神姫バスと阪急バスが共同で運行する大阪梅田~三田間の高速バスのダイヤ改正が4月1日に実施されます。
https://www.hanshin-bus.co.jp/files/whatsnew/sanda20220401.pdf
全国的には高速バスの利用は低迷していますが、この路線は「JR宝塚線の駅から離れた三田市のニュータウンエリアと大阪梅田を乗り換えなしで結び、しかも必ず座れる」というメリットから利用が増加傾向になり、今回の改正で平日は77便から87便、土休日は71便から76便に増えます。
ただ、大半を占める神姫バス担当便では同社独自のプレミア付きバスICカード「NicoPa」が使えるのに対し、少数派の阪神バス担当便では使えないため、代わりに以下のやり方で割引を享受できるように対応しています。
1.大阪梅田(ハービスOSAKA)の高速バス窓口でNicoPaを見せた上で、割引運賃で乗車券を購入する
2.バス車内で、ドライバー席横にある車内券売機のICカードリーダーにNicoPaをかざした上で、割引運賃で乗車券を購入する
3.バス車内で、ドライバーにNicoPaを見せた上で、PayPayで割引運賃を支払う
https://www.hanshin-bus.co.jp/files/whatsnew/sanda20220401_fare.pdf
そして、4月1日から一部便が完全キャッシュレス決済になるとのことです。
昨年10月から横浜市営バスで現金扱いを行わないキャッシュレス決済の実証実験を行っているのは結構話題になりましたが、
https://www.city.yokohama.lg.jp/kotsu/bus/oshirase/109tokkyu.html
西日本の予約制あるいは空港連絡バスでない路線では初の試みかもしれません。
対象便は、大阪梅田(ハービスOSAKA)発7:40・12:15・13:50の関西学院大学(三田キャンパス)行、そして関西学院大学(同)発13:45,15:20,19:06の大阪梅田行です。
いずれも、途中のバス停に停車しない直行便なので、完全キャッシュレス決済に適しているということなんでしょう。
ちなみに、関西学院大学では、学生向けに「特別運賃で乗車が可能なNicoPa」を発売しており、
https://www.kwansei.ac.jp/ksc/access/bus
関学三田キャンパス~大阪梅田間の場合、通常運賃860円のところ実質630円で乗れるとのこと。それ故に、阪神バス担当便でもNicoPaへの特別扱いが必須なわけですね・・・ 一方、完全キャッシュレス決済の阪神バス便ではPayPay一択となりますが、スマホを持たない学生の存在はもはやあり得ないと見ていいでしょう。