介護支援専門員の業務可視化についてー５－

可視化の可能性
いままで触れてきた内容から介護支援専門員の業務はブラックボクスと化していることが明らかになった。その業務のなかで介護支援専門員が評価されることが考えられる項目としては「何でも屋」のような役割で評価される現状も触れた。
このような介護支援専門員の現状のなか介護支援専門員の業務を可視化する方法として介護支援専門員が外部ともつ接点に注目することで第３者からの評価が得られるかもしれない。
介護支援専門員が顧客宅へ訪問する、面談する。連絡する行為は介護支援専門員が１人で行う行為で第３者から見ることはできないことは前段でのべた通りで、第３者から見えるのは第３者がかかわりを持つ場面、たとえばサービス担当者会議における会議参加者、医療連携時の医療関係者、さまざまな連絡があった時の対応、実績報告における予定と実績の差異といった内容で事業者との関係、給付管理における返戻の有無による事業者との関係での場面が可視化の場面と想定される。
ただし、介護支援専門員と関係を持つ人の能力によってその評価は変動する。仮に評価の幅が「広い」または「狭い」によって介護支援専門員の評価は違ったものになることが予想される。
それでも介護支援専門員が外部との接点で業務を行うときには「わかりやすく」表現することを心がけることで評価の幅が狭い人でも分かるようにしたいと思う。