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2日目の10月14日は、イスタンブールを出て、トロイの木馬で有名な古代遺跡へ向かいます。
この日の行程は、イスタンブールからトロイへ行き、宿泊場所のアイワルクへ行くというものです。
途中、フェリーに乗りますが、約525キロの移動です。
私たちは、日本からの添乗員さんと現地のガイドさんと共に、バスで目的地を目指します。
運転手さんは、二人乗っていて、午前と午後を交代で運転していました。
トルコは、ヨーロッパとアジアにまたがる国です。
国土は、ヨーロッパが3%、アジアが97%だそうです。
私たちは、イスタンブールから、マルマラ海のヨーロッパ側を通り、フェリーで、ダーダネルス海峡を渡ります。
赤丸をつけたチャナッカレというところが、フェリーの場所です。
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イスタンブールを出ると、急に景色は田舎の雰囲気に変わります。
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これらの広大な農地は、70%が国有地だそうです。
農民は、農作物を国に納め、収穫量に応じてお金をもらうという形を取っているそうです。
トルコでは、観光バスは、1時間半に1度休憩を取らなければならないという法があるらしく、観光地の途中では、おみやげ物屋さん、カフェなど、観光バスが休める場所がしっかりしています。
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この後も、あちこちでこうした犬を見かけました。
野良犬なんだそうです。
でも、人懐っこくて道路など、どこででも寝ています。
そばを通る人も、全く犬に頓着なく、まるで置物のそばを通るように通り過ぎます。
トルコで見かけた犬は、みな一様に大きく、すべて中型犬以上の大きさがありました。
旅行中、子犬以外、小型犬は、一度も見ませんでした。
昼食後、フェリーで海峡を渡ります。
30分程度の就航です。
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ヨーロッパ側とお別れです。
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やはり、カモメがついてきます。
食事で残ったパンを与えるからだというのがわかりました。
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海面では、魚がおこぼれを待って、集まってきています。
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アジアサイドが見えてきました。
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アジア側に到着する間際、バスに乗り込む時間になりました。
私もバスに戻り、座席につきました。
ところが、座った途端、お腹が痛くなりました。
それまで何ともなかったお腹でしたが、突然腹痛に襲われました。
このツアーでは、毎日1本ずつペットボトルの水が支給されます。
歯を磨くのもペットボトルの水で磨きます。
なので、水でお腹を壊すということは、あり得ません。
それなのに、お腹が痛くなり、私は慌ててガイドさんに腹痛を訴え、トイレに駆け込みました。
ところが、フェリーの中のトイレの場所がわからない。
いや、トイレの場所は、事前にガイドさんから聞いていたのですが、男性、女性がわからない。
初日だったので、トルコ語の男女がわかりません。
絵が書かれていたり、色が変わっていれば、何とか分かったのですが、文字だけなので、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりしながら、腹痛に耐えました。
私がトイレの前でウロウロしていると、若い男の子が指をさしてトイレの場所を教えてくれました。
たぶん、
「女は向こうだよ」
とでも、言っていたんだと思います。
私は、お礼もそこそこにトイレに駆け込みました。
何とか腹痛も治まり、バスに戻ると、フェリーはすでにアジアサイドに着いていて、私たちのバスは、端に避けて、他のバスや車に道を譲り、私が戻るのを待っていてくれました。
主人に、
「いつ戻ってくるのかと冷や冷やしたよ」
と言われてしまいました。
初日から、みんなに迷惑をかけてしまいました。
再度腹痛が来たら困るなと思っていましたが、添乗員さんは、
「またお腹が痛くなったら、どこかトイレを探しますから、すぐに言ってくださいね。」
と言ってくれました。
でも、幸いなことに、腹痛はその時だけで、すっかり治まりました。
時差ボケなどによる疲れのためだろうと、添乗員さんは言っていました。
ここでも、犬が寝転んでしました。
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私たちに同行してくれた現地のガイドさんです。
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トロイの遺跡の事も詳しく説明を受けたのですが、実際、よくわかりませんでした。
神話を信じたシュリーマンという人が発掘したものだそうですが、シュリーマンは、学者ではないので、遺跡の維持ができなかったということです。
やたら、堀まくって、奥さんと二人で、金銀財宝をみな持ち帰ってしまった。
トロイの遺跡は、紀元前300年代くらいのもので、何層にも渡る時代層があったらしいのですが、それがわからなくなってしまったと、ガイドさんは言っていました。
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街を守るための城壁です。
実際は、この高さの城壁が三段重なっていたそうです。
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この城壁は少しずつ斜めに傾いていて、侵入者が滑り落ちるようになっています。
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上の写真の坂道を上り切ったところからは、遠くエーゲ海が見えます。
以前は、海がもっと近かったそうですが、現在は海岸線が後退して、その場所は畑になっています。
ここからギリシャ軍が攻めてきたそうです。
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小劇場の跡
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有名なトロイの木馬
もちろんレプリカです。
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私の後ろでも犬が寝転んでいました。
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写真でもわかるようにこの日のお天気は最高。
気温も暑くもなく寒くもなくちょうど良い気温でした。
私たちは、その後エーゲ海沿いのアイワルクという町にあるホテルに向かいました。
ホテルは、エーゲ海の小さな島にあります。
橋でつながっている島です。
ホテルに着くとすぐに夕食、そして就寝です。