玉陽庵 算命学ブログ

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干合法と夫婦の理想的なあり方

2015年04月18日 | 算命学 あれこれ
これまで、何度か「干合法」についてお話してきました(^^)


干合変化について

続・干合変化について

干合変化 補記


この干合法、実はインドの立体的な五行説に由来すると言われています。
算命学で主に使用する五行説は、基本的に「木火土金水」。
地上の人間界では平面に位置し、それぞれ上下はありません。

これに対し、インドの五行は「空風火水地」。
そして、それぞれ上下関係があるのです。

この上下関係と、これに対応する十干がこちら。


    ↑  空 
         
       風 
         
       火 
         
       水 
         
       地 
         

一番上の「空」は天との蝶番、下の「地」は地面と接する場所です。

さて、十干で干合する組み合わせのものを同じ文字色にしておきました。
例えば、「庚乙化金(きんおつかきん)」は、「庚」と「乙」が干合してどちらも「金性」に変化するという意味。

上の図をご覧になってお分かりになると思いますが、どの干合も「次元の違う隣合わせの干」の組み合わせ。
しかも、必ず陽干支が、陰干支を剋する(やっつける)組み合わせでもあります。

干合というのは、人間関係で言えば、「夫婦」を表すもの。

相性判断で理想的とされるのは、夫が妻よりも少し力量が上であること。
そして、「有情の剋戦(うじょうのこくせん)」と言って、共通干支に「大半会」などの融合条件だけでなく、「天剋地冲」や「納音」といった分離条件もあった方が良い、という事。

現実のご夫婦には、友達夫婦や同志夫婦など対等のご夫婦もいらっしゃいますし、お互いに平等意識があるのなら、それはとても良いご夫婦の形です。

しかし、基本的には、家庭のかじ取りは一人で行うもの。
大黒柱である夫にしっかり現実力量があり、妻はそれに素直に従えるよう、少し力量が下の方が夫婦円満で良いのです。

夫婦の縁を表す共通干支も、ただ仲が良いだけではお互いに甘えが出過ぎたり、現実感の無い恋人夫婦になってしまったりと、本来の夫婦の形になりません。
愛情は持ちながらも、少々ピリっとした部分がなければ、互いに本音でぶつかり合って理解し合うための努力をするという人間性向上のために必要な関係性にならないのです。


このように、干合法の原理には「理想の夫婦」の姿が内包されています。

もちろん、現実とはままならないもので、なかなかこの理想の姿にはなれなかったという方も多いと思います。
ただ、もしも自然とこのような形のご夫婦になられた場合。
どうぞ、ご自分のパートナー運の良さを感謝して、配偶者の方を大切になさって下さいね(^^)



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非凡な才能 - 南天運

2015年04月17日 | 算命学 あれこれ
これまで鑑定を受けられたことのある方は、星符に「北天運」や「西天運」などと書かれていませんか?

前にもお話したことがあると思いますが、現在の日本では7割の人が少々“頭でっかち”の「北天運」。
細かく分ければ程度には差がありますが、大まかに言って、行動・思想も理性的。
きちんと考えてから動きますが、考え過ぎてなかなか動けない面も。
もう少し現実的な「西天運」「東天運」さんから見ると、「考えてばかりいないで、動け!」と喝を入れられる場面もあるかもしれません。

さて、ここまで出てきた方々とは一線を画しているのが「南天運」の方。

数が少ないこともあり、その非凡さにおいても一際目立つ存在です。

「南天運」の方は、「北天運」の真逆に位置する方ですから、「頭で考えて行動する」という行動パターンには属しません。
ある意味、非常に動物的な勘で動く方。
この為、このような勘が必要な世界では、素晴らしい輝きを放ちます。

まず、この動物的勘が絶対に必要なのが、スポーツの世界。
ここで「南天運」の代表として挙げられるのが、テニスの錦織圭選手や、ゴルフの石川遼選手。
いずれも、世界に羽ばたく素晴らしいスポーツ選手ですね。

また、「笑い」を生み出すのにも、ある種非凡な才能やセンスが必要。
当たり前の思考回路や、常識的すぎる感性では、あまりにも普通で誰も面白さを感じません。

千原ジュニアさん、オードリーの若林正恭さん、そしてピースの又吉直樹さんがこの「南天運」。
お三方とも、独特な世界観や表現方法をお持ちですよね(^^)

