私の写真日記

私は喜寿近くになり50年勤め完全退職しました。これから健康寿命を伸ばし夫婦共々穏やかに楽しむ人生を願っています。

先代は呉服商と質屋を経営

2025年02月27日 | 自分のブログ

先代から親の時代(40年前まで)、呉服商と質屋を経営していました。日本橋から当時別荘だった中野に移転し、両親はここが新居だたっと聞いています。当時のことですから、大番頭さんやその下で働く方も多くいたとのことです。

姉たちは「ばぁ~や」と呼ばれる母親代わりの方に、面倒を見てもらったようです。

*別荘では畑で住み込みで働く人たちの食べ物を作っては、リアカーで運ぶ距離だったようです。

その後、現在の地を別荘にして野菜などを作っていたそうです。そして戦中に疎開でこの地に移り住んだのが85年くらい前ですかね?従がって、私はここに生れて育ちました。

店先の私です。

どこかにお出かけのようですね。両親と叔母や姉、私と妹です。

家も2棟あり、店の方には祖父母や叔母が住んでいました。

もう古い家屋になりました。

もう一軒には私たち家族です。縁側で日向ぼっこです。

今回は質屋についてご紹介いたします。皆さんは「質屋」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

最近ではあまり見かけなくなりましたが、当時の質屋は、庶民の暮らしに深く根ざした存在であり、いわば「困ったときの駆け込み寺」のような場所だったかと思います。一六銀行(いちろくぎんこう)とも呼ばれていました。

昭和28年の記事ですが、最寄りの駅にも電柱に我が家(質屋)の看板がありました。(右隅です)

 質屋の仕組みはシンプルです。お金が必要なときに品物を預けると、その品物の価値に応じた金額を貸してもらえます。一定期間内に元金と利息を支払えば品物は手元に戻りますが、期限が過ぎると質流れとなり、質屋の所有物となります。そうなると、店頭で販売されたり、業者のオークションに流れたりするのです。

 ただし、保存期限が切れる際には、お客様には質屋と分からないように連絡を行います。屋号は書かずに個人名で、「お伝えしたいことがありますので、ご連絡をお待ちします」といった文面でお知らせいたしましたが、こうすることで、お客様のプライバシーにも配慮していたのです。

 昔は今と違い、ブランド品や高級時計だけでなく、生活必需品も多く質入れされていました。例えば、給料日前になると、腕時計や着物を預けるお客さんがよく来たものです。特に呉服屋を併設していたため、着物の質入れは頻繁にありました。

当時は着物が財産のひとつとして扱われていたため、冠婚葬祭で必要になればまた引き出す、という使い方をする人もいたのです。

 また、質屋は独特の雰囲気を持つ商売でした。帳簿はすべて手書きで管理し、お客様には「質札(しちふだ)」と呼ばれる小さな紙を渡します。これがいわば預かり証で、後日、品物を引き取る際には必ず必要でした。

質屋を営まれていたんですね!昔は質屋といえば「蔵」が必須で、品物をしっかり保管するのが当たり前でしたよね。

質屋には「蔵」があることが経営する条件でもありました。丈夫な造りの蔵に品物を保管し、大切に管理していたのです。私の家の質屋も、もちろん蔵を持っていました。

蔵の構造と内部です。

もう、何も入っていない蔵です。こんな頑丈な扉です。三重になっていて、最初は厚さが手の平を広げたくらいの重い扉です。

分かりづらいでね。2cmくらいの鉄の引き戸があります。

次に風通しを良くするように網戸になっています。

内側から見る小さな窓ですが、先ずはガラス戸、網戸、鉄格子、分厚い扉の構造です。

 質屋の店先では、質流れになった品物が販売されることもありました。時には意外なお宝が出てくることもあり、それを目当てに訪れる常連さんもいました。中には高価な骨董品や、美術品が持ち込まれることもあり、目利きの力が試される場面も多かったのを覚えています。

背広なども預かる対象品で、ズボンはストレートではなく折り目のあるダブルです。ダブルの部分にホコリが付いていれば、だいぶ履いたものと分かりました。

私が学生の頃は、背広も含み時計や万年筆など高価ものを頻繁に取り換えひっかえで私用にしていましたね。

 しかし、時代が進むにつれ、質屋の役割も変わっていきました。消費者金融が普及し、クレジットカードが一般的になると、お金を借りる手段が増え、わざわざ品物を預ける人は少なくなっていきました。それに伴い、質屋の数も次第に減っていったのです。

 今でも質屋は存在していますが、昔とは形を変え、高級ブランド品や貴金属を専門に扱う店舗が多くなっています。それでも、質屋ならではの「品物とお金の交換」という仕組みは変わらず、独特の魅力を持ち続けているのでしょう。

 私の親が営んでいた頃の質屋の雰囲気や、お客様とのやりとりを思い出すと、今の時代ではなかなか味わえない、懐かしい光景が浮かんできます。

質屋の仕組みは、物を担保にお金を借りる「質入れ」と、商品を安く買って高く売る「買取販売」の2つのビジネスモデルがあります。基本的な流れを説明しますね。

① 質入れ(担保融資)

  1. 品物を持ち込む
    • ブランド品、貴金属、時計、楽器などが一般的。
    • 店側が査定し、融資可能な金額を決定。
  2. 融資と質札の発行
    • 査定額の範囲内でお金を借りることができる。
    • 取引成立後、「質札(シチフダ)」を受け取る(これが借用証明)。
  3. 質料(利息)の支払い
    • 質屋は利息(質料)を設定しており、これを期限内に支払えば延長可能
  4. 返済・品物の引き取り or 流質(流す)
    • 期限内に借りたお金+利息を払えば品物を取り戻せる。
    • 期限を過ぎると所有権が質屋に移り、品物は販売される(これを「流質(ながす)」という)。いわゆる質流れです。

② 買取販売(リサイクルショップ的な側面)

  • 質屋は、客から直接品物を買い取ることも可能。
  • 質流れ品(期限切れの質入れ品)を販売して利益を得る。

利息(質料)の仕組み

  • 質屋は貸金業ではなく「質屋営業法」に基づいて営業しており、利息の上限は法律で決まっている(地域差あり)。
  • 一般的には月利5~8%程度が相場。安いものは高い利子で、高いものは安い利子になっていました。

今では使わなくなった蔵内部を改装して、何に使うか考え中です。いわゆる蔵前には「隠し部屋?」*何に利用していたのか分かりません。そこを開放して8畳くらいの部屋になりますが、改装中です。

仕切りの壁を剥がしました。材木屋さんから板を仕入れて、壁面を作っています。

夏前までに完成させて、ステレオや昔の本などを置いて楽しみたいと思っています。

そこまで体力が持つかもあります。

結局、自宅と本宅と歴史の継承、そして道志の家がありますので、いかに整理していくかが大きな課題になっています。質屋の話しからだいぶ飛んでしまいました。

「元気があれば 何でもできる!」と言われていますが、どこまで元気でいられるかです。

明日は道志に入ります。

 

yuki76 

 


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