土曜日の事だった。
お天気が良いので近くの公園まで散歩に行った。
公園では散歩する人、ジョギングする人、もちろん犬の散歩の人も多い。
勘九郎は、そこで出会う人たち全部に愛想をふりまく。
すれ違う人が知らん顔をして通り過ぎようとすると、「ヒーン」とか「キーン」とか泣いてすがる。
人間全部が犬好きとは限らない。
それなのに撫でてもらうまで、泣いてすがっていく。
犬好きな人は、喜んで撫でてくれる。
すると、勘九郎はそれだけでは気がすまなくなる。
そういう人には、次は
「顔を舐めさせて!」
とすがる。
そのうち、だんだん顔だけではがまんできなくなり、口にまで及ぶ。
なんて犬だ!
飼い主なんて誰でもいいらしい。
自分を撫でてくれさえすれば、どこへでも行く男だ。
散歩から帰ってハイジはさっさと部屋に入り、ストーブの前に陣取った。
クマは足を洗うために外にいた。
あれ?勘九郎がいない。
見ると玄関が開けっ放しになっている。
もしかしてどこかへ出て行ったのか?
あわてて家を飛び出した。
向こうからご近所のおぼっちゃま(推定28~9歳)が勘九郎を抱いて歩いてくるのが見えた。
「おばちゃ~ん!ウチに入ってきたよー!」
---30歳近い男に「おばちゃ~ん!」と呼ばれる抵抗感。
それは、さておいて・・・
そこのお宅は法事で人が集まっていたらしい。
勘九郎は家を出た後、にぎやかな声に誘われ、愛想を振りまくためにフラフラと訪ねて行ったらしい。
開いていた玄関から入り込み、集まっている人たちに例のペロペロ攻撃をやりまくってきたに違いない。
なんて見境のない男だ!
お天気が良いので近くの公園まで散歩に行った。
公園では散歩する人、ジョギングする人、もちろん犬の散歩の人も多い。
勘九郎は、そこで出会う人たち全部に愛想をふりまく。
すれ違う人が知らん顔をして通り過ぎようとすると、「ヒーン」とか「キーン」とか泣いてすがる。
人間全部が犬好きとは限らない。
それなのに撫でてもらうまで、泣いてすがっていく。
犬好きな人は、喜んで撫でてくれる。
すると、勘九郎はそれだけでは気がすまなくなる。
そういう人には、次は
「顔を舐めさせて!」
とすがる。
そのうち、だんだん顔だけではがまんできなくなり、口にまで及ぶ。
なんて犬だ!
飼い主なんて誰でもいいらしい。
自分を撫でてくれさえすれば、どこへでも行く男だ。
散歩から帰ってハイジはさっさと部屋に入り、ストーブの前に陣取った。
クマは足を洗うために外にいた。
あれ?勘九郎がいない。
見ると玄関が開けっ放しになっている。
もしかしてどこかへ出て行ったのか?
あわてて家を飛び出した。
向こうからご近所のおぼっちゃま(推定28~9歳)が勘九郎を抱いて歩いてくるのが見えた。
「おばちゃ~ん!ウチに入ってきたよー!」
---30歳近い男に「おばちゃ~ん!」と呼ばれる抵抗感。
それは、さておいて・・・
そこのお宅は法事で人が集まっていたらしい。
勘九郎は家を出た後、にぎやかな声に誘われ、愛想を振りまくためにフラフラと訪ねて行ったらしい。
開いていた玄関から入り込み、集まっている人たちに例のペロペロ攻撃をやりまくってきたに違いない。
なんて見境のない男だ!