明けましておめでとうございます。
近くのお寺に2年参りに行き、除夜の鐘を鳴らしてきました。
願いを込めて力いっぱい叩く方、静かに鳴らす方。
気をつけて聴いていると、同じ鐘を叩くのにも、一人として同じ音色はありません。
力を入れすぎると鐘の音が割れてしまい、弱すぎても響きが濁ります。
何事も中程がいいとは、仏説にある言葉ですが、
願いが強過ぎると音は下に響き、心に曇りがあると、音も澱んでいるような気がします。
いくら叩いても百八つの煩悩は飛んで行きません。
美しい心を持つ人の音だけが天まで届き、そうでない方の音は、どんなに強く叩いても
自分に戻ってくるだけです。
そんな事を考えながら夜道を歩いてくると、満天の星空に北斗七星が一際大きく輝いていました。