昨日は、久しぶりにツブに会いました。
普段、土日以外は私の家に来ているので、一週間来ないと”久しぶり”という感じがします。
孫たちと元日に天皇杯へ行き、その後松の内の間に娘一家が年始の挨拶を兼ねてちょこっと顔を出したのですが、それ以来娘たちには会っていませんでした。
なので、二週間近く会っていなかったことになります。
今週からはいつもの生活が始まり、ほぼ毎日三人の孫のうちの誰かが私の家に来るという生活が始まります。
ツブのことで、天皇杯の時の忘れられない出来事があります。
旗振りが大好きなツブは、天皇杯の応援のため、自分で何本かの旗を持って行きました。
試合中は私はツブとは離れた場所にいたので、ツブの様子はわかりませんでしたが、ちらっと目に入ったツブは、寒さのせいもあったと思いますが、ぼんやり旗を振っていて、元気がなかったように見えました。
試合が終わると私たちはすぐにスタジアムを出ました。
優勝したチームの応援団はずっとスタジアムに残り、歓喜の声援を送っていましたが、負けた私たちは、すぐにスタジアムの外に出ました。
皆が一斉にスタジアムを出たので、駅に向かう道はものすごい人の流れでした。
やっと身動きができる程度の密度で、みな駅まで歩いていました。
私たちが借りた駐車場は駅と同じ方向だったので、駅へ向かう大勢の人たちと一緒に歩くことになりました。
こんなにすごい人の流れでは、もしも誰かが転んだら、将棋倒しになって大事になるのではないかと思われるほどでした。
最初は、パパのお母さんとミニと私と三人で歩き、後ろから主人と娘夫婦、まめとツブが歩いてきていました。
ミニとパパのお母さんは手をつないで歩き、そのすぐ後ろを私は歩いていたのですが、そのうち人ごみに紛れ、私はパパのお母さんとミニとはぐれました。
そして、後ろから来ているはずの主人と娘たちともはぐれました。
駐車場までの道はわかっていたので、私は人の流れととともに一人で歩いていました。
すると、後ろから私のコートの裾が引っ張られるような感じがしました。
何なのかを確かめようと、振り向こうとしましたが、それもできないくらいの人の流れでした。
が、たまたま空間ができ、ちらっと振り向くと、ツブが私のコートの裾をつかんでいるのがわかりました。
私は、慌ててコートを掴んだツブの手を取りました。
ツブの手は、ざらざらしていて冷たかった。
ツブは無言のまま私の手を握り返してきました。
私とツブは手をつなぎ、黙ったまま人の流れに沿って歩きました。
ツブは、何本かの旗を持って歩いていたので、人ごみの中では歩きにくいと思い、私が代わりに持ってやろうとしたのですが、旗を渡そうとしません。
そのうち、ツブは一本の旗を落としてしまいました。
焦りました。
人の流れに逆らって、かがんで旗を拾うのは、危険だと思いました。
でも、ツブが大事な旗をそのままにして帰るはずはなく、私は旗を拾おうとしましたが、なかなか旗に届きません。
すると、私の後ろを歩いていた若い男性が素早くその旗を拾ってくれました。
本当に感謝しました。
あの流れの中で”かがむ”という行為自体危険だと思ったし、瞬発力の衰えている私は、うまく旗を拾うことができなかったので、若い男性が一瞬のうちに歩きながら旗を拾ってくれて助かりました。
無事に旗を手にすることができ、その男性に感謝したのですが、ゆっくり御礼を言うこともできないくらいの人の流れだったので、ちょこっと御礼を言っただけでそのまま歩きました。
その後、ツブは素直に旗を私に渡したので、それからは安心して歩くことができました。
ツブの手があまりに冷たいので、手をつなぎながら私のコートのポケットにツブの手を入れました。
「あったかい・・・」
と言って、ツブはずっと自分の手を私のコートの中に入れたまま歩きました。
片方だけではありますが、冷たかったツブの手は徐々に暖かくなっていきました。
しばらく歩いて、やっと駅と駐車場との分かれ道に来ました。
駐車場へ行く道を曲がると、そこでパパのお母さんとミニが待っていました。
その後、主人と娘夫婦とまめが来ました。
やっとみんなで揃って、話をしながら歩くことができました。
あれ以来、たまーに私のコートの裾を掴んでいたツブを思い出します。
あの時、ツブはみなとはぐれてしまい心細かったところに私の後姿を見つけたのか?
それとも、私がみんなとはぐれてしまったのを見て、可愛そうだと思ったのか?
