無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

土門拳写真記念館とあじさい

2009-07-12 18:42:51 | 建築・都市・港
↓長いから、気を付けてね。


今日を逃すと、もう今年の紫陽花はお終いだろうと思い、土門拳写真記念館に、午後から行ってみることにした。駐車場は超満員、向かいにある東北公益大学の駐車場まで混んでいた。


原因は、記念館に隣接する、飯森山のサッカー場で、スポ少サッカーの大会が行われていたからだ。奥に見えるのが、国体記念体育館である。この建物も、土門拳記念館と同様、谷口設計の作品である。体育館の事は、まぁ、お茶を濁しておく事にして、土門拳記念館は、年月を経てもその輝きが変わらない見事な建築である。

追加:駐車場が混んでいたのは、サッカーの試合だけでなく、市民マラソン大会が谷川真理さんを迎えて開催されていたからだった。


歩いて直に、記念館の前にたどり着く。背景に飯森山を置き、手前には人口の池が広がっている。


池の中から、沢山の鯉が折り重なるように、歓迎の餌くれダンスを踊っていた。ポケットに、パンくずかお菓子でも、持ってくれば良かったと悔やまれる。我が家の金魚も、この池に放したら良いのにと、再三言われている。私の姪などは、「あの金魚を、この池に放したら、鯉になるかも。」とも言っていた。いやはや、この大きな鯉の大群には、きっと箱入り娘の金魚など、追いかけ回されて食べられてしまうに違いない。(親ばか)


土門拳記念館の名物の白鳥のつがい。羽根を傷めて北帰行が出来なくなって何年にもなる。2-3年は子育てもし、子供だけは北へ帰った事もあった。話せば長くなるので別の機会にしたいが、今年は卵がカラスにやられたらしい。


はまなすの花


池の周りを回遊しながらの紫陽花見物となった。


紫陽花の大方は、見頃を過ぎていた。バッサリと頭を落とされた紫陽花群もあった。


まずは、ゆっくりと紫陽花を観賞したいと思う。


ここの紫陽花を始めて見たのは、紫陽花を植えてすぐの頃だった。


株自体は小さかったが、その種類に驚いた。


一株毎に、名札が付けられ、とても覚えきれるものではなかった。


カメラを抱えた夫婦連れが多かった。


池の反対側から、土門拳記念館の全景をみる。池には、鴨や水鳥がやってきている。


2度目に来たのは、翌年だった。最初の年の記憶が鮮明で、それに比べると、残念な事に、枯れてしまい、そこだけぽっかり穴の開いてしまった場所が多数見られた。植えたから、全部が生きる事は出来ないのかと思った。それ以来、減ってしまうのを見るのが少し恐くなって、ん十年も来ていない。


紫陽花には、こんなにも色や種類が多いのだと、今更ながらに気が付く。


自然に溶け込むように咲いている。


いかにも、人工的な庭と言った風ではなく、池とその周辺に調和して咲かせていると思う。


池の周りをぐるっと回って、菖蒲の咲いている木道を渡り、土門拳の裏手に回った。


白い花を撮すのは難しい。白い紫陽花も綺麗だ。


このガクアジサイの白も綺麗だった。


もう少し早く訪れていれば、もっと綺麗な花が見られたのにと思ったが、この花の形も実際は美しかった。


葉を見る限りでは、完全に紫陽花ではない。花は紫陽花にそっくりだ。この花の他にも、ウツギの種類の花が紫陽花とそっくりだった。


ガクアジサイは、花火のように見える。パチパチと飛び跳ねた所が線香花火のようなのだが、実際は大きな花なのだ。


私のカメラは、赤に弱い。実際に見ているのと、フェンダーを通してみると、色が違って見える。実物はもっと赤いのになと思う。


この紫陽花は、飯森山のすそ野に、盛り上がるように咲いていた。


中央に見える小粒の白い紫陽花を撮りたかったが、中に入っていけなかった。


日向の紫陽花は、葉の色が焼けて乾いているように見える。


ガクアジサイは、なかなか丸い形のには出会わなかった。


七変化するガクアジサイ。


ブーンと羽音がした。蜜蜂か。


形はさっぱりしているが、まさに赤い紫陽花だった。


池を一巡りして、土門拳記念館の階段を上がる。白鳥達が移動していた。ここの白鳥は人間を恐がらない。


橋梁の上の渡り廊下から、記念館の玄関を見る。この池は、外の池と繋がっている。中には小魚が群れをなしていた。鯉の稚魚の可能性もある。


この連続する窓は、大展示場から小さな展示室へ渡る廊下なのだ。
水が流れる仕組みになっている石の傾斜の中央に見える物体は、イサム・ノグチ氏の彫刻で、「どもんさん」と言う名前だ。


窓の幅が違うのが解ると思う。中からこの廊下を通る時、この窓が遠近感を美味く使って、不思議な空間を作っている。この建物自体が芸術品だと思う。何年経っても、美しさと驚きは消えることがない。
コメント (7)
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