中国産や韓国産のウナギを国産と偽ったり、牛肉がこれっぽっちも入っていないのを牛肉と言ったり、牡蛎やアサリが流通の途中で国産に変わったり、食べ物の偽造は中国だけじゃない事がはっきりとしてきた。一連のBSE問題の時には、国産が外国産に変わったり、補助金を貰う為に大規模な偽造も行われた。そんな直接我々の身体に害を及ぼす事件の多い中で、赤福の事件は物が甘いだけに私も甘く考えていた。
ところが、赤福は何処より悪質だと言う新聞記事を見た。世の中には様々な意見があって当然で、どれを選ぶのも自由で、結論を出すのは自分である。私と異なる意見であったので、あえて載せてみたいと思う。
産経Webの記事より
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【食にメス】そんなに赤福が怖いのか 徹底的な真相解明を
2007.10.25 08:27
製造日の改竄(かいざん)だけにとどまらず数々の偽装が明るみに出る赤福。まるで牛ミンチ偽装のミートホープのようだが、その手口と影響度を考えると、比較にならないほど悪質である。ところが、国や地方自治体は他の偽装事件に比べ、かなり手加減している。野党は知らんぷりで、マスコミも遠慮気味である。
三重県や名古屋市、大阪市が食品衛生法違反で無期限の営業禁止処分にしているが、無期限といってもボクシングの亀田父とは違って安全確認さえできればすぐに再開できる。恐らく、年末年始には再開させるだろう。
赤福は、生の赤福餅(もち)より価値が低い解凍物を3年間で605万個販売している。生より1個当たり30円価値が低いとすれば、約2億円のもうけになる。返品物の再利用や廃棄処分をしなかったことでの利益を考えれば、消費者をだまし続けて巨万の富を得ていたことになる。
5月、返品米などのくず米をブランド米に偽装した日本ライスの社長以下4人が、10月には中国産を三輪そうめんと偽装した卸売業者など3人が、いずれも不正競争防止法違反で逮捕されている。ミートホープの元社長も逮捕された。
ところがなぜか赤福の場合は、警察が一切動こうとしない。これら3社より、偽装規模ははるかに大きく、偽装期間も長く、消費者に与えた影響は計り知れない。それなのに頑として動かない。偽装を取り締まるJAS法や食衛法には、大きな限界がある。その一つが、責任者をすぐに処分できないことだ。赤福の社長は、自らの関与を否定し、企業ぐるみではないと断言している。責任者を逮捕し処罰できるのは不正競争防止法しかない。
厚生労働大臣は、年金問題であれほど地方自治体をけなしておきながら、今回の保健所のぶざまな対応には一言も発しない。厚労省は年金省ではない。食の安全を語れない厚労相は必要ない。
野党もだらしがない。赤福が消費者をだまして得た金は、政治家に流れていないのか。どうして保健所や三重県は、赤福の言いなりになっていたのか。厚労省の食の安全に対する姿勢に問題はないのか。民主党の岡田元代表のおひざ元だから何も言えないのだろうか。
マスコミも遠慮している。社長や巨大権力者である前社長の責任を、どうしてもっと追及しないのか。三重県知事は、何の調査もしなかった保健所の言い分を確かめようともしないで、記者会見で「食品衛生法違反ではない」と大見えを切った。さも農水省が言っていることが間違っているかのような姿勢だった。これも不問にされている。他にも不正はないのだろうか。
真相を究明せず、責任の所在も明らかにせず、あいまいのままに幕引きを図ろうとしている。弱い者は徹底的に痛めつけ、強い者には甘くなる。そんなに地方の実力者が怖いのか。(食品問題評論家 垣田達哉)
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どうも政治的に見ているようだ。