いずれにしても黙って私のコートの裾を掴んでいたツブの事を思い出すと、可愛くて、胸がキュンとなるんです。
普段、土日以外は私の家に来ているので、一週間来ないと”久しぶり”という感じがします。
孫たちと元日に天皇杯へ行き、その後松の内の間に娘一家が年始の挨拶を兼ねてちょこっと顔を出したのですが、それ以来娘たちには会っていませんでした。
なので、二週間近く会っていなかったことになります。
今週からはいつもの生活が始まり、ほぼ毎日三人の孫のうちの誰かが私の家に来るという生活が始まります。
ツブのことで、天皇杯の時の忘れられない出来事があります。
旗振りが大好きなツブは、天皇杯の応援のため、自分で何本かの旗を持って行きました。
試合中は私はツブとは離れた場所にいたので、ツブの様子はわかりませんでしたが、ちらっと目に入ったツブは、寒さのせいもあったと思いますが、ぼんやり旗を振っていて、元気がなかったように見えました。
試合が終わると私たちはすぐにスタジアムを出ました。
優勝したチームの応援団はずっとスタジアムに残り、歓喜の声援を送っていましたが、負けた私たちは、すぐにスタジアムの外に出ました。
皆が一斉にスタジアムを出たので、駅に向かう道はものすごい人の流れでした。
やっと身動きができる程度の密度で、みな駅まで歩いていました。
私たちが借りた駐車場は駅と同じ方向だったので、駅へ向かう大勢の人たちと一緒に歩くことになりました。
こんなにすごい人の流れでは、もしも誰かが転んだら、将棋倒しになって大事になるのではないかと思われるほどでした。
最初は、パパのお母さんとミニと私と三人で歩き、後ろから主人と娘夫婦、まめとツブが歩いてきていました。
ミニとパパのお母さんは手をつないで歩き、そのすぐ後ろを私は歩いていたのですが、そのうち人ごみに紛れ、私はパパのお母さんとミニとはぐれました。
そして、後ろから来ているはずの主人と娘たちともはぐれました。
駐車場までの道はわかっていたので、私は人の流れととともに一人で歩いていました。
すると、後ろから私のコートの裾が引っ張られるような感じがしました。
何なのかを確かめようと、振り向こうとしましたが、それもできないくらいの人の流れでした。
が、たまたま空間ができ、ちらっと振り向くと、ツブが私のコートの裾をつかんでいるのがわかりました。
私は、慌ててコートを掴んだツブの手を取りました。
ツブの手は、ざらざらしていて冷たかった。
ツブは無言のまま私の手を握り返してきました。
私とツブは手をつなぎ、黙ったまま人の流れに沿って歩きました。
ツブは、何本かの旗を持って歩いていたので、人ごみの中では歩きにくいと思い、私が代わりに持ってやろうとしたのですが、旗を渡そうとしません。
そのうち、ツブは一本の旗を落としてしまいました。
焦りました。
人の流れに逆らって、かがんで旗を拾うのは、危険だと思いました。
でも、ツブが大事な旗をそのままにして帰るはずはなく、私は旗を拾おうとしましたが、なかなか旗に届きません。
すると、私の後ろを歩いていた若い男性が素早くその旗を拾ってくれました。
本当に感謝しました。
あの流れの中で”かがむ”という行為自体危険だと思ったし、瞬発力の衰えている私は、うまく旗を拾うことができなかったので、若い男性が一瞬のうちに歩きながら旗を拾ってくれて助かりました。
無事に旗を手にすることができ、その男性に感謝したのですが、ゆっくり御礼を言うこともできないくらいの人の流れだったので、ちょこっと御礼を言っただけでそのまま歩きました。
その後、ツブは素直に旗を私に渡したので、それからは安心して歩くことができました。
ツブの手があまりに冷たいので、手をつなぎながら私のコートのポケットにツブの手を入れました。
「あったかい・・・」
と言って、ツブはずっと自分の手を私のコートの中に入れたまま歩きました。
片方だけではありますが、冷たかったツブの手は徐々に暖かくなっていきました。
しばらく歩いて、やっと駅と駐車場との分かれ道に来ました。
駐車場へ行く道を曲がると、そこでパパのお母さんとミニが待っていました。
その後、主人と娘夫婦とまめが来ました。
やっとみんなで揃って、話をしながら歩くことができました。
あれ以来、たまーに私のコートの裾を掴んでいたツブを思い出します。
あの時、ツブはみなとはぐれてしまい心細かったところに私の後姿を見つけたのか?
それとも、私がみんなとはぐれてしまったのを見て、可愛そうだと思ったのか?
いずれにしても黙って私のコートの裾を掴んでいたツブの事を思い出すと、可愛くて、胸がキュンとなるんです。