10月16日、私たちはパムッカレのホテルを出て、コンヤという大きな都市へ向かいました。
私たちが泊まった部屋が見えます。
翌朝、聞いたところによると、部屋の窓が開いていて、外から侵入できるような状態になっていたり、バスルームにアリの行列があったりと、何かと苦情の多いホテルでした。
幸い、私たちの部屋では、そういうことはなかったのですが、この辺りのホテルの中では、一流ホテルと言われているところらしく、そのホテルがその状態では、他のホテルはどんなだろうと思いました。
昨日書いたように、私たちは温泉プールへは行きませんでしたが、添乗員さんの話では、みなさん私たちと同じように疲れていて、温泉プールを利用したのは、若い女性の二人組だけだったそうです。
私たちとずっと行動を共にしている二人のバスの運転手さんです。
手前の運転手さんは、アポさんと言って、初日、真っ黒なワイシャツに真っ黒なスーツ、そこに鮮やかなショッキングピンクのネクタイをしていました。
外国ならではの奇抜な服装の似合う人でした。
ゴールデンかな?
首輪をしていたので、飼い犬だと思います。
このワンちゃんに手を振って、そのまま通り過ぎると、突然、呼び止められました。
私の足に、ねぇねぇというように前足でトントンとやるんです。
何?と思って振り向くと、両足を私の足に絡み付けてきます。
遊びたいようです。
撫でてやると、じゃれ始め、私の手を噛みます。
地面に寝転がってお腹を見せながら、私の腕を噛むのですが、大きなワンちゃんなので、私の腕がワンコの口の中にすっぽり入ってしまって、抜けなくなり、焦りました。
本人はじゃれていて、甘噛みをしているだけなのですが、牙が骨に当たってゴリゴリ言います。
可愛いワンちゃんでした。
トルコの信号です。
縦型の信号でした。
日本は横型で、道路の正面にありますが、トルコは右脇にあります。
そうそう、トルコは右側通行なんです。
赤になったときに待ち時間の数字が出ます。
25から始まって、徐々に数字が減っていって、青になります。
次の目的地であるコンヤは、トルコでも大きな都市のひとつで、特にイスラム教の厳格な信者が多いそうです。
「コンヤに行きますが、今夜はコンヤには、泊まりません。泊まるのはカッパドキアです。」
とガイドさんは駄洒落で私たちを笑わせます。
トルコのイスラム教の事は、後でまとめて書きたいと思っています。
しかも山には木がひとつも生えていません。
イスタンブールからヨーロッパ側を通った時は、松の木が生い茂り、景色はまるで日本の山のようでした。
「箱根の山道を通っているみたい」
と思いました。
ところが、アジアサイドに来て、徐々に山に木を見ることは少なくなりました。
あっても、ところどころに等間隔に低い木があるだけです。
そして、このあたりになると、全く木がありません。
その理由は、火山の噴火で出来た山で、火山灰や火山岩、火山石ばかりでできているからです。
山の断面はこんな感じです。
こんな風に大理石も豊富だそうです。
こんな成分の山なので、木を植えても、枯れてしまうとのことでした。
それでも、そのゴロゴロした石を切り崩し、広大な畑にして小麦を植えているそうです。
広大な畑の中には、ポツンと1本だけ木があったりします。
その木は、農作業の途中、休憩をとったり、食事をするための木陰を作るために植えているそうです。
この広大な畑のおかげで、この地方の農家は裕福で、家も大きいとガイドさんは言っていました。
コンヤに到着後、メブラーナ博物館へ行きました。
独特の旋回舞踏で有名なメブラーナ教団の総本山だそうです。
この旅行で、初めて雨に降られました。
館内は撮影禁止だったので、外の写真だけです。
元は宮殿のバラ園だったらしく、そのバラをずっと維持して育てているそうです。
この日は、長い距離の移動で、ここでは、あまりゆっくりすることはできず、雨も降ってきたことから、急いでこの場を移動しました。
ここから出ると、雨はすぐに止みました。
雨が降っていたのは、コンヤ付近だけだったようです。
大勢の人がそばを通るのに、悠々と子供におっぱいをやっています。
そのうち、母親は突然立ち上がり、子供はおっぱいを咥えたまま後を追いましたが、無理やり離され、一人で放られました。
お母さんを探しています。
母親は道路を挟んだ反対側に寝転んでいました。
そのうち、また子犬の元に戻るんだろうと思いました。
こんな風にあちこちで野良犬を見かけますが、トルコの人たちは、犬をとても大事にしているように感じました。
どこに行っても犬を嫌がる人はいません。
犬たちは、トルコの人たちと同化しているように感じました。
野良犬は、順次予防注射もしているということでした。
注射をした犬は、耳にしるしがあると聞きましたが、この旅行中で、予防注射の目印をつけている犬に出会ったのは、1匹だけでした。
不思議だったのは、これだけ野良犬がいるのに、旅行中、一度も犬の糞を見なかったことです。
どこへ行っても、きれいでした。
きちんと糞の始末をしているんだろうと思いましたが、始末をしている姿も見ませんでした。
それから、これらの野良犬に食べ物をねだられたことも一度もありませんでした。
コンヤから宿泊先のカッパドキアへ向かいます。
この日の行程は、パムッカレからカッパドキアまで約700キロ。
日本で言ったら、東京から岡山くらいまでの距離です。
二人の運転手さんの運転で、かなり距離を走りました。