16日の夕方、カッパドキアに着いた私たちは、食事の後、トルコ石の店に行きました。
旅行社が推奨する、絶対本物で安心の店という宝石店です。
これは、希望者だけです。
私は、特にトルコ石のアクセサリーが欲しかったわけではないのですが、ホテルにいても特にすることがないので、見学に行くことにしました。
ツアーの人たちは、トルコ石を目的に来ている人もいて、宝石店へ行った人のほとんどが、何かしら指輪やらピアスやらを購入していました。
一人旅でツアーに参加していた年配の女性は、周囲にダイヤをちりばめた大き目のトルコ石の指輪を購入していました。
私と同年代くらいのおばさんも、
「もうじき死んじゃうから、今のうちに贅沢しておくのよ」
と言いながら、大きなトルコ石の指輪を購入していました。
私は、見学だけで何も買いませんでした。
トルコ石のきれいなブルーは鮮やか過ぎたし、高額だし、私には贅沢だと思いました。
カッパドキアでは、このツアーで唯一の2連泊です。
洞窟ホテルと言って、奇岩をくりぬいてできた洞窟のホテルに泊まります。
トルコ石の店に行って、帰りが遅くなった私たちはホテルに帰ると急いでベッドに入りました。
17日は、早起きして早朝から気球に乗ることになっていたからです。
気球はオプションツアーです。
気球に乗らない人は、エステなどで時間をつぶすようでした。
私たちは最初からこの気球のツアーを決めていたので楽しみにしていました。
朝4時前に起きて・・・(これは、このツアーの間中、毎朝目が覚めてしまう時間でした)、支度をして、そろそろ集合時間なので部屋を出ようとしたところ、電話が鳴りました。
催促の電話だと思い、主人が受話器を取るなり
「はい、すぐに出ます」
と、答えたところ、この日の気球は中止になったとのこと。
ええっ?
がっかりです。
外を見たところ、小雨が降っていました。
なーんだ。
それで、その後また少し眠り、朝食へ行きました。
気球は小雨ぐらいでは中止にならないらしいのですが、原因は風だったそうです。
トルコのこの地方は、10月の半ばを過ぎると、お天気が不安定になるため、気球が飛ばない事が多くなるということでした。
実際、次の日も気球は飛ばず、たぶん、一週間は飛ばないだろうと言う事だったので、私たちもあきらめがつきました。
気球は、早朝しか飛びません。
それは、早朝が一番風が少ないからだそうです。
気球が飛ばなかったおかげで時間が空いてしまった私たちは、その後、とんでもないことになるのですが、それは、次に書きたいと思います。
今日の記事は、カッパドキアの奇岩です。
観光に出る頃は、朝のうち降っていた雨も止んでいました。
これらの奇岩が立ち並ぶ、この地域全体を「ギョレメ野外博物館」というそうです。
ローマ帝国から迫害を受けたキリスト教徒がこれらの奇岩に穴を掘り、隠れ住んだということです。
洞窟の中には、信者たちの書いたキリストの肖像画があったり、台所など生活の後がそのままになっています。
奇岩は、火山の噴火により堆積した溶岩と火山灰が、長い年月を経て侵食されてできた岩です。
触って見ると表面は、ボロボロ崩れるほど柔らかい。
なので、岩は、掘りやすかったのだろうと思いました。
トルコのみやげもの店の人たちは、どの人も日本語が上手です。
呼び込みもします。
私たちを見て、日本語で声をかけてきます。
知らん顔をしていると、中国語で言ってきます。
それでも無視すると韓国語で話しかけてきます。
見た目では、わかりませんからね。
私たちの今回の旅行は、イスタンブールから出発して、一番東側がカッパドキアでした。
でも、カッパドキアはトルコ全体からしたらトルコの真ん中あたりに位置します。
トルコは日本の倍の国土があるので、それだけでも広さを感じました。
そのカッパドキアは、物価も安く、おみやげものなど、イスタンブールに比べると10%から20%くらい安かったです。
おみやげを買うなら、ここがお勧めです。
ギョレメ野外博物館を後にして、その他の奇岩の名所へ行きました。
そのそばに広がる奇岩です
チューをしている恋人たち
ラクダ岩
奇岩は延々と続きます。
上に何か乗せたみたいなきのこのような岩
赤ちゃん
奇岩の赤ちゃんです。
これから、何千年かかるかわかりませんが、いずれは、奇岩になっていくであろう赤ちゃんです。
こんな赤ちゃんもいたるところにあります。
エリンギみたい
のび~るトルコアイスの店
このおじさん、大きな声で呼び込みをします。
かなり遠くにいてもこのおじさんの声が聞こえてきます。
上手な日本語を使います。
そして、
「いいじゃぁないの~」
「だめよ~、だめだめ」
なんて、言います。
最近の日本の流行語をしっかりマスターしていて、
言い回しも上手です。
どこで、覚えるんだろうと思いました。
主人がアイスを食べたいというので、私がカメラを構えると、
「ちょっと待って」
と言って、自分の帽子を主人に被せ、アイスを伸ばすパフォーマンスをしてくれました。
「鳩の谷」からみえる「ウチヒサールの要塞」
遠くに見える一段と高い岩が要塞です。
この地方の人たちの目印になっているそうです。
「鳩の谷」という名前の通り、足元には鳩がいました。
みやげもの屋さんのそばあった目玉の木
トルコの目玉のアクセサリーは有名なので、私も以前から知っていました。
でも、その謂れは知りませんでした。
ガイドさんの話によると、トルコの人たちは、昔、悪魔が目から入ると信じていたそうです。
それで、悪魔が自分の目に入らないように、偽の目を持つことで、そこに悪魔が入って、自分を守ってくれると考え、この目玉のお守りがあるそうです。
エセン・デベ
たぶん、気球に乗ったら、奇岩がこんな風に足元に見えたんだろうと思いました。
気球には乗れませんでしたが、私たちはこの景色で満足しました。
この日の夜は、ベリーダンスや民族舞踊を見るため、夕食後、バスで出かけることになっていました。
でも、私も主人も疲れてしまって、ベリーダンスはパスすることにしました。
ガイドさんも添乗員さんも、ベリーダンスは、ツアーの一部に組み込まれているもので、その分のお金も支払っているわけだし、飲み物もついているので、行ったほうが良いと勧めてくれましたが、帰りは10時を過ぎると聞いていたので、ダンスには止めることにしました。
翌朝の食事の時、色々な人たちから
「昨日、ダンスに行かなかったんですね」
と言われましたが、
「その方が正解でしたよ」
とも、言われました。
年寄りには、ダンスより寝た方が良かったと改めて思いました。