玉陽庵 算命学ブログ

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宿命内における変化

2015年03月30日 | 算命学 あれこれ
本日は、前回でほんの少し取り上げた草なぎ剛さんについて(^^)

もうずいぶん前の話になりますが、SMAPのメンバーが次々ドラマなどで主演してブレイクする中、なかなか草なぎさんが主演する機会が無く、ちょっとハラハラした時期がありました。

その後、23歳でドラマ初主演をした後は順調にキャリアを積み、俳優としてその演技力を高く評価されるまで、それほどの時間はかからなかったように思います。

それでは、この微妙なタイムラグが何故起きたのか?


彼の陰占を見てみましょう。


  ★辛 辛 甲
寅  亥 未 寅
卯 


彼の日干支は「異常干支」。
“普通”の人ではないので、特殊な「虚」の世界である芸能界にはなじみやすい星です。
また、寅卯天中殺で、年支に「寅」がありますので、「生年天中殺」の人でもありますね。
従って、この年柱も「虚」となります。

「虚」の宿命が少々強めですが、陽占には芸術方面では必要な「調舒星」「鳳閣星」などはありません。
フェロモン星である「天恍星」と引力本能の「司禄星」はお持ちですが、「禄存星」との組み合わせに比べると、あまり華やかではない印象です。
ご本人も「東天運」で、むしろ現実的な面が強く、精神世界、すなわち「虚」の世界にぴったり・・・とは思えません。

しかし、見落としてはならないのが、陰占の「大半会」。
「辛亥」と「辛未」は大半会を起こす関係。
「辛未」は通常の干支ですが、これだけ大きな融合条件だと「虚」の力が強く働いて、通常の干支は巻き込まれてしまうのです。
つまり、本来なら通常干支であった「辛未」は異常干支である「辛亥」に巻き込まれて、「虚」と化してしまうのです。

実は、草なぎさんは陰占がすべて「虚」になってしまう人で、「虚」の世界である芸能界では水を得た魚のように活躍できる人。
なのに、他のメンバーよりもブレイクが遅れたのは何故か?

ここで思い出していただきたいのが、「干合変化」。
天干同士が「干合」する場合、その影響で出てきた新たな星の影響が出てくるのは、40代になってから、というお話をしたことがあると思います。

こちらの大半会は「地支」が変化するので、「干合」よりは変化は早く、20代くらいになってから。
つまり、草なぎさんが全柱「虚」になったのは、20代に入ってからなので、ブレイクがそれ以降だったのは、むしろ当然とも言えます。

その後、30代、40代の大運には「異常干支」が廻っていますので、草なぎさんの才能が出る時期。
30代におけるますますの活躍ぶりは、皆様もご存知の通りです(^^)

また、陽占には出てきませんが、彼の大運初旬に出ている星は「調舒星」。
この星はプラスαの星として、彼の陽占全体を廻っていますので、芸術性はきちんと持っていると考えて良いでしょう。

このように、「変化」が起きて初めて何らかの特徴が出る場合、必ずタイムラグがあることは覚えておくべきでしょう。

生まれたての時、まだ宿命の中の星は、すべてそのままの形。
つまり、幼い頃や思春期では、まだ変化前の「そのまま」の要素が強いのです。

宿命に融合条件を持つ方も、星と星が宿命内で融合し、変化して行くにはある程度の時間がかかります。
このような変化によって出てきた特徴を活かしたい場合は、その変化がある程度完了する時期を見計らって活かしてくださいね。




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