他にも、才能のありかによっては「相場師」として莫大な成功を収めるのがこの「南天運」。
財産の運用にもある種の「理屈ではない」センスが必要。
なので、カンを用いた運用が非常に上手い場合があるのです。

さて、この「南天運」、共通するのが「才能そのもの」よりも「出した結果」を評価されるという特徴。
あまりに非凡であり、幼少期などは特に周囲に理解されにくいため、ちょっと変わった人と評価されがち。
一つの事に集中する能力が非常に高いのですが、その方向性が大半の人間には理解できないのです。

このため、「結果」が出るまで、その人の「才能」に対する評価はなかなか得られません。

スポーツなどは非常に分かりやすい「勝敗」という結果が出ますので、どちらかと言うと評価はされやすいと思います。
ただ、才能はあるのに不運続きで勝てなくなると、評価が急落するという厳しい面も。

他の分野はさらに世間の評価を得るのが厳しくなります。

お笑いなどは、数学などのように正解、不正解がある訳ではありません。
「面白さ」に明確な基準がある訳ではありませんので、何らかの「大賞」を取ったり、出演している番組が高い視聴率を取ったり、誰もが分かる明確な「結果」が出なければ、才能そのものもなかなか評価されないのです。


ピースの又吉さんの例を考えてみましょう。
彼が小説家デビューを果たした時、文芸誌でデビューする事自体は、それほどのニュースにはなりませんでした。
ただ、ニュースになったのは「彼の作品が載った『文學界』が創刊以来初の増刷をした」という点。
要するに、彼の小説家としての「才能」を評価された訳ではなく、その文芸雑誌が「売れた」という「結果」を評価されたのです。

相場師などの才能がある方も、才能そのものより、どれだけの財を築いたか、で評価されることになります。

ご自分が「南天運」をお持ちで、なかなか周囲の評価が得られない、という方。
非凡なセンスや才能をお持ちなのは確かです。
誰の目にも明らかな結果さえ出せば、評価は自ずとついて来ます。

どうか、めげずに、ぜひとも努力を続けてみて下さいね(^^)





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鑑定料金について

2015年04月14日 | 個人鑑定
最近、良く鑑定料についてのお問い合わせを頂きます。

玉陽庵では、鑑定内容によって別料金、追加料金を頂く事はありません。

相性も、ご家族との相性などは宿命に関わる内容ですので、必ず拝見します。

意中のお相手や、職場の人間関係などでの相性も、1時間半~2時間の鑑定時間内で収まる常識的な範囲内での人数ならば、一回の鑑定内で拝見します。

時間内にはとても収まらない内容のご相談でしたら、事前にその旨をお伝えしますので、鑑定当日に追加料金を頂くような事はありません。

あくまでも「一回」の鑑定料ですので、時間が多少オーバーしたからといって、規定を超える料金を頂くような事もありません。

どうぞ安心して鑑定にいらして下さいねm(^_^)m

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大運天中殺だけが成功運ではありません。

2015年04月13日 | 算命学 あれこれ
本日は、大運天中殺の有無=成功の有無ではないですよ、というお話(^^)

ご自分に大運天中殺が無いからと、がっかりされている方はいらっしゃいませんか?
または、大運天中殺が、80代後半や90代にしかなく、陽転はしないだろうとしょぼーんとしたりしていませんか?

大運天中殺がきちんと陽転すれば、確かに財運に恵まれたり、名誉・地位を手に入れたりすることができます。

ただ、財運や名誉運というのは、「大運天中殺」だけに限ったものではないのです。

俳優の松山ケンイチさんを例に挙げてみましょう。

まずは、彼の大運を見てみましょう。

10~ 丁丑  禄存 天南  (移動条件なし)
20~ 丙子  司禄 天禄
30~ 乙亥★ 鳳閣 天将
40~ 甲戌★ 調舒 天堂
50~ 癸酉  貫索 天胡
60~ 壬申  石門 天極
70~ 辛未  龍高 天庫
80~ 庚午  玉堂 天馳
90~ 己巳  車騎 天報
100~ 戊辰  牽牛 天印

松山さんは「辰巳天中殺」。
なので、彼の「大運天中殺」は90歳からの20年間。
初旬に移動条件はありませんので、「大運天中殺」が働き盛りに移動することもありません。
基本、「陽転」にはエネルギーが必要ですから、90歳以降では「陽転」はしません。

