はじける

北京のオリンピックが終わったら、中国のバブルは弾けるかも知れないと言われていたのに、西蔵問題が起きてオリンピックボイコットが起きかねない状況だ。西蔵とは、中国が自国の領土だと主張しているチベットの事である。デモ隊への弾圧で、ある筋からは死者の数が５００名を超えたとも伝えられている。海外からのメディアは入れない。インターネットにも圧力をかけ、中国メディアと政府の発表しか流さない。自分トコが悪くても、絶対に謝らない国だからなぁーと思いつつ、成り行きを見守るしかないのが現状である。

ロシアは早々と中国政府の肩を持った。ヨーロッパは四の五のと言っている。日本はと言うと国内問題だからと逃げた。モスクワオリンピックのボイコットみたいな事は、今回はやらないのだろう。敵に回せない諸処の事情も判るのだが、何とも歯がゆい。

中国の心配をしていたら、アメリカがグラグラと揺れだした。例のサブプライムローンで、ドルが１人負けをしている。一時１＄９５円台をつけたと言うから驚いた。外国観光客には気の毒だが、若い人達は円をドルに替えている。聞くとすぐに使うのではなく、ＧＷか夏休みの海外旅行の準備だそうだ。それは良い方法だと思う。私もお金が余っていたらやってみたい。と言う私みたいな一般の脳天気な国民はまず置いておいて、この大事な時期に日銀総裁が決まらない。捻れ国会のせいで、何でも政争の種にする事は、本当に国の為なんだろうか。もっとオトナになって欲しいと願うのだが。

と、まぁ世間が大揺れしている間に、日本政府がコソボの国家承認をした。このコソボの独立も、チベットの騒乱に拍車をかけたとも見られている。こうして世界はグルグルと廻っている。