とっさの判断

最近は夕方も暗くなるのが早く５時となると、あたりは薄暗くなっています。
私の仕事は５時３０分までなので、会社を出ると外は真っ暗です。

私の通勤コースには山道があります。

それほど広くはない道ですが、対向車が来ても難なくすれ違える程度の道幅があります。

昨日のことです。
帰りにこの道を走っていたとき、突然、左側から白と黒と生き物が飛び出してきました。
真っ暗な中、私の車のライトに照らされたその生き物は、身体を丸めて、ポーーンと飛ぶように走り出してきました。
とっさに私は急ブレーキをかけました。
飛び出してきた生き物が、無事に通り過ぎたように思ってほっとしかけた瞬間、続いて同じくらいの大きさの茶色の生き物が同じように身体を丸めてポーーンと飛び出してきたのです。
私は、もうダメだ！と思いました。
このタイミングだと、完全に２匹目の生き物を撥ねてしまうだろうと思い、思いっきりブレーキを踏み、ハンドルにしがみついたまま、思わず目をつぶってしまいました。

でも、辺りは静かでした。
特に衝撃音もなく、ぶつかったり撥ねたリした様子もなさそうでした。
ドキドキが静まらず、ボーっとして、さて走り出そうとしたところ、すぐ後ろにライトが・・・。
そうだ！後続車がいたんだ！
と、その時になって思い出しました。
山道を走っている途中、後ろから１台の車が続いていたのは、運転しながら気がついていました。
でも、２匹の生き物を見た途端、そんなことは頭からすっかり抜けていました。
後ろの車とどのくらいの車間距離があったのかはわかりませんが、私が急ブレーキを踏んだことで、もしかしたら追突されていたかもしれないと思いました。
そこで、再度ぞっとしました。

私は、目の前に飛び出してきた生き物を見て、とっさにブレーキを踏んでしまったのですが、あんなときの判断は難しいなと思いました。
追突を避けるためには、動物なら撥ねてしまう方が正しいのでしょうね。
いろいろ考えましたが、何はともあれ、２匹の生き物も私も後続車も何事もなくて良かったなと思いました。

ところで、あの生き物は、一体何だったんだろう？
普通に考えれば猫なのですが、山の方から飛び出して来たので、考えてしまいます。
と、言うのも、先日、娘がその森の脇を通ったとき、狸を見かけたそうです。

この踏切のそばです。


この坂を上っていくとこんな風になっています。


娘が車の窓から撮った写真です。


これは、タヌキですよね？

人馴れしているらしく、
近くを人が通っても全然気にしていない様子だったとか。

ここは、私が２匹の生き物を見たのと同じ森なので、実際こういう生き物がいるのは間違いないことがわかりました。
でも、昨日の生き物は、タヌキにしては小さかったから、やっぱり猫だったのかな？

いずれにしても、何事もなくて良かったです。