JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

これも善行?

2012年06月28日 | d-f

「小沢グループ離党か?結果はどうあれ民主分解」「各電力会社の株主総会」「ザ・ピーナッツのエミさん死去」等々、気になるというかお話ししたいお題には事欠かないわけですが、なにしろ毎日忙しいやら疲れが溜まっているやらで更新をしないという・・・・イカンですねぇ
そのくせ更新もしないくせにあいかわらず呑みには出掛けたりして、一昨日もM君と飲んだあげくに、独りで○-クへ、わけの分からん酔っぱらいになってしまいました。
最近は特に酔いの回りが早く「気を付けねばイカン」と思っています。(思うだけなら猿でも出来る?)

てなわけで、政局やら何やらはほったらかしに今日も酔っぱらいのお話であります。
酔っぱらいの語りってぇのは、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、「熱弁を振るったはずが、あまりの内容の無さに翌日にはほとんど覚えちゃいない」てなもんでありますが、
「バブさん、いつか映画『ターミナル』で使われていた写真を持ってるって言ってませんでしたっけ?」
N君がそんな電話を突然よこしました。
「はぁ?」

N君によると、以前何処かの酒席で、映画『ダヴィンチ・コード』の話からトム・ハンクスの話になって・・・・
『ターミナル』に出てくるジャズメンの集合写真を持ってるって言ってたじゃないですか」
「・・・・・・?」
「先日の日曜日、嫁さんと『ターミナル』のDVDを観たんですよ。そんでもって、じつはこれは元になる実話があったんだ、みたいな事から話が盛り上がって、あの写真に写っていた47人って誰だったんだろ?みたいな・・・それで思い出したんですよぉバブさんのこと」
まぁねぇ、実話といっても、その実話にあの写真は全く関係ないんでありますが・・・
「えっ?そんなことのためにわざわざ電話?」

「タウン・ビート・アンソロジー」の栞がわりになってました。

『A Great Day in Harlem』は、雑誌『エスクァイア』の1958年1月号に掲載されたアート・ケインが撮影した有名な写真であります。
(「ネットで検索すればすぐに出てくるだろうに・・・・・」)

まっエエや、
彼の夫婦間ではきっと話題が尽きつつあるんでしょう・・・・ならばしかたない、話題提供もある種善行ですから、写真はお貸ししましょう。

写っているジャズメンは、一番上のど真ん中がアート・ファーマーでしょ、そんでもって、一番下の左端、舌を出してるのがガレスピー、反対側の端がジジ・クライスかな、それから地下鉄の風でまくれそうなスカートを着た女性がマリアン・マクパートランド、その右隣の黒人女性はメアリー・ルー・ウィリアムス、その隣がモンクですね。そんでもって、その女性の間に顔を出しているのはローレンス・ブラウン、その左上のサングラス男はソニー・ロリンズ・・・・・・
しかし、ここに写っているジャズメン全員を説明するのはいささか大変であります。
「べーニー・ゴルゾンもブレーキーも、ジョニー・グリフィンもミンガスも、ホレス・シルバーもジェリー・マリガンも、レスター・ヤングもカウント・ベーシーも、ジョー・ジョーンズもジーン・クルーパーも、ともかく写ってるから夫婦で探してみろ!」
てんで、貸してやったんですが・・・・・・
はたして奥様がそれほどまでのジャズメンへの興味があるのか?いささか疑問ではあります、夫婦円満のお手伝いが出来たとすれば、良かった良かった。

「バブさん・・・・それぞれの音は?」
「バカタレ!そこまで面倒はみんよ、あたしゃ」

日曜日の『料理当番、本日の一品』ですが、
母が少し体調を崩しまして、暖かいものが喰いたいと申すものですから、以前も作りましたねぇ「とことん煮込んだロールキャベツ入りポトフ」です。

こちらは私のつまみ、タコのネギ塩和えです。ニンニク、レモン酢、ごま油、塩で作ったドレッシングで、タコ、ネギを和えました。

そういえば、福島県相馬沖で穫れたタコと貝3品目がやっと食べられるようになったそうですが・・・・・・・いわきの魚介はまだまだだろうなぁ・・・・

さて、今日の一枚は、『A Great Day in Harlem』にちなんだものとも考えたのですが、日曜日に久しぶりに聴いたトミー・フラナガンにしました。(しかも、70年代のアルバムですから、ずいぶんとすっ飛んでしまいました。笑)

トミフラはトミフラとして、やっぱり私的にはジョージ・ムラーツ、エルビン・ジョーンズ、この二人に心振るわせた一枚であります。
なにしろこの二人には勢いがあるというか、インパクトがあるというか・・・あはは、それは好きだからこそのひいきでありましょうか?「DENZIL'S BEST」のムラーツなんかア~タ「惚れてまうやろ!」みたいな(笑)
いやいや、二人ばかりを誉めているようですけど、もちろんトミフラがいればこその一枚であることは言うまでもありません。

70年代となると、私なんぞはいささか敬遠気味だったりするんですけど、同時期のヨーロッパ新レーベルECMに比べ、enjaは1961年ドルフィーの録音を掘り出してアルバムにしたりした関係で、少し敬遠感が少ないみたいなところがあります。
ECMと違い、新たな模索をジャズの枠の中で行ったレーベルといった印象を持つのは、私の独りよがりですかね。

ともかく、enjaに残るトミフラのアルバムはどれも70年代のものとしては、とても好きなアルバムが多いように思います。その中でもやっぱこれがベスト盤かな。

ECLYPSO / TOMMY FLANAGAN
1977年2月4日録音
TOMMY FLANAGAN(p) GEORGE MRAZ(b) ELVIN JONES(ds)

1.OLEO
2.DENZIL'S BEST
3.A BLUE TIME
4.RELAXIN' AT CAMARILLO
5.CUP BEARERS
6.ECLYPSO
7.CONFIRMATION

追伸、
たった今、少し強い地震がありました。震度4?
これも去年の余震なのかなぁ?空の龍も地のナマズもいいかげんにしてほしいものです。