。趣味の写真もまた始められるようになりました。

食事くらい自分で

2020-01-14 09:47:24 | 日記


いよいよリハビリの開始です。
一日3時間。
私の場合は理学療法と作業療法でローテーション。
脳疾患などでうまく話せなくなった人は言語聴覚士も加わります。

理学療法は日常生活で基本となる身体機能のリハビリを行います。
作業療法は理学療法の応用として社会復帰のための動作のリハビリ。

私の場合はほぼ動けないので理学療法は
先ず立てるようになることからスタート。
作業療法はわずかに動く右腕を使って
食事を自分でできるようにする訓練から。

病院の一階にはリハビリ専用ルームがあるのですが、
当初は病室のベッドでのリハビリ。
理学療法は一人で立つ練習と車椅子へ移乗する練習。
車椅子への移乗に医療センターのときは4人がかりでしたが、
何とか2人でできないかと、
PT(理学療法士)さんに看護師さん、介護士さんを交えての訓練。

OT(作業療法士)さんは柄の長いスプーンを
右腕の上の部分にマジックテープの付いたバンドで固定。
固定した先の部分を一度直角に曲げ
さらに腕と平行になるようにもう一度曲げます。
そうすると右手の甲の部分の真上に
スプーンの匙の部分がきます。
この道具を使って早速食事の時間に訓練。

動くといってもわずかに上下できるだけですし
しかもスムーズに動かすことはできません。
バンドで固定したといっても
それほど安定しているわけではないので
ごはん(おかゆ)や汁物、おかずを掬うだけで一苦労。
OTさんは自分の食事時間なのに
付きっきりで取り付けたスプーンの微調整やら
掬った後、口に運ぶまでの訓練に。

初めは二三回口に運ぶだけでギブアップ。
腕はプルプルするし、匙までの距離を縮めるのに
口を思いっきり前に出そうとするので首の疲れること。

でも、毎日続けるというのはとても大事なことで、
やがて全ての食事を自分の手で食べられるように。
知らず知らずのうちに
腕の動きが良くなっていたのです。

そうなると曲げてあったスプーンも真っすぐに。
この時点ではまだ指は全く動かすことができないので
スプーンを掴むことさえできませんでした。

                        to be continued



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