「捕ったど~~!」と、電話が掛かってきた。酒田北港で春の名物のコアミが上がった情報が入って、Aさん達が向かっていた。充分にお裾分け出来るほど捕れたから、取りにお出でと言う有り難い電話だった。早速ビニール袋と、ザルを持って出かける事にした。何故ザルなのかと言うと、コアミは海水に入れて持ってきても窒息するし、下手にビニール袋に詰めても、すぐに鮮度が落ちる。かなりデリケートな生き物なのだ。勿論、店で売っている物はこれに近い。私が言う鮮度とは、生きたまま食卓に載せる事である。ザルに上げて水気を切ると、生きたまま運べる。すると、何とも言えない甘味があって、全然生臭くない。一度この味を覚えると、店からは買えなくなる。こんな時、海のそばに住んでいて良かったなと思えるのだ。
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酒田北港へ向かうと、凄い車の数である。天気の良さと休日が重なって、コアミを捕る人や釣り人が岸壁に並んでいた。待ち合わせ場所は、いつもの離岸堤風力発電の風車が並ぶ北の辺りである。
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ここは足場も良く、水面にも近い。楽に網を投げられる場所でもある。中央の白い魚箱の前にいるおじさんは、今朝の8時半から始めて、魚箱に3つ捕ったと言う。凄いねぇと言ったら、私のザルにガバッと分けてくれた。うぉっ、こんなに沢山ありがとう。
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これは、我々の隣で頑張っていたおばさん。鮭川村から来たのだそうだ。こんな網を投げてコアミをすくう。採れたコアミを網の中央に寄せて、小さなザルですくってバケツに入れる。こんな風にしてコアミを捕るのだ。
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これがコアミのドアップ。ピチピチ音がするくらい、跳ねている。右側に少し緑色のグネッとした物はナマコである。「ナマコも食べるんすか?」どうやら、そうらしい。
コアミは刺身が一番だ。ワサビでも生姜でも美味しいらしい。それでも少量しか食べられない。余った物は炒めたり、塩からにして魚醤(ぎょしょう)にしても利用できる。
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北港の北の砂浜に立つ風車の向こうに、輪郭だけの鳥海山が見えた。春霞なのだろう。穏やかな休日だった。
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酒田北港へ向かうと、凄い車の数である。天気の良さと休日が重なって、コアミを捕る人や釣り人が岸壁に並んでいた。待ち合わせ場所は、いつもの離岸堤風力発電の風車が並ぶ北の辺りである。
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ここは足場も良く、水面にも近い。楽に網を投げられる場所でもある。中央の白い魚箱の前にいるおじさんは、今朝の8時半から始めて、魚箱に3つ捕ったと言う。凄いねぇと言ったら、私のザルにガバッと分けてくれた。うぉっ、こんなに沢山ありがとう。
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これは、我々の隣で頑張っていたおばさん。鮭川村から来たのだそうだ。こんな網を投げてコアミをすくう。採れたコアミを網の中央に寄せて、小さなザルですくってバケツに入れる。こんな風にしてコアミを捕るのだ。
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これがコアミのドアップ。ピチピチ音がするくらい、跳ねている。右側に少し緑色のグネッとした物はナマコである。「ナマコも食べるんすか?」どうやら、そうらしい。
コアミは刺身が一番だ。ワサビでも生姜でも美味しいらしい。それでも少量しか食べられない。余った物は炒めたり、塩からにして魚醤(ぎょしょう)にしても利用できる。
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北港の北の砂浜に立つ風車の向こうに、輪郭だけの鳥海山が見えた。春霞なのだろう。穏やかな休日だった。