洗濯物の話

ラジオで聞いた話です。
ピアノのセールスマンが、
「お嬢さんにピアノはどうですか？」と言ってきたそうです。
断る口実に
「家には女の子はいませんから」
と言うと、
「奥さん、洗濯物を見れば、お嬢さんがいるのは、わかりますよ。」
と言われたそうです。
そのお宅は、ご主人が単身赴任のため、お嬢さんと二人暮し。
洗濯物で、家族構成がわかってしまうのは、無用心だからと、翌日からご主人の下着を一緒に干すことにしたそうです。
すると、お隣の奥さんから
「あら、ご主人、お帰りになったの？」
と言われたとか。
洗濯物で、家庭内のことが推測されてしまうというお話でした。

そういえば、息子が生まれたばかりの頃、近所の奥さんから、
「あそこのウチは、毎日タオルを大量に干しているけど、一体どういう生活をしているのかしら？」と言っている人がいるというのを聞きました。
息子が産まれたばかりの頃、夏の暑い日はタオルを何枚か重ねて枕にしていたため、すぐにタオルがびっしょりになり、その都度取り替えていたので、毎日、たくさんのタオルを洗濯していました。
理由はそれだけでした。
「洗濯物を見てとやかく言う人は要注意よ」とその人から言われました。
ふ～ん、そんなものなんだーと思いました。

会社の食堂から何軒かの家が見えます。
どこの家のベランダも私の会社の方角についています。
一番最初に建った家は、小さなお子さんが二人いたにも関わらず、洗濯物を一度もベランダに干さず、家の中に干していました。
どんなにお天気の良い洗濯日和でもそうでした。
私は、太陽の匂いがする洗濯物が大好きなので、
「こんな日に家の中に干すなんて、もったいないなー」と思っていました。
ところが、その家の前に家が建ち、ベランダが直接私たちの目に触れなくなった途端に、洗濯物をベランダに干すようになったのです。
要は、私たちから洗濯物を見られるのが嫌だったということだったらしい。
ええっ？！
私たち、人の家の洗濯物を一つ一つ観察するほど暇じゃないのにぃ！
と思いましたけど、そんな風に考える人もいるんだなと思いました。

でも、こういうことを聞いて、その奥さんが用心するにもわからないわけでもないかな？と思った次第です。

ちなみに、今、会社から見える家は、堂々と洗濯物はベランダに干してます。
雨の日も風の日も台風の日も（笑）
これ、本当なんですよー
両極端な２軒です。