無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

真下慶治美術館

2006-02-22 09:56:59 | 建築・都市・港
日本ベルックスの写真展で、金山町のAさんと一緒になった。彼も建築家で、私がパソコン通信をしていた頃からの付き合いだ。昼食を前後してのダベリが発展して、彼を新庄市まで送って行く事になった。

寒河江市から新庄市へ抜ける途中で、真下慶治美術館の話になった。最上川を描き続けた事で有名な真下慶治氏の美術館だ。Aさんは、美術館の近くに現場があり、名前だけは知っているが、まだ行ったことがないそうだ。ものはついでと、廻ってみることになった。

美術館は雪の中に埋もれていた。今日で、ここには春夏秋冬いずれの季節も、訪れた事になる。ロケーションの良いはずの美術館の中の大きな開口部から、最上川の大淀は見えなかった。なるほどの大雪だ。雪の壁の断面は、綺麗に層に別れていて、青みがかって見えた。

この美術館の設計者は、酒田の土門拳写真記念館を手掛けた谷口さんの所で、一時期所長をした高宮真介氏である。そこかしこに、土門拳記念館と同じ臭いがする素敵な建物なのだ。ここに来たのがきっかけで、昨年は谷口さんの建築展を見に、東京へ走ったものだった。

この美術館は床暖房になっていて、そのエネルギー源はペレットボイラーである。ペレットとは、木材の廃材や鋸屑、鉋屑を利用して、6-12φの円筒状に圧縮加工し、製品化したもので環境に優しい。この技術は、最近では各地で行われているが、県をあげて取り組み始めたのが岩手県だ。ちょうどメンテナンスで訪れていたボイラーの業者の方に頼んで、ボイラー室を見せて貰った。3年に1度は、メンテナンスが必要なのだそうだ。車のナンバーを見たら、やはり岩手県だった。
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