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5.奈良IC以北(主要アクセス道路となる都市計画道路西九条佐保線)
西九条佐保線の最新の都市計画決定内容(主に予定ルート)は、奈良県公式サイト上で公開されています。
https://www.pref.nara.jp/7908.htm
踏切を渡った先、恋の窪東町南部のJR大和路線と佐保川が接近したあたり。GoogleMap上では家屋が密集していますが、すべて西九条佐保線用地として立ち退き済みです。
「構造物を除去する工事をしています」の看板。立ち退いた後に残っていた建物の基礎を完全に撤去する工事です。
佐保川沿いに北上すると、こんな看板がありました。当初は大和路線と西九条佐保線の高架が並ぶ計画になっており、地元から景観破壊との声が出て西九条佐保線については地上を通るように変更になったものと思われます。
恋の窪東町東側の踏切から、大和路線郡山方面の線路沿いを望む。用地買収は完遂したようで、次は土木工事といきたいところですが、着手はいつになるでしょうか?
その反対側では、すでに土木工事が始まっており、マンホールが先行して設置されています。
その北側でも、コンクリート管が出番を待っています。
佐保川の東岸・西岸それぞれで用地買収が行われています。
完成予想図の看板が設置されていました。下が北側(「至 新大宮駅」と書かれている)で、佐保川の東に立派な4車線道路、西に側道ができます。
すぐ近くに都市計画の公告も掲示されていますが、「現在地」が完全に間違っています(実際は図の北端にあたる大森高畑線との交差のやや南)。その5で紹介した南側の屈曲部付近に設置すべきものが、入れ違ってここに掲示されているわけですが、2021/5/25付の認可から2年も経過しているのに、奈良県側の担当者が気付かず付近の住民も指摘しないとは恐れ入ります。
大森高畑線の北側の西九条佐保線予定地にも、都市計画の公示が掲示されていました。こちらは2013/10/30付の認可で既に9年半以上が経過していますが、近鉄新大宮駅に近く住宅が密集していることもあり、用地買収さえもおぼつかない状態です。
この区間の実態。ビルは当然都市計画道路予定地を避けて建設されていますが、予定地の半分近くに木造の家屋が鎮座しています。手前の空き地は、こどもの遊び場として暫定活用中。
(つづく) ラストでは、最新の工事パンフレットを紹介します。