無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

復活

2007-01-10 21:06:46 | 社会
昨年の初めに、突然閉鎖を表明したブログがある。
天木直人さんの「メディアを創る」と言うブログだ。
イラク戦争に反対し、外務省を退職した気骨ある日本人で、書いてある内容も、外部から冷静に日本を見ていて、ドキッとする話や身につまされる話でいっぱいだった。閉鎖された後も、しばらくは残っていた記事を眺めていたが、ある日とうとうブログ自体が消えてしまっていた。

今朝、マッド・アマノさんのブログで、天木さんの復活を知り、飛んでいって読んでみた。待ち望んでいた文章が帰って来ていた。私の雑多な文章と違い、聡明で考えさせられる事が多い。心待ちにしていた文章に、喉の渇きを癒す様に読ませて頂いた。

復活おめでとう!本当に良かった。

天木直人のブログ
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名を残す事

2007-01-10 20:22:58 | 建築・都市・港
政治家達は、箱物や道路などは造りたがるが、福祉や行政改革をやりたがらない。それは、目に見えない仕事をやるより、「○○先生が造ってくれた」と物が残り、後世に名を残したいからである。建築と言う仕事も、後世に残る仕事だ。

ある時、建築士会の団体で、バスの移動中の事だった。ある先輩が「あのダムも俺がやったのだ。この道路も俺がやったのだ。」と教えてくれた。そして「設計者は良いよな、名前が残るもの。」と続けた。土木も建築も、実際に手掛けた職人の名前が後世に残る事はない。残るとすれば、高名な棟梁か建築家の名前だけが残る。ある橋の工事の時、担当した役所の課長が、そっと自分の名刺を橋の欄干の下に埋めた話が残っている。そんなにして自分の名前を残したいものかと言う話になったが、実際はそうであるらしい。

古建築の解体の時に、建てた当時の大工や職人の名前、日付、メモ書きが木材の陰に見つかる事がある。本人達は人知れずに残しておきたかったものなのかも知れない。でもそれが後世に大変に重要な意味を持つ事がある。資料とか文献が残っていない場合など、それが記録として、実に重宝するのだ。正確な建立の時期も判る。材料が何処から来たのか、何処の誰が携わったかが判る。

かと言って、メモ書きだらけの家を推奨する訳ではないが、せめて木材に棟梁の墨付けの後ぐらいは残したいものである。最近は、プレカット(工場で墨付け加工する)が主流だもの、面白みが本当になくなってしまった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする