無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

ヤラシャンポ登頂

2007-10-17 16:52:53 | 動物・自然
山形県山岳連盟中国チベット登山隊は、16日チベット未踏峰ヤラシャンポ(6635m)の頂きに初到達した。一度2001年に挑戦しているが、悪天候に阻まれて登頂を断念している。6年越しの念願の神の山の頂上にたどり着き、その報告を聞いたベースキャンプの稲泉隊長は、顔をクシャクシャにして喜んだ。その映像が送られてきた。長年の夢が叶ったのだ。

山形新聞の記事

登山隊は日本人が9名、シェルパが4名で、3班に分かれて挑んだ。未踏峰ではルートのデータもなく、岩場も険しい山だったようで、登山をするには困難を極めたと伝えられている。

実は隊長を務めた稲泉先生は、私の高校の時の数学の恩師で、大学を卒業し始めて赴任して来たのが、鶴岡工業高校建築科である。私達もピカピカの一年生だが、稲泉先生も負けずに一年生で、それはそれは張り切っておられた。休み時間に廊下でウロウロし、ベルが鳴ると教室に飛び込んできて授業を始めると言う、さぼりたい生徒の多い中では傍迷惑(←おい)な先生でもあった。その頃から山岳部の顧問はされていたので、信念を貫かれたのであろう。まずは、心から「おめでとう」と言いたい。
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日沿道

2007-10-17 10:59:35 | 建築・都市・港
日沿道とは、日本海沿岸東北自動車道路の事である。新潟から青森まで、日本海側を繋ぐ自動車専用道路なのだが、今まで高速道路と言うと、太平洋側はしっかりと造っておいて、各県の県庁所在地までは横に伸びていた。酒田は県庁所在地ではなかったが、長年の陳情の成果で、山形自動車道路として、月山を越え鶴岡を通って最終地として酒田港インターまで延びている。ここを通るとさすがに仙台などは近くなった。

ところが、相変わらず新潟や秋田、青森へ移動するには、国道7号線をチンタララとばかりに走らなければならない。ちょいとスピードを出すと、秋田県警などはサッと網を掛けて違反者を一網打尽にするのだ。こんな言葉は差別用語だが、昔は太平洋側を表日本、日本海側を裏日本とか言っていたものだった。

日本海側は、一部平野部を除いて、海と山が接近していて、現在の国道でも一度土砂崩れが起きると迂回路がない、陸の孤島の連続みたいな土地が続いていた。念願だった日沿道は、要所要所で工事も始まり、鶴岡インターから温海までの道路が着々と進んでいる。先日、その日沿道の視察に行ってきた。




国道7号線は、由良から温海まで、海岸線を走っている。夕日も綺麗だし遠く男鹿半島や海に浮かぶ鳥海山、飛島、粟島も見られロケーションが良い。ただし冬の日本海は厳しく道路が波をかぶるので、時々は通行止めになったりもしていた。波の華なんて優雅な物も飛ぶが、まともに波がかぶったりもする。今回の日沿道の路線は、その海岸線をさけて山間部にしたので、トンネルと陸橋のリレーになっている。



工事も一気に進めるのではなく、トンネルだけだったり、高架橋だけだったりと、分離して発注になる。トンネルも最初は小さな避難抗を地質調査代わりに堀り、それと平行して本抗を、トンネルの両側から掘り進めるのだ。一昔前なら、トンネル工事の現場に女性が入るなんて考えられなかったが、現在は美しい現場、誰にでも見て貰える工事現場へと変貌していて、我々が普段知っている建築現場とは明らかに違う整理整頓された所で、驚いてしまった。




トンネルには発破が付き物だが、近くの住民や学校に配慮して防音扉を3重に配置し、音を防いでいるのだそうだ。トンネルの掘削には最新鋭の掘削機が導入され、稼働率を上げる為に1日12時間の2交替で工事は進められている。特殊工と呼ばれる技師は月給100万円を下らないと言われている。それでも、夜昼が判らない地下に潜っての作業なので、決して楽ではない。




出来上がると、少しの間東北一の長さになると言われている温海トンネル。その反対側はまた本抗の工事にかかってはいない。道路の真ん中に書かれた白線の中心を、これから掘るのだそうだ。



道路工事の予定区間に現れた縄文の遺跡調査、川に沿って奥まったところなのに、昔から人が住んでいた証拠なのだ。



山間部から平野部へと移動してきた。水沢地区の現場である。この山間を抜けると、一気に庄内平野と鳥海山が見える。初冠雪に輝く鳥海山はきれいだった。



平野部に入ると、途端に地盤は悪くなる。プレリュード(盛り土をして、時間の経過で地盤を沈ませる)の様子が見える。今回視察した日沿道の温海-鶴岡インターまでは、新直轄事業区間で、高速道路であっても一般道路のように無料で通行できる区間なのだ。山形道はこれが多くて、有り難い話なのだが、料金所が頻繁にあって落ち着いては走れない。いつか、日本の全部の高速道路が当初の予想のように、無料になってくれれば、どんなに皆が助かるかなと思った。

日記@BlogRanking
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国交省からの追加措置

2007-10-17 09:44:34 | 建築・都市・港
建築基準法改正に伴い、建築業界の経済的な停滞が続いている事は先日述べたが、国交省からのメールに、このような文章があった。

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 6月20日に施行された改正建築基準法につきましては、確認申請手続の円滑化が図られるよう、各種情報の提供、建築関連の中小企業に対する金融支援措置等を講じてきたところですが、さらなる追加対策を講じました。


 建築確認・建築着工減少の影響を受ける中小企業に対する金融の円滑化の要請


 大工・工務店や建築資材関連業者など建築関連の中小企業への資金繰りなどの経済的影響が懸念されることから、政府系中小金融機関によるセーフティネット貸付及び既往債務の返済条件の緩和等の措置を講じたところです。
 今般、さらなる追加措置として、民間金融機関による金融の円滑化を図るため、建築確認・建築着工減少により資金繰りに影響を受ける健全な中小企業向けの資金の円滑な供給への配慮と、全国銀行協会等の各金融関係団体に対する同趣旨の周知徹底を、金融庁に対し要請しました。

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別紙文章

何が原因なのか判っているはずなのに。


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