ツバメの逆襲

先日、ツバメの卵がスズメにやられてしまったことを書きましたが、その後です。

朝、雨戸を開けるといやにスズメの数が多く、スズメの鳴き声ばかりします。
見ていると、スズメがツバメの巣から出たり入ったりしています。
初めは、ツバメがいなくなった巣を遊び場にでもしているのかな？と思っていましたが、玄関先に草の切れ端がたくさん落ちているのを見かけるようになりました。
今までツバメが止まっていた電線には、代わりにスズメが止まっていました。
どうやら、ツバメの巣の中に今度はスズメが草を運んで巣作りをしているようでした。
ツバメの巣は、スズメの住処となってしまったようです。
あれほど、聞こえていたツバメの鳴き声も聞こえず、ツバメの姿もあまり見かけなくなりました。

先日の休みの日、一羽のツバメが巣に入っていくのを見かけました。
ツバメが巣をのぞきに来て、自分たちの巣がスズメの巣になっているで、あきらめて帰っていくのかな？と思っていました。
ところが、夕方、巣を見てみるとこんな風になっていました。



巣の中身が引っ張り出されていたのです。
多分、ツバメがやったのだと思います。
自分たちの巣の中身をスズメに引っ張り出されて、今度はスズメが作った巣をツバメが引っ張り出したのです。

「おー、ツバメも黙ってはいないんだ！
自分たちの巣に不法侵入したスズメを追い出しにかかったな。」
と思いました。

ツバメが、巣の中に持ち込むものは、藁や自分たちの羽や泥です。
でも、今回のことで、スズメは藁や草の切れ端を持ち込むのを知りました。
この時点で、ほとんどの巣の中身は外に出されていたようです。
だんだん汚らしく玄関に垂れ下がるようになったので、私が棒で落としました。
そのとき、巣も少し壊れました。

それから、スズメは来なくなりました。姿も見かけなくなりました。
ツバメも来なくなりました。
そして、誰もいなくなりました。
巣は、静かになりました。

翌日、家に帰ると、玄関にいくつか泥が落ちています。
見上げると、私が壊してしまった巣が、すっかりきれいに修復されていました。
また、ツバメが来ていたのです。
今まで見かけなかったツバメの姿が復活しました。
２羽のツバメは巣を守るように、近くの電線や電話線に止まってさえずっていました。

ところが・・・
また別のツバメがやってきたのです。
どうやら、また巣の取り合いをしているようです。
毎朝、激しいツバメ同士の鳴き声を耳にします。
すると、２組のツバメが競って巣に入ろうとしています。
どちらのツバメが巣を修復したのかはわかりませんが、いったい、この攻防は、いつまで続くのだろうか。

どちらかが巣を奪い、卵を産んだとして、またスズメが現れ、蛇が現れ・・・

あ～ん
私は平和がほしいです。