無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

竹じょんば

2008-12-17 18:30:22 | 社会
私が子供の頃は、12月の半ばともなれば根雪になって、毎日のように雪遊びをした。育った町が台町で、家の前が坂道だった。持地院さんからと裁判所からの2方向の坂があったが、裁判所から伝馬町方面へ滑ると、距離も長く面白かった。雪が降ると、駄菓子屋では竹スキーが売られ、子供達は今年のシーズンの竹スキーを買い求めた。竹スキーは、長さを40cmほどに切った孟宗竹を、何等分化して先を熱を加えて曲げた物で、片足でも両足でも乗って滑ることが出来た。

店で売っていないものに、竹じょんばがあった。これは私の父の手作りで、青竹を縦に2等分したものに、鼻緒を着けた物だった。これで滑るには、足袋が必要だった。どんな物なのかを見せたくて、ググッてみたが、なかなか見つからない。竹じょんばで遊んだ年代の人達は、ブログを書いてはいないのかなとも思った。

竹じょんばでググると、北海道のじょんばが釣れてきた。竹で出来た雪かきの道具のようだ。竹じょんばと言うのは、庄内の方言でしかないのかな。やっとの事で、青竹下駄で見つけたのだが、雪の降らない徳島の物だったから驚いた。雪の上で遊ぶのと違って、滑り止めになるように節のある所の竹を使用している。竹じょんばは、滑りやすくするために、節のない部分を使っているのが大きく違うところだ。

毎週土曜日に放送している「朝だ!生です旅サラダ」で、20日朝8時に米沢の「すべり下駄」なるものが登場するのだという。もしかして、竹じょんばが米沢にもあったのかと喜んで調べてみると、まったく格好が違う別物だった。このすべり下駄は、底が平らな下駄で、地元では毎年「すべり下駄世界大会」も開催しているのだという。大正時代に、下駄屋さんが女子にも冬に遊べるようにと考案したらしい。

雪の上を下駄で歩くと、下駄の歯に「ばっこ」が着いて転びそうになる。このばっこも何と説明したらいいのだろう。雪の固まりとでも言うのだろうか。
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玉露 その二

2008-12-17 16:28:50 | 食べ物
お茶の歴史を紐解くと、平安時代に天皇へ献茶をした記録が残っている。それは団茶(固まったお茶)と呼ばれ、貴族や高層しか飲めなかったと言われている。団茶を砕いて、漢方薬として服用したようだ。お茶は九州に自生の物があったとも言われているようだが、はっきりとした事はわからない。



1191年栄西禅師(臨済宗の開祖)が宗(現在の中国)から茶の種子を持ち帰り、明恵上人(鎌倉前期の華厳宗の僧)に贈り、京都栂尾(とがのお)の高山寺に植えられ、由緒正しい本茶として呼ばれた。1192年(良い国作ろう頼朝公)が鎌倉幕府の年号として記憶にあるので、日本のお茶の歴史は、この辺りから始まっている。鎌倉幕府の三代目、源実朝(さねとも)が風流を好み、一気に武士の間で流行した。この頃のお茶とは抹茶で、実朝の二日酔いがお茶で直ったなどと言う記述も残っている。

室町時代には、闘茶(とうちゃ)が流行した。茶の味と種類を当てるクイズのような物だったが、次第に博打へと変わり、武士に限らず公家や僧も、仕事もせずに行ったため、禁止令が出された。金閣寺を建てた三代将軍足利義満の頃の北山文化(煌びやかな公家文化)や銀閣寺を建てた八代将軍足利義政の東山文化(武家文化)を通してお茶の文化は発展していく。特に東山文化の頃の、東山五物(貴重な茶道具や布地など)が今でも宝物として残っている。東山文化の時に、義政がパトロンとなった村田珠光(一休の弟子)が、侘び茶を起こす。それを孫弟子の武内紹鴎が引き継ぎ、千利休に伝わる。

 「遊心館の床の間」

 「遊心館の中庭」

 「遊心館の月見台」

煎茶を作ったのは、江戸時代の1738年(天文3)永谷園の先祖の永谷宗円(そうえん)で、伸煎茶を作ったのが始まりである。
玉露はもっと浅く、1835年(天保6)山本山の先祖の山本嘉衛が作った。
深蒸し煎茶は、昭和のしかも戦後に開発されたものである。

玉露の生産日本一の県は、京都府の宇治茶が148tと最も多い。(平成19年度調べ)二位が福岡県で、八女茶と呼ばれている。三位が静岡の岡部町である。お茶全般を考えると、断然静岡県だと思われるが、玉露と抹茶に関しては京都に叶わない。

お茶の美味しい入れ方では、玉露に限らず、色々なお茶の出し方が載っている。またお茶を出した後の茶殻も、充分なビタミンや栄養が含まれているので、ぜひ食べて欲しいと教えられた。ちょっと水気を切って器に盛り、ポン酢をかけると、酒の肴にもなる。酢が少しかかると、茶の苦みが失せるのだそうだ。その他にも、サラダにパセリのみじん切りのように振ったり、オムレツの中に混ぜても美味しいそうだ。是非野菜としても、お茶を食べて欲しいのだそうだ。
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