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小学生の頃、夏休み前の生活の注意に、早寝早起きや規則正しい生活等に混じって、生水を飲まないようにと言うのがあったと思う。「生水って何だ?」と私は考えていた。水と言えば水道水だったからだ。生水が井戸水だと判っても、注意はしたことがなかった。学校帰りに友達と近所の井戸で、ポンプを押しながら水を飲んだ。手を洗ってからでないと、水は汗でしょっぱかった。「はっこ!(冷たい)」と歓声を上げながら飲んだものだった。
夏になると時々は断水になることはあっても、水を飲めるのは当たり前だった。遠い外国では水道水は飲めなくて、飲み水は買うのだとと教えられても、まさか日本で水を買うようになるなんて想像もしていなかった。
時は巡って、スーパーで売られている水の値段が、牛乳よりも高いと酪農家を嘆かせる時代が来た。牛を育て飼料をやって牛乳を採取するのに、一年中休みなく働いても水以下なのかと、採れた牛乳を捨てて問題になった事もあり、本当に気の毒だった。頑張って買ってゴクゴク飲んだ。(注:太った。)現在、値段の釣り合いは少しまともになって来たかと思う。それにしても売っている水の種類は増えた。
先日、羽黒山に登るので水分の補給用にと自動販売機に寄ると、表示してある値段がすこぶる高い。消費税が上がって以来、3%なんで差ではなく、なんでもかんでも物価が跳ね上がっている。(この問題は後でじっくり書こうと思う。)ならばと、通りがけの砂越のスーパーへ寄った。ここでは見事に水は売られてなかった。飲み水は買うものではないとの昔の日本に戻ったようだった。甘い飲み物は嫌だったので、某メーカーのいろ●●を買った。ペットボトルの裏表示を読むと、水に香料や添加物だった。何だかな、水だけで良いのに。ハーブの香りが必要なら、ペパーミントを摘んできて、葉を水に入れると良い。ハーブティにして水で薄めても美味いのに。
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