はーちゃんの気晴らし日記

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イスタンブールのモスクとトルコのイスラム教

2014年10月30日 | お出かけ


18日、男性ガイドさんのユウちゃんの案内で、最初にブルーモスクを見学しました。



イスタンブールを代表するモスクです。
「世界でもっとも美しいモスク」として世界遺産登録されました。

中に入るのに大行列でした。
ユウちゃん曰く
「並んで1時間、中に入って10分」だそうです。

入り口にいた真っ黒なワンちゃん。


中に入るには、靴を脱ぎます。
そして、女性は髪を隠すためにスカーフが必要です。
持ち合わせのない人は入り口で貸してくれます。
ミニスカートの若い人たちは、足を隠す巻スカートのようなものも貸してくれます。

ツアーで一緒だったミニスカートの若いOLさんの二人連れ

あんまり可愛かったので、パチリ

彼女たちは、
「不思議体験をした」
と言っていました。
この服装をして、モスクに入っただけで、気分まで変わった気がしたそうです。
これらは、出口で返却するようになっていて、無料だし、持ち合わせがなくても大丈夫です。

ブルーモスクの中です。





本当に美しい。

お祈りしている人もいます。


お祈りする人は、モスクに入る前に身体を清めるために、手はもちろん、靴を脱いで足もきれいに洗っていました。
日本も神社の入り口でお清めのために、手を洗ったり口をすすいだりしますが、足までは洗いませんね。

男性は1階、女性は2階でお祈りします。
イスラム教のお祈りは立ったり座ったりを繰り返すので、女性のお尻が男性に見えないようにするため、女性は2階でお祈りするそうです。
2階のないモスクの場合は、距離を置いて、男性が前、女性が後ろでお祈りするようになっているそうです。

ぞろぞろと人の流れに沿って、外に出ました。

次は、噴水をはさんで反対側にあるアヤソフィアというモスクです。





ここは、元はキリスト教の大聖堂として建てられたものですが、その後、モスクとして使われ、現在は博物館になっている建物です。
ブルーモスクのように明るい美しさはありませんが、古い格式のようなものを感じます。
イスラム教のものとなってから、横にミナレットという尖った塔が建てられました。

入り口です。


アヤソフィアの中です。


二つの丸い部分には、以前はキリストの絵があったらしいのですが、イスラム教は偶像崇拝をしないため、上から隠したそうです。



それでも、あちこちにキリスト教の痕跡が残っていました。






ちなみに、ブルーモスクは、日本の江戸時代、アヤソフィアは古墳時代に建てられたということです。
古墳時代ですよ~すごいですね。

トルコには、いたるところにモスクがあります。

全部の家にいきわたるようにモスクが建てられています。
そして、モスクの脇にある尖ったミナレットという塔から、一日5回お祈りの合図が流れます。
それは、以前、各家庭に時計のなかった時代に、時間を告げる意味もあったということです。
ガイドのユウちゃんによると、
「”いしやき~いも~”みたいな声がするでしょう?」
ということでしたが、そう言われればそんな音調の声が聞こえます。
イスラム教には、一日5回お祈りをするという戒律があるらしいのですが、トルコのイスラム教徒は、仕事の手を休めてまでは、お祈りはしないそうです。
仕事を終えてからとか、眠る前とか、時間のあるときにまとめてする・・・合理的に考えています。

イスラム教の特徴として女性のストールもあります。
トルコの街で見かける女性は、ストールを被っている人はあまりいません。
かつてのこのあたりの女性は、教育を受けることもできず、仕事に就くこともできませんでした。
なので、身体を売って生活しいる人が多かったということで、そういう人と区別をするために、身体を売る生活をしていない女性はストールを被ったそうです。
現在のトルコの女性は、普通に教育を受け、仕事にも就いている人が多数なので、区別する必要がなくなったという理由で、ストールを被らない女性が増えているということでした。

イスラム教の戒律は、アルコールも禁止だそうですが、トルコの街では普通に酒店があり、ホテルやレストランでも、アルコール類は、普通に出てきます。
ただ、豚肉だけは、トルコの人も食べないそうです。
豚肉が禁止になった理由は、大昔は、上流階級の人が食べ残したり捨てたりした肉を下層階級の人が食べていたそうです。
ところが、色々な肉の中で一番腐敗しやすいのが豚肉で、残った豚肉を下層階級の人たちが食べ、お腹を壊して死者が続出したことから、豚肉が禁止になったそうです。
「今の時代にイスラム教ができたなら、豚肉が禁止になることはなかっただろう」
とガイドのユウちゃんは、言っていました。

ガイドのせっちゃんは、言います。
「イスラム教の教えは、分け合い、与え合う精神のもので、命の大切さを教えるものです。
ナイフで人の首を切ったり、神様の名前を叫ばせて殺すような宗教ではない。
偶像崇拝はしないけれど、他の人や他の宗教を否定するようなことはしない。
でも、今、イスラム教が世界中で誤解されていることが、とても悲しい。」
と。


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