もしも「大運天中殺」だけが成功運を示すなら、松山さんの今の成功は説明がつかないということになります。


それでは、彼の陰占・陽占を見てみましょう。


  癸 戊 乙
辰 卯 寅 丑
巳 


    鳳閣星 天南星

鳳閣星 調舒星 車騎星

天貴星 牽牛星 天恍星


彼は、実は「傷官格」という格の「入格者」。
ポイントは陽占の主星にある「調舒星」で、他にも諸条件がありますが、松山さんはすべての条件が揃った人。
貧しい家庭から身を起こすと死ぬまでに蔵が建つ、と言われる格です。

この格に入ると、「身強」の人は「司禄星」「禄存星」が大運に廻る時が運気の上昇。
ちょうど10歳~29歳までの20年間の大運にこの吉星が廻っていますね。

本人は「癸」、そして初旬(10歳~)が「丁」、第二旬(20歳~)が「丙」。
ご本人は身強で強いですから、この大運の「丁」「丙」をしっかり剋す、すなわち、力強く「司禄星」「禄存星」の財運を掴むと言われているのです。

松山さんが16,572人もの応募者の中からグランプリを受賞してモデルデビューしたのが16歳の時。
映画『デスノート』で注目を浴びたのが21歳の時で、その後も立て続けにヒット作、話題作に出演されていますね。
大運天中殺はなくても、きちんと「格」の現象が出て、運が伸びているのが分かります。

また、これからの30~49歳までの20年間には「変剋律連運」が廻っています。
松山さんご自身に「異常干支」が無いため、これは「大運天中殺」扱い。
しかも、「変剋律連運」では基本的に才能が出ますから、ますます俳優としてのご活躍が期待されます。


このように、一見「大運天中殺」が無かったり、陽転しないように見えたりしても、別の要素で成功を掴む方はたくさんいらっしゃいます。

分かりやすい「大運天中殺」につい目が行きがちですが、お勉強されている方は、ぜひ、他の要素も見落とさないようにして下さいね(^^)





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古代東洋における算命学

2015年04月10日 | 算命学 あれこれ
今日は、ちょっと趣向を変えて、算命学の歴史を少し(^^)

現在、算命学は誰もが学ぶことのできる学問です。
しかし、これは戦後になってからの事で、それ以前は中国のいくつかの家系に伝わる秘伝でした。

算命学とは、もともと庶民のものではなく、王や皇帝のために利用されたもの。
いわば、「軍略」と呼ぶべきものだったのです。

難しい話はさておき、いったい、これをどのように使ったか、分かりやすい例を挙げてみましょう。

例えば、位相法の「支合」といったものは、今では年運を見たりする時に使いますよね。

しかし、昔はこれを戦争の時などに使いました。
例えば、敵国の軍隊の将軍たちが非常に良い連携をして、連勝していたとします。
その将軍たちが「支合」の関係にあると分かった場合、これを打ち破るにはどうするか?

そういう場合は、「支合」を破る間柄になるような相性を持つ人間をスパイとして送り込みます。
相性が良く上手く連携が取れていた人間関係を崩すことで、軍の機能を狂わせてしまおうというのです。


また、兵を募り、軍を編成する場合。
1人1人じっくり適性を占っていては、大軍の編成などはやっていられません。

そこで登場するのが、今も伝わっている「八作法」。
干支一つ一つの特徴をズバリ捉えた占術で、これを使用すれば1日百人占っても疲れないとも言われる秘術の一つです。

これで一人一人の特性を一瞬で捉え、どのような部隊に所属させれば良いか瞬時に判断したと言われています。

敵軍に向かって一気呵成に攻撃するのが得意なタイプもいれば、じりじりとしか進まないものの、絶対に退かないタイプもいます。
このように正反対の人を同じ部隊に配置にしてしまうと、軍の足並みがそろいません。
自軍を勝利に導くためにも、個々の適性を正しく判断することは大切。
算命学は、このような場面でも用いられたのです。

ちなみにこの手法、「戦い」であるスポーツなどにはそのまま利用できます。
例えば、サッカーの守備にうってつけの干支をお持ちの選手を捜してみたら、守備に定評のある日本代表の今野泰幸選手に行き当たりました。


古代から戦前まで、中国で一握りの限られた人にしか活用されなかった算命学。
今では庶民である我々にも手が届く学問となって、嬉しい限りです(^^